Cup Winners vs. Champions
2010.11.27(Sat.)
ホーム最終戦。このゲームだけチケットの売れ行きが良かった。それは赤鯱組が大挙してチケットを買ったから。ひょっとして磐田戦で優勝が決まるかもってワケなんですね。大変めーわくな話なんだけどチケットの売れ行きには貢献していただいた。何せ今季最初で最後の満員札止め。で、優勝は2節も前に決まってしまったわけで犠牲になったのは湘南。湘南さん踏んだり蹴ったり。翌節、東ガスさんに勝点を差し上げて、この日磐田へ乗り込んできたわけだ。
キックオフ1時間半ほど前にスタジアムに到着。と、ジュビロプラッサは半数が、赤。早々にゲートをくぐってバックスタンド裏へ進んでみると、食事を扱う売店は長蛇の列。あれあれ、どーなってんの?と思ってると、すれ違い様のジュビサポが『2時キックオフだとみんな食事を買うからねー』と言っているのが聞こえてきた。なるほどと納得。このところ、食事という点では売上げが伸びそうもない時間のキックオフが多かったからね。その前に観衆の数が違うって話しだよね。ちなみにこの日の観衆は13,278 人。
バックスタンドで食事を調達することを諦めゴール裏へ。Dゲートを入ったところの売店でカレーライスを調達したが、キックオフ1時間ちょい前で残り4〜5食分しか残っていないという状態だった。
メインの自席へ。バックスタンドのアウェイフリーゾーンは真っ赤。エラク密度が濃い。完売と言う割には空席が目立つ。結局、バックはほぼ埋まって見えたが、ゴール裏2階席のホームサイドにかなりの空席があった。
ゲームはなんだかなあ、な結果だった。後半は1点差に追いすがり、数多くのチャンスを作り出し大いに盛り上がったが、何で後半のようなサッカーが前半から出来ないかなあってハナシだよな。まぁ結局の所1-2で負けてしまったわけなんだけど、前田の100ゴールが見られて、あたり前田のクラッカーを貰えたから良しとする。
ところで、ゲームが終わって、シーズン終了のセレモニーが始まるまでの間に、名古屋サイドのゴール裏にWe are Championsの段幕が出されて、名古屋な人たちが気勢を上げる一幕があったんだけど今一つ意味が分からなかった。何故、あの場で俺たちがチャンピオンだってことを誇示しなくてはいけないのか?しかも、何故磐田相手なのか?そりゃ、俺たちはナビスコ杯に優勝したけど、あくまでCup Winnerあって、Championじゃないからね、磐田は。もし、俺たちが真のチャンピオンだって言うことが言いたいんだったらとんだ見当違いだ。リーグ戦の優勝者がチャンピオン、カップ戦の優勝者はカップウィナー。チャンピオンは名古屋しかあり得ないじゃないか。それを承知の上でやってるんだったら、そーとー趣味が悪い。知らないでやってたら・・・、そいつは言わぬが花かな。
それはそうと、今季ここまで 11勝11分11敗。順位 11位(11節連続)。前年度最終順位11位。どこまで11が好きなんだよw。
8年ぶりですか
2010.11.23(Tue.)
鹿島戦の勝利はなんと8年ぶり。2002年のセカンドステージ(懐かしい響きだね)以来のこと。それ以来、ドローが精一杯。3-3とか4-4とかいうゲームもあったりした。で、アウェイではドローすらもなかった。わたし自身もカシマスタジアムで勝ちを見たことがない。
この日は、朝から藤枝に地域リーグ決勝大会を見に出かけた。第2試合のグルージャvs.三洋洲本のゲームから30分遅れで鹿島vs.磐田がキックオフ。目の前のゲームが熱いゲームだったんで、ネットからの情報は見ないままだった。目の前のゲームがハーフタイムを迎えたときに初めて情報をチェック。2−0ですと!前田の99点目!その後は藤枝のゲームが終わるまで情報を遮断。2−1になってる。前半終了間際の失点に2点差をひっくり返されたホームでのゲームを思い出した。道の駅掛川まで進んでネットチェックをすることにして藤枝を後に自宅へクルマを走らせる。道の駅掛川の駐車場に入ろうとしたところで、メールマガジンが届いた。クルマを止めてチェック。そのままゲーム終了との由。ほっと一息。
で、まだゲームの録画は見ていない。こんな日に限って録画してないのだ。明日のリピート放送を録画したじっくりと川口の神セーブを見せてもらうことにする。
残留のゆうべ
2010.11.20(Sat.)
