シーズン終盤の大勝負
2015.11. 29(Sun)
今日はシーズン終盤のでかいゲームが目白押しでした。まず、J1昇格プレイオフ、J2・J3入替戦、そしてJFLチャンピオンシップ。ついでに昨日J1のチャンピオンシップがありましたね、そういえば。今週はひさしぶりにのんびりとした週末を過ごしました。どこにも出かけない週末は何ヶ月ぶりだったでしょうか?しかし、プレイオフを見ながら、去年はここで負けたんだよなあと。思い出ささないはずもない、名波をして世界に恥をさらしたゲーム。昨年の明日。あの日のゲームを実は余りよく覚えていません。昨シーズンのリーグ戦終盤は全く勝てず流れの悪いままのプレイオフへの突入は不安しかありませんでしたが、それが思いも寄らぬ形で現実の物となってしまいました。スタジアムで見ていましたが、ゲーム後は怒りとか悲しみとかより、あぁまたかと言ったやりきれない感情を抱いていたように思います。
プレイオフの2つのゲームをザッピングしていましたが、自動昇格できて良かったとしみじみ思います。入替戦同様にできれば当該チームとしては二度とご遠慮願いたいゲームの一つです。ところが、それがほかのチームであれば実に面白いゲームなんですね。何とも身勝手なんですが熱いゲームは見ていてワクワクします。そして、次週プレイオフ、入替戦ともに決着いたします。もちろん、2つのチャンピオンシップも。
ところで、プレイオフが始まってからの上位6チームの勝点を調べてみました。赤字が昇格チームです。
2012 甲府86、湘南75、京都74、横浜73、千葉72、大分71
2013 大阪87、神戸83、京都70、徳島67、千葉66、長崎66
2014 湘南101、松本83、千葉68、磐田67、北九州65、山形64
2015 大宮86、磐田82、福岡82、大阪67、愛媛65、長崎60
これを見ると自動昇格は最低で75の勝点が必要となります。が、70台で昇格出来たのは1度しかないので、今年の数字も勘案して83、いや85の勝点を撮ることができればまず昇格は堅いということができましょう。プレイオフ圏内に残るためには最低で60。それでも確実に残るためには70は必要かと思われます。(3位チームは一度も昇格していません!)
さて、ここで問題となるのは自動昇格チームとの勝点差です。2012年から2014年までは自動昇格の2位からプレイオフ圏内の一番下位との差は2012年で4、2013年で7、2014年は9。さらに3位と6位との差は2012年では3、2013年では4、2014年も4。それに対して、今季は2位と6位の差は22、3位と6位との差も22。これで4位以下(現実には今日の結果を受けて4位の大阪しか可能性はないが)のチームが昇格することになったりしたら、リーグ戦は一体何だったんだってハナシになっていかないだろうか?わたしはそもそもプレイオフという制度自体に懐疑的なんですが、100歩譲って実施するとしても、3位と3位との間の勝点差が一定の数字をを越えたらプレイオフは行わないって言うような縛りあっても良いんじゃないかと思っています。
もう一つ釈然としないのは、プレイオフ決勝の会場が何故ヤンマースタジアムなのかと言うこと。これまでの3回は中立地で行われた(2012年と2013年は国立、2014年は味スタ)。決勝だって上位チームのホームで良い位なんだけど(日程を組む上で難しいんだろうが)、中立地でもない下位チームのホームで行われるなんて、福岡のファンは暴れて良いと思いますね。せめて、リーグは福岡にホームサイドを使わせるべきだと思います。
大分遠すぎ
2015.11. 23(Mon)
長らくのご無沙汰でございましたm(_ _)m。諸般の事情から更新が滞っておりますが、観戦は続けておりました。その折々の事どもは、アウェイ遠征を中心に追々投稿することといたしまして、今日は最終戦について書かねばなりますまい。
11月15日の41節ホーム最終戦は成り行き次第ではJ1復帰が決まるとあってヤマハスタジアムは今季最高の入りであったわけでありますが、ご承知の通り実にしょっぱいゲームでスコアレスドロー。方々、意気消沈の体であったのでは無かろうかと推察いたします。何とも微妙な空気のままホーム最終戦後のセレモニーへと移っていきました。(昨年よりずっと良い雰囲気でしたが)セレモニーでは社長とキャプテンが挨拶をしたわけですが、4番をして長すぎると評された木村社長の挨拶はありがちな通り一遍のものではなく、「まだ、大事な一戦を控えてはいるが41ゲーム終わったところで自動昇格圏内の2位につけている彼らをわたしは誇りに思う。是非、褒めてやって欲しい。」とか「選手を支える家族の力あってこその」チームであるとか、なんかもおジュビロ愛にあふれたお話で、聞いているうちに『これは大分行くしかないんじゃないの?』と遅まきながらその場で大分行きを決意した次第。
前置きが長くなりましたが(前置きがこれだけ長いって事は、今日のは長いですよ)、当日は6時に出発。新幹線と在来特急で大分を目指します。飛行機が楽ちんなんですが、中部ー大分間のゲームに間に合う時間の便はすでに満席。静岡とか板付とかを使うのは効率が悪いんで却下です。往路に神戸や大阪からの夜行フェリーで乗り込むプランも検討してみましたがこれまた効率が悪い上にそれほど安くはならないことでこちらも却下。結局、JRも帰りのソニックの指定席が取れませんで不安を残したままの遠征出発となりました。
