ロドリゴ=ソウト鮮烈デビュー

2011.08.14(Sun) 

 8月の4日あたりから本気で夏らしくなった遠州地方だがこの日も暑い一日だった。あんまり暑いから午前中に用事を済ませてからは自宅でごろごろしていた。で、17時ころになっておもむろに出発した。
 いつもと違う道を通ってみたが、これが以外に時間がかからなかった。この道良いかも?と思いつつスタジアム入り。
 7月以降は、ヤマ発系列木金休みのあおりでいつもの駐車場が使えなくなってしまっていたので、少々遠い(脱出は楽だが)駐車場を使っているわけだが、この日はお盆休みで近場の駐車場が開いていることに、スタジアム近くに行って気づいた。

 スタジアムに着くと結構風が吹いていて気温は下がりつつあった。いつものところでいつものように観戦仲間と話をして、さて、そろそろ自分の席へ行こうかなと思ったとたん
Aさ〜ん。』とでかい声で声をかけられた。誰だよ、俺の名前を大声で呼ばわるヤツは。同僚の女性だ。意外なものを見るような顔をされたが、あたしゃ毎回来てるのよん。職場では彼女相手にはネコのこと以外にはプライベートは話さないからね。

 ロドリゴ=ソウト。しかし、こんなに鮮烈なデビューをはたした磐田所属の外国人選手ていたっけか?サンパウロでスタメン張ってたのは伊達じゃないと思わせる、まさに八面六臂の大活躍。これがボランチだってお手本のような選手。点を取ったことよりも中盤でボールを落ち着かせられることが一番の効果かと。強化部さん、良い仕事してます。

 観衆は12,472。当日券の販売数から見てもっと少ないかと思ったが意外に入っていた。が、見た目ではもうちょい張っていたようにも見えたけれど。夏の長期休暇の時期だからもっともっと見に来てほしいね。今年は活きの良い大卒3人衆が入っておもしろいサッカーが出来てきたし、ソウトの玄人好みのプレーも堪能できそうだし。(この日は派手なご挨拶だったワケだが・・・)


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彼我の差

2011.08.07(Sun) 

 上位のチームには上位にいる理由がある。それを痛感したゲームだった。
 前半は名古屋が圧倒した。先制こそ磐田だったが、その後は崩されっぱなし。能活の神がかったセーブがなければ前半でゲームは決していた。後半は磐田も立て直した。シンプルな攻めでゴールを脅かし、ペースを握った。次の1点がゲームの趨勢を握る。その1点を獲ったのは押されていた名古屋だった。押されていたとは言うものの彼らのディフェンスには意図があった。相手のポゼッションが上回る中ではどうすればいいのか?言うまでもない。ミスをさせてボールを奪いカウンター攻撃を仕掛ける。その通りの光景が目の前で展開された。あとはゴールに鍵を掛けて逃げ切る。流れの良いときには一気呵成に。悪くなったら我慢して一発を狙う。強いチームの勝ち方だ。勝者のエスプリのなせる技なら、今の磐田に足りないものはまさにこれだ。磐田は善戦した。悪いゲームではなかった。それはあくまで善戦であって、勝つべくして勝った名古屋との間の差は大きいと言わざるを得ない。



 当初、観戦予定する予定のなかったゲームなのだが、説明するもの面倒くさいあれやこれやの事情があって、観戦する時間と余裕が出来てしまったのだ。

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 キックオフ1時間ほど前、スタジアムに着くと正面エントランスは人でごった返していた。ちょうど磐田のジュビロプラッサのように食事を売る店が並んでいる。中で売っている物が貧弱であることが脳裏に浮かんだがそのまま当日券を買いスタンドに上がった。雨の心配もあって、メインスタンドの一番アウェイサイドの券種を購入した。回りにはそんなにヒトがいないだろうと高をくくっていたが、周囲はビッシリ名古屋ファンだった。磐田サポは思ったより少なかった。四面楚歌。

 名古屋赤鯱弁当なるものを食した。ま、可もなく不可もなしというところだな。食事を終わってぼっとしていると隣の還暦はとうに越えただろうと思しきカップルの女性から声を掛けられた。

今日は、お一人ですか?お子さんはご一緒じゃないんですか?』
答えに窮した。お一人ですか?は分かる。初対面のヒトに向かってお子さん云々はちょっと違うんじゃないかと。って、わたしには子供がいないのよん。

『わたしには子供がいないんで・・・』
じゃ奥さんは?ご一緒ぢゃあ?』
う〜ん、確かにかみさんはいるけど、これだってシングルって可能性もあるわけで

『妻はサッカーには興味がないんで・・・』
面倒くさくなって小さな嘘をついた。ホントは清水ファンで3戦続けての大敗を今朝も嘆いていた『ダメじゃん。やっぱりテルと大ちゃん(市川大祐のこと)がいなきゃダメ。』とかなんとか。

良く来るんですか?
心の中で「年に1度だよ、ここ来んのは」と突っ込みながら、相手はわたしを名古屋ファンだと思っているんだろうと判断。わたしはブルーなものを一切身につけていなかった。ケータイストラップのジュビロ君の手を除けば。

ここには久しぶりですね。わたしはあちら側のファンですから。
と言いながらアウェイゴール浦和を指さした。
『あら。』
と言ったっきりしばし沈黙。どーやら予想外の展開だったらしい。

『アウェイにはよく行かれるんですか?』
と、まあそう来るわな。
『ん−、東京から大阪の間なら仕事とお金の都合が付く限り。』
『あれ、そうですかぁ。熱心ですねえ。』
いやいや、おれなんてまだまだだって。
するとここまで黙っていた旦那と思しき方が、