17時キックオフというのは何とも中途半端な感じがする。ま、この日はJ1・J2すべてのゲームを一斉に開催したのでスカパー!さんの中継の事情だったんだろうと思う。
昼間はポカポカして暖かい。小春日和っていうんだろうかピーカンの良い天気だ。かみさんのお買い物に付き合って14時30分頃に帰宅した。名古屋ー湘南をのんびりと見ていた。湘南さん頑張って居るなあって。で、出発時間を1時間間違えていたことに気づき慌てて出発する。
車載のTVで名古屋ー湘南を流し放しにしておく(珍しくNHK総合で中継していた)。駐車場に着いたときはまだゲームが終わっていなかった。できれば、今日で決めていただいた方が嬉しいかなと思っていた。というのも、33節で磐田ー名古屋があるんでそれまでに決めて欲しいからね。目の前で他チームの優勝決定を見るなんてまっぴらだ。
ジュビロショップでナビスコ優勝記念のDVDを予約し、ショップ横でテントで芋煮を食す。山形の人が作っているとのことで、美味なり。里芋がカットされないままにゴロッと入っていて、肉は牛肉なんだな。聞くところに寄ると山形牛だとか。200円だったが、山形では500円で出しているらしい。
芋を頬張っているとスタジアム内のアナウンスが名古屋の優勝を告げている。なるほど鹿島は勝てなかったわけか、と思った次第。
この日の観衆は10,118人。メインから見るともっともっと入っていたように見えた。この数字は有料入場者数で、タダ券で入っていた人(ヤマ発に配ったらしいが)はカウントに入っていないのかも知れないと思った。
日が落ちるとぐっと冷えてきた。気温と同様、ゲーム内容もはなはだお寒いものだった。何とも情けないゲームだったが、このドローで残留が確定し、勝点は昨年に並んだ。昨年は30節の名古屋戦で残留を決めたがその先で勝点を1しか取れなかった。この名古屋戦もまた酷いゲームで、3−0でリードしながら追いつかれてドローだったわけだよ。今年も残りの対戦相手を考えると勝点の上積みは難しいかも知れない。う〜ん、これが中位力なのか?しかし、勝・分・敗のうち分が一番多いって何なんでしょ、このチーム。
クラブハウスに
2010.11.17'(Wed.)
盛り塩するってのはどーですか?
何故このようにケガ人が続出するのか?しかも、CBばかり。やれやれ。
ミッドウィークのナイトマッチに埼玉まで行かれる道理がない。天皇杯ゆえに中継も無し。ネットの情報も断片的にしか入ってこない。ということで、スタメンだけ確認してジョギングに出かけてしまった。帰ってきてお風呂お風呂。出てきたら前半がほとんど終わっていた。あらあら負けてる。え、古賀が負傷?ん〜、今季の天皇杯はもはや終了と観念してネットショッピングしているうちに食事の時間となった。食事中に何件かのメール着信。時間的に敗戦を知らせるメールに違いないと思い(食事中なこともあって)確認はしなかった。
ということで今季はリーグ戦の残り4ゲームで終了と言うことになった。贅沢言わないから、リーグ戦でもう一つ勝とう。あと1つで良いから。
劇的ドロー
2010.11.07'(Sun.)
ナビスコ優勝の余韻の残る中、リーグ戦がやってきた。選手はともかく、サポは切り換えるのが大変だ。朝晩は寒いが日中はずいぶんと暖かい。小春日和のヤマハスタジアムは日向にいると暑いくらいだ。それにしても入りが悪い。優勝という結果をひっさげての凱旋ゲームなのに8,000人弱しかお客さんが入らないとは残念だ。しかし、スタンドはいつもにも増してまったりムードだったように思う。
この日は何故だかゴール裏の声出し隊の一部がバックスタンドフリーゾーン席に陣取っていた。そう言えば、来季から応援はバックスタンドで行うような話しを聞いたような気がする。そのためのリハ?ゴール裏にも声出し隊はいたから双方で太鼓を叩いて応援するのだが、上手く合わせられずにばらばらになってしまうことが多かった。応援に広がりは出るが一体感には乏しくなる。どうするのかちゃんと検証した方が良いな。
しかし、磐田は負け無いチームになってきたね。なかなか勝てないのが今一つな感じを与えているが。このゲームに関しては勝ちに等しいドローだと思う。ホントにしぶといチームになった。ナビスコの再現のように追加タイムで追いついて見せた。昨季までは追いつかれるのが磐田だったんだが、まったく逆だ。しぶといことは良いことだ。そして前田。良いポジションを取っているね。さらに那須も地味に良い仕事をしている。次は勝ちましょう。
戴冠の夕べ
2010.11.04(Thu.)
