鹿島之國遠征記
2012.18(Tue)
今更の感もしますが、鹿島之國遠征記をひとくさり。
カシマは遠い。この日は東京駅からの高速バスで向かうことにしていた。初めてスタジアム直通バスを使って見た。(これまでは鹿島神宮駅行きを利用。)
八重洲口バスターミナルはごった返していた。カシマサッカースタジアム行き乗り場は長蛇の列。発車時間まで15分ほど。最後尾に行ってみると、今から並んでもキックオフに間に合わないとアナウンスしている。私は座席指定券を持っているわけだがと思い、アナウンス氏に聞いてみると乗り場が違うとの由。全席指定のバスと自由席のバスでは乗り場が違うらしい。あぶない危ない、そのまま並んでいたら大変なコトになっていた。
バスは二台出発。両車とも満席。通路を隔てた隣の席に座った二人連れの女子。やにわコートを脱ぐと、下には赤いレプリカユニを着込んできた。周囲は赤い人たちばかりだ。バスは首都高、東関東道をひた走り、約1時間半ほどでスタジアム駐車場に到着した。駐車場は鹿島臨海鉄道駅の西側であった。周囲は一般車両の駐車場にもなっており、かなりの駐車スペースがあったが、この日はガラガラだった。
チケットブースでチケットを引き換えスタンドへ。東京のYさんが席取をしていてくれたおかげで屋根の下に潜り込むことが出来た。このスタジアム、2002年のために改装し、二層目を新設したが、屋根に関しては改装前の方が良かったに違いない。ゲームが後半に差し掛かって結構本格的な雨模様となったので非常に助かった。さらにガスってきて視界が悪くなった。このガスは帰路の鹿島線・成田線でも続き、成田市内も相当霞んでいた。場内での観客数のアナウンスはなかった。
ゲーム前、カシマお馴染みのもつ煮を頬張っていたら(これは外せないw)関ジュビのT氏と遭遇。ひとしきり愚痴る。
ゲームは全く酷い内容だった。今季を締めくくるゲームがコレでは、来季まで心配になってくる。何人か入れ替わるだろうが、カントクが変わらないわけで、個の力がボトムアップしていないと大変なコトになってしまうだろう。
そんなわけで暗澹たる気持でそそくさと帰ってきたわけだが、帰りは鉄道を使った。Y氏曰く「奇跡的に乗り継ぎがスムーズ」で約二時間強で東京駅まで戻って来た。
とまれ、今シーズンが終了した。みなさま、一年間お疲れ様でした。
リーグ最終戦は・・・
2012.12.(Sat)
残留崖っぷちのガンバを迎えるとあって、周囲がかまびすしく、いつもの最終戦とは少し違った雰囲気でこの日を迎えた。NHKまでもが前田の呪いを持ち出して無駄に煽ってくれちゃって、しかも、地上波で全国中継。
スタジアムに着くと夥しい数のガンバサポが列をなしていた。こんな多くのガンバサポがヤマスタを訪れたのはもちろん初めてだ。列に並ぶ人たちにTVカメラが張り付いていた。先頭の連中はチャントを歌いながら入場していった。
スタジアムに入ってみると、キックオフまで1時間半以上あるというのにアウェイサイドフリーゾーンは外側の隅を除いて埋まっている。メインから見ると、バックスタンドの右側1/4にはぎっしりとガンバサポが詰め込まれている。警備員・警察官が目立ち、物々しい雰囲気だったのはアウェイ側ばかり。ホーム側に関してはそんなに緊張感が漂う雰囲気にはなっていなかった。その点、よく比較に出された2008シーズンの最終戦や入れ替え戦とは比較にならない。前節、ガンバさんが勝っていたりしたら、ホームサイドもピリピリムードだったに違いないが、残留を決めた当方としたらいつものゲームの緊張感と大差なかったろうと思う。思うが、気合いは入っていたね。ガンバの応援に押され気味だったとは言え、この日の声出し隊はいつもより3割増しくらいの声が出ていたし気合いも感じられた。もっとも、選手たちはサポ以上に気合いが入っていて、気魄でもガンバさんに負けていなかった。
一部には磐田は降格安全圏にいるのに、ACL出場権がかかっているわけでもないのに、なんであんなに気合いを込めてゲームの臨んだんだ?空気読んでやれって声も実は聞こえてくる。が、私たちには私たちの事情というものがあって、9試合負け無しでシーズンを終えるわけにはいかなかったのだ。それに、磐田がガンバに引導を渡してしまったような格好にはなっているが、最終戦だとてシーズン34試合のうちの1つに過ぎないわけで近視眼的に見ないでトータルで見渡して欲しいと思う。ガンバさんにはキツイ言い方だが、今日のゲームは今季のガンバ低迷を象徴するようなゲームではなかっただろうか?とはいえ、ガンバはけっして弱いチームじゃなかった。2008シーズンの磐田の方がはるかに弱かったと思う。実際、勝点38取ったチームが降格するのは初めてのことで(神戸は39で落ちるわけだが)、これはどんなチームにでも起こりうることなんだと思う。Jリーグは上から下までのチーム力の差が小さく過酷なリーグであることを再認識させられるシーズンだった。
タイムアップの笛が鳴ったとき、歓喜の磐田サポとは対照的にフリーゾーンアウェイサイドを埋め尽くしたガンバサポは静まりかえっていた。ゴール裏はコールを続けていたがそれもやがてやんでしまった。あるいは呆然と立ち尽くし、あるいはシートから立ち上がれず放心しているように見えた。選手の挨拶が終わり、磐田のヒーローインタビューが始まってもガンバファンの塊は動こうとしなかった。現実を受け止められない。そんな雰囲気が漂っていた。シクラメンのミニライブが始まるころになってやっと上部の方から席を立つ姿が見られるようになってきた。また、シクラメンの必至マンの歌詞はガンバさんにはキツイ内容だったと思う。
磐田の声出し隊は勝ちゲームで歌う「勝利は続くよ」をこの日は歌わなかった。降格が決まったガンバを揶揄するようなコールもしなかった。私たちも4年前には残留を争う過酷なシーズンを送った。その経験からガンバサポの気持ちは痛いほど分かる。ガンバはシンパシーを感じるチームではないがそれでも目の前で降格劇を見せられると切ないものだ。その心の傷に塩を塗り込むようなメンタリティをわたしは持ちあわせていない。磐田の声出し隊が同じメンタリティを持っていてちょっと安心した。
それはともかく、ガンバのゴール裏居座りはいただけない。ゲーム終了後、5時間以上も居座ったらしい。受け入れられない気持ちは分かるが、余所んちでやらないで欲しい。やるんなら吹田でやってくれないか。クラブハウスにでも抗議に行ってくれないだろうか。止めなやしないから。何かコトが起きたらホームチームの責任なんだからね。ゲームの運営にはお金がかかってるんだから。照明代だって馬鹿にならないんだよ。わかる?クラブに対する愛情表現だって言ってるようでは何もお分かりになってないんだろうね。
ということで、今シーズンのリーグ戦が終わりました。次は天皇杯。選手の皆さんには、まずはリフレッシュして仕切り直して欲しいものだ。4回戦はカシマで鹿島と。カシマで鹿島には到底勝てそうにないんだけど、この日のようなゲームができれば道は開かれるように思う。