カシマにも行かれます?
なんでピンポイントでカシマ?行ったことあんのかな?
『カシマ遠いですねー。』
同意しているからあるんだろうな。
カシマで勝ったこと無いんですけどね。
大笑いされた。そのあと、ひとしきりスタジアム談議。悪い人たちでは無いんだな。

ところで、ゴンさんはいつから札幌へ?』
今度はこっちが意表を突かれた。と同時に、他サポから見れば、やっぱりジュビロと言えば中山なんだなぁと思った。しかし、ゴンさんと来ますか、ゴンさん。
『中山は昨シーズンから札幌です。ケガ勝ちで出てないようですけど・・・』

などと言う会話が続いたが、何だかとぼけた感じで良い味出してる老夫婦だった。
自分で回しているストップウォッチが50分を回ったところで席を立った。会釈すると『お気をつけて』と返ってきた。熱いファンも良いけど、こういう穏やかな人たちもまた良いもんだな。


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ドロー PK戦

2011.08.03(Wed) 

 この日はスルガバンクチャンピオンシップ。近年、スルガ銀行はサッカーにお金を使ってくれていて有り難い。そろそろスルガの口座を復活させようかなぁw。


 ミッドウィークの夜のエコパは正直つらいものがある。
 定時を少し過ぎたあたりでこっそり職場を抜け出す。別に、後ろめたいことは何にもないんだけれど、『agathaさん、ちょっと。』と呼び止められるのがいやなのだよ。絶対ちょっとの時間じゃすまないから。たいして緊急性もない仕事だったら明日にしてもらいたいものなんだが・・・。で、この日はうまく抜けた。

 エコパまでの道のりを夕方のラッシュ時間に走るわけだから王道を走ったらいつ着かれるかわからない。脇道・抜け道を駆使して愛野駅界隈にたどり着いたが、駅前が大渋滞。いつもの造成地臨時駐車場に向かったが、なにやら様子がおかしい。キックオフまで1時間を切ろうというのに、うんと駅に近いエリアにまだ車が止められる気配だ。オフィシャルでロハの駐車場を用意したためなのか、単に人の出が遅かっただけなのか?ちなみにオフィシャル無料駐車場に指定された場所はスタジアムからかなり遠い。その上、脱出に鬼のような時間がかかるということを学習済み。で、お金を払っても近くて脱出が容易な民間を選んだ。(事実、帰りはほぼ渋滞無しで愛野界隈を抜けた。)

 実は、モバッチの抽選でカテゴリー3のチケットが当選した。が、申し込んだことを失念してカテゴリー1のチケットを買ってしまったのだよ。チケットを買いに行くまではカテ3を買うつもりでチケットぴあに言ったんだけど、カウンターのおねいさんの顔を見ながらなぜか『とりあえずカテゴリー1を』などと口走ってしまっていた。結局、1を買ってしまったわけだが、結果的にはゆったりとゲームが見られてそれはそれで良かったかと。で、モバッチ当選チケットなんだけど、使う当てのないままにとりあえず交換してしまったとさ。


 スタジアムに着いたとき、バックスタンド中央部分はそれなりに埋まっていたが、あとはがらがらな状態だった。おいおいこんなんで大丈夫なのか?と思ったのは内緒。2層目がクローズの気配だったのでゲートのおねいさんに確認すると『今日は15,000-16,000ほどの入りを想定しています。よって2層目は閉鎖です。』とのお答え。それでもキックオフ直前になるとホームゴール裏〜バックスタンドにかけては埋まってきた。前半半ばほどに気づいたが、アウェイゴール裏にも明らかに磐田ファンとわかる人たちが大挙して入っている(・O・;。いいのか?と思っていると前半終わり近くなってホームゴール裏2層目が開放された。結局、観衆は19,034人。想定を4,000近く超える入りだったわけだが(先日の浦和戦より入った)、そこそこの入りで盛り上がったし良かったのでは?これからは磐田主催ゲームでも2層目クローズは考えた方がいいんではないだろうか?


 インディペンディエンテな人たちはそれは熱い人たちでゲーム中は傘を回して、ずっと歌って踊りっぱなし。人数は少なかったけど声は良く出ていた。ゲーム前にトイレに入っていると大音量のスペイン語がなだれ込んできてちょっとびびった。選手入場時に発煙筒を焚いて花火を打ち上げていたが、警備員に止められていた模様だ。彼らは負けてしおれていたが、一部はぶち切れてスタンドからいろんなものを投げ込んでいた。表彰式を待つ間、インディペンディエンテの17番の選手がベンチのイスを投げ捨てたり蹴り上げたりしていた。彼らの本気度が垣間見えた思いがした。ガチで勝ちに来ていたんだな、と。そういえば、先日のガンバ戦をヤマスタに見に来ていたらしいね。
 磐田の選手の喜び方は控えめだったががみんないい顔をしていた。やっぱり勝利はいい。どんな試合だって全部勝ちたい。って気持ちがチームを強くしていくんだと思う。


 ところで、ゲーム前からネットに書き込まれるスルガカップとかスルガ杯とかの文字が氾濫していてちょっと気になっていた。この試合はスルガ銀行チャンピオンシップが正式名称。それをスルガカップ、スルガ杯と略していたわけだが、実を言うと、スルガカップという大会は別に存在する。静岡県サッカー協会が主催する、天皇杯静岡県予選を兼ねたスルガカップ争奪静岡県サッカー選手権大会というのがあって、通常これをスルガカップと称している。県外在住の方はご存じないと思うし、県内在住でもアマチュアサッカーには関心のない方はこれまたご存じないと思うが、今年で16回目を数えるこちらをスルガカップと呼ぶのが筋かと。だから、カップという言葉が使いたければ、スルガバンクカップと言うべきだろう。

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