延長戦突入を告げるホイッスルが鳴った直後、ゴール裏はあのチャントを歌い始めた。2008年シーズンの後半、残留争いのさなかに歌い続けられたあのメロディ。その後歌われることのなくなったあのチャント。
「われらとともに勝利を掴め、俺たちの誇り磐田」
マフラーを頭上に掲げ、高く低く歌うそれはゴール裏中央から波が広がるようにゴール裏席全体へと広がり、気付けば指定席にも及んでいた。わたしもごく自然にマフラーを掲げ歌い始めた。もうわたしの頭の中には勝利のイメージしかなかった。負けるわけがない。根拠もなくそう思っていた。たった数分前までは負けを覚悟していたというのに。そして、30分数分後わたしは歓喜の渦の中にいた。
快晴の朝。わたしは同僚のK氏と連れだって東京へ向かった。電車を乗り継いで千駄ヶ谷駅に降り立った。近隣の施設でさまざまな大会が開催されると聞いていたので大混雑を想像していたがちょっと拍子抜けだった。千駄ヶ谷門にむかうとホーム自由席の最後尾はスタジアム西側の公園の中と聞かされた。入場はスムーズだった。先に入場していた東京のKさんに席取をしていただき、一番メインスタンド側の中段に陣取った。ほどなく浜松のYさんも合流して臨戦態勢だ。
スタンドはホーム扱いの磐田サイドから埋まっていった。ゲームが始まるころには指定席に空席が見える程度で聖火台下のエリアまで埋まっているように見えた。これだけの磐田サポを見たのはいつ以来のことだろう。決勝の恒例となっているコレオグラフも綺麗にできていた。もっとも、広島のカップのコレオにはやられたと思ったが。
ゲームは一進一退のまま後半を迎えた。後半開始早々に逆転ゴールを許し、引いて守る広島のゴールをこじ開けられないままに時間だけが過ぎて行った。立て続けにCKを奪い、広島をゴール前にくぎ付けにしてもネットを揺らすことができない。サッカーの文法ではありがちなゲーム。このまま押し切られてしまうのか思った。ところが・・・。
起死回生の同点ゴール。歓喜の渦。嵐のような前田コール。ピッチで選手が躍動し応援のボルテージが一気に上がった。
高山主審の右手が高く上がり長いホイッスルが響いた。選手たちは疲れた体を引きずるようにベンチ前に下がってくる。ベンチからは控え選手やスタッフが飛び出してピッチの選手を迎える。マッサージを受ける選手、肩をたたかれて鼓舞される選手、ボトルを手に話し込む選手。追加された30分間のために、勝利のためタイトルを取るためにしばしの安息。やがて選手は再びピッチに散っていった。
延長戦は磐田ペースで進んだ。実と山崎が立て続けにゴールを奪いカップをぐっと引きよせた。広島も槙野が鮮やかなFKを蹴り込んで食い下がる。かつてこんなに壮絶な決勝戦があっただろうか。そして、ゲームを締めくくったのは前田だった。延長後半開始早々、ループシュートが美しい放物線を描いてネットに吸い込まれた。磐田ファンの誰もが勝利を確信した。
ところが、シナリオはこれで終わりではなかった。延長後半追加タイムのPK。多分にシミュレーションの匂いのするプレーだったが高山主審はPKと断じた。キッカーは槙野。蹴る前にGKに背を向けて立つパフォーマンス。『同じ選手に2度決められるわけにはいかなかった。』ゲーム後の能活のコメントである。見事にストップして見せた。こぼれたボールを再び槙野。これは枠を外れた。そしてタイムアップのホイッスル。
崩れ落ちる広島の選手をしり目に磐田の選手が喜びを爆発させる。ペナルティアークに集まって雄叫びを上げている。スタンドも歓喜の渦だ。サックスブルーのテープが乱れ飛び一度目のわっしょいが始まっていた。
ややあって表彰式が始まった。まず、準優勝の広島の選手たちが表彰台に上がる。続いて磐田の選手たち。那須を先頭に表彰台に上がっていく。ヤマザキナビスコカップの授与。そしてMVPの発表。MVPは前田。晴れやかな笑顔。本当に清々しい笑顔だ。こんなに嬉しそうな選手を見たのはホントに久しぶりだ。やがてピッチに降りて記念撮影。監督と前田の胴上げ。そしてスタンドへの挨拶。バックスタンドではピッチサイドに置かれた電光型のバナーのためにスタンド近くまで寄れなかったのはご愛敬か。
ゴール裏にやってきた選手たちも実に嬉しそうでカップをスタンドに預けたりしていた(良いのか?)さらにチャントにあわせてラインダンスを始めたのには正直ビックリした。おとなしい磐田の選手たちがそんなことをするなんて思いもしなかったから、彼らもよっぽど嬉しかったんだろう。このシーンを見られただけでも国立まで足を運んだ甲斐があったというものである。選手とサポーター、ファンが喜びを分かち合う至福の時がスタジアムを埋めていた。何度見ても良いシーンだ。ただ、わたし自身は優勝の実感がいまひとつ湧かないでいた。思いもかけずに優勝までたどり着いてしまった感が強く自分でも驚くほど淡々とした気持ちだった。が、これを書いている今になって少し実感が伴ってきた。録画した映像を見て目に涙がにじんだり、新聞の記事を読んでうるっとしたり・・。
わたしたちは勝利は続くよを歌い、2度目のわっしょいが流れる中スタジアムを後にした。気づけば西の空があかね色に染まっていた。薄暮の空はことさらに美しかった。