新幹線コンコースのスタバに寄ると、何やら同じスーツとシャツを着たガタイの良い男どもがたむろっているではありませんか。ん?ひょっとして、と思っていると知った顔がちらほら。先乗りしているスタメン&ベンチメンバー以外の選手たちの移動がどうやらわたしの乗る列車と同じらしい。ということは大分まで一緒っていうことになります。
浜松駅新幹線ホームに上がると戦闘服(レプユニね)を身につけた者どもがわさわさ。中には家族連れ思しき者までいたのには驚きました。名古屋でこだま号からのぞみ号に乗り継ぎますがサックスブルーな面々は雪崩を打って乗り換えます。のぞみ号はJ1復帰ののぞみを乗せて山陽路をひた走ります。しかし、小倉まで長いですわ。読みかけの小説が佳境に入っていたから良かったものの、遠いです大分。小倉からまだ1時間以上も特急に揺られなければなりません。
小倉でソニックに乗り換えます。福岡始発のソニックは小倉で進行方向が変わります。乗客は車内アナウンスに従って粛々とシートの向きを進行方向に変える作業をするんですが、外国人ツーリストの一団が『何でいちいち変えんねん?』な雰囲気を漂わせていました。日本人乗客の『郷に入っては郷に従え』な無言の圧力に最後は抗しきれず首振り降り向き替えに従ってくれました。いや、ひょっとしたらあたしの隣の席だった綺麗なおねいさんの笑顔に屈したのかも知れません。(しかし、白いソニック、皮のシートは良いんだけど、よう揺れるわ。振り子は気にならないんだけどね。)
別府で多くのお客さんが下車。大分まで乗っているのは日本人のビジネス客とジュビサポだけ。駅でトイレに行ったりもたもたしているうちにあれほどいたジュビサポははけてしまったあとで、コンコースには選手たちしかいなくなっていました。さて、シャトルバス乗り場は・・・。案内が、ない。コンコースには遊園地に走っているようなお子ちゃま電車が走っていてよく分かりません。通りすがりの地元の方と思しきヒトに聞いてみましたが、「わからん」とのご回答。何なのこのホスピタリティ。仕方なくオフィシャルウェブで照会。地図を見ます。。。これどっちが北?えええぃ地図は上を北にして書いてくれよぉ°・(ノД`)・°・。結局、最後はたまたま前を歩いていた酉サポのあとをついて行ったとさ。
スタジアムのある運動公園の入り口までは20分少々で到着。いや〜広いです。付帯の駐車場もふんだんにあって観客も使わせてもらえるようで良いです。何でも無料なんだそうです。なお良いですねー。そして、スタジアムも立派です。この日は雨の心配がある天候で屋根が閉まっていました。この日はメインスタンドの一番アウェイよりのエリア自由席に陣取りました。入り口を入り何気なく階段を上がり、ゲートでのチケットチェックの無いことに気づきました。『あれ、ここ2F席?』階段を上がってはいけなかったようです。その後、正しいゲートにたどり着き席を確保しました。この時すでにキックオフまで30分を切っていました。アウェイゴール裏で旧交を温めているといよいよキックオフが迫って参りました。
正直に申し上げます。パウリーニョのスーパーなゴールが決まった後、わたしは自動昇格を諦めて帰り支度を始めました。POが頭をかすめました。ただ不思議と昨年のPO山形戦は頭をよぎることはありませんでした。お茶の入ったボトルをザックにしまおうと手に取ったあたりで康太が左サイドを突破。ボールは吸い込まれるように祐希の胸へ。1トラップして左足一閃。ボールはGKの手を弾いてサイドネットを揺らしました。ベンチの選手やベンチに入っていない選手まで飛び出してきて祐希がもみくちゃにされています。わたしはボトルを手に持ったまま両手を高々と上げて、気づけば雄叫びを上げていました。ゴール裏はもうお祭り騒ぎな状態。
アディショナルタイムの表示を見逃してしまいやきもきしましたが、手元のクロノグラフで95分を過ぎたところでタイムアップの笛。ひときわ大きな歓声とともに来季の1部復帰が決まりました。ゲーム終了の挨拶を終えた選手がゴール裏にやってきます。今日はベンチ外の選手もスタッフもすべてが集まってきて"勝利の儀式"を行い"勝利は続くよ"を歌います。名波を胴上げし、記念写真を撮って喜びを爆発させています。わたしはと言うとまるで放心したように一連の動きを眺めていました。時折思い出したようにシャッターを切る以外はなにも考えられなくて、ただただ嬉しくて、復帰できたことにほっとしました。
気づけば隣に大分のボランティアスタッフの方が立っていて、「おめでとうございます。」と声をかけられました。「ありがとうございます。」と応えるときにちょっとうるっときてしまいまして、『大分さんも入れ替え戦頑張ってください。』の一言が言えませんでした。
名残は惜しいですが帰路を考えて早めにスタジアムを後にしました。帰りのバスの乗客はほぼ磐田サポでした。そのためか何か安堵したような雰囲気に包まれていました。
大分滞在時間わずか5時間で帰路につきました。復路は青いソニック。ミッキーちゃんの頭みたいなシートに広々したレッグクリアランス。水戸岡さんgood job。JR九州は普通列車から豪華特急まで車両が良いですね。
さて、小倉で乗り換えたのぞみ号は指定席はグリーン車まで含めて完売。自由席は激混みだった模様。岡山駅で在来線からの乗り継ぎを待ち、回復運転に努めたものの大阪・京都での客扱いに伴うもたつきで名古屋駅には8分の遅延で到着。定刻なら出発してしまうこだま号を待たせて乗り継ぎを確保していただきました。指定席にはベンチ外の選手たちが乗ってきました。浜松駅に降り立ったお客さんの3割くらいは大分帰りのサポだったんじゃないでしょうか?笑顔でホームを歩いて行きます。みなさんお疲れ様でした。来季は一部に復帰です。磐田の反撃はここから始まります。さて、来週と再来週の日曜日に予定を入れよう。