YAMAZAKI NABISCO CUP 2007

     
 

【1】第1日 vsFC東京 (2007.03/21)

   立ち上がり両チーム共に激しく仕掛け合う。そこそこパスは回るもののシュートまでいかない。しかも
、ジュビロはパスが微妙にずれてカットされ、そこから逆襲を喰うこと限りなし。東京は明らかに中盤でのパスカットを狙っていた。
15分に失点したが、一瞬の隙を突かれた。福西の落としが今野に渡ったところで勝負あった。

 失点後は明らかに流れが東京に行った。パスが足元ばかりで相変わらずパスカットされる。動いてもらわないと崩せまいと思うが、動いてもパスコースがない。連携も悪く、中盤で前を向けなくなり、ボールを下げる場面が増えてくる。船谷と成岡が消えている。と思ったら、36分に船谷に代えて村井を投入。これにはビックリ。康太を一つあげて2列目の左に置いた。これで左サイドのディフェンスが少し安定した。

 東京はワンチョペとルーカスを中心にボランチ当たりまでが連動して攻撃に参加。追加点は時間の問題かと思われた。が、丸木と山本が何とかバランスを保ち、最終ラインが体を張り、能活もナイスセーブを連発した。

 44分、相手CKからのカウンターで可憐、成岡と繋ぎ、成岡がエリア内で倒されてPK。太田が落ち着いて決めて同点。ところが、その直後、能活があり得ないミス。なんと、バックパスのボールをルーカスにパスしてしまい、真ん中に詰めたワンチョペに決められて2−1。そのまま前半終了。

 

 後半になると、多少リズム出てきたが、ちょっと判断が遅い。これはパスの出し手だけの問題ではなく、受け手の問題でもある。ボランチのところで止まってしまうことが多い。まわりの動き出しが悪い。

 それでもカウンターからの攻撃は上手く機能していて十分に脅威を与えている。特に太田の飛び出しは効果的。とは言うものの、中盤でためが作れる選手は欲しい。ポゼッションはジュビロが上回るようになるが、相変わらずシュートまでいかない。
70分、犬塚→加賀。77分、成岡→林。と交代する。一連の交代でジュビロはリズムを掴んだ。左右いずれからも形を作れるようになった。特に左サイドは何度となくゴールライン付近まで持ち込んでマイナスの折り返しを中に送ることが出来た。そして、79分。CKからの2次攻撃で村井のクロスをファーで待ちかまえていた田中がヘディングシュート。ボールは放物線を描いてGKの頭の上を越えゴールに吸い込まれていった。マコちゃん技ありのシュート。
 その後もしばらくはジュビロに流れが来ていたが、85分を回るあたりから東京の攻勢となった。東京はパワープレー全開。前線に向かってクロスを放り込んでくる。ジュビロの最終ラインが体を張って守り、時折、カウンターを繰り出すスリリングな展開。しかし、シュートまではいかないジュビロ。しかし、カウンターアタックが板についてきたなあ・・・。良いのか悪いのか。東京は選手を交代するたびことに低調になっていった。ワンチョペは素晴らしい選手だったが、まわりと合っていなかった。かみ合ってきたら止められまいと思う。反面、平山は何にも怖くなかった。
 アディショナルタイムに入ったところで、東京の徳永が、裏のスペースに抜け出ようとした林を倒して2枚目のイエローカードを貰い退場となるおまけもついてゲームは2−2のドローに終わった。

 さて、個人評だが、太田は前にスペースがあると良い仕事をするね。ただ、FWじゃあない。(ポストが出来るFWが欲しいなあ。1枚いれば相当楽になるのに。)村井は良いね。ディフェンスも康太より数段良いよ。康太は前目で使いたいね。出来れば中で使いたいが・・・。加賀もいいじゃないか。攻守にアグレッシブで壁にぶち当たっている感じの犬塚よりいい気がする。ディフェンスは比べるまでもなく加賀が上。林も時間が短かったが可能性を感じた。あの時間に出てきて、自分が何をすべきかちゃんと分かっている感じがした。そして、山本。スペースのカバーが良いね。バランスを取る感覚はいいじゃないか。ただ、パスが不味いね。不正確。しかも判断が遅い。それでも、17歳ってことを考えれば上出来。うまく育てていって欲しい。
 で、ダメダメくんは、船谷と成岡。もっとボールに触らないと不味いだろう。それにはフリーランニングが足りない。特に船谷。ディフェンスもきちんとやらないとトップに定着できないんじゃないの。


ジュビロ 2ー2 瓦斯
 

     
 

【2】第5日 vs大分トリニータ (2007.05/09)

前半
 スターターは以下の通り。

    林 中山
  鮒谷   太田
   上田 山本
 村井 大井 鹿賀 犬塚
     松井
R:八田・森下・森野・菊地・岡田・杉浦・山崎

 立ち上がりから大分の攻勢。とはいえ、大分も主力を何人か落としているために迫力不足は否めない。磐田はカウンターで対抗しようとするが、ミスでカウンターにならない。それでも、ゲームが進むにつれてプレスがそこそこ効くようになって、大分はポゼッションは高いものの決定機は作れなくなってくる。磐田ないつも通りサポート遅く、攻めの連動性が薄い。

 しかし、プレスが効いてるかな?と思ったのは半ばあたりまでで、いつもの悪いクセが出てくる。中盤の軽い守備でヴァイタルエリアに易々と侵入され、しかもここでも厳しき行かない。削れとは言わないがもう少しボールホルダーにきっちりプレスをかけないとやられ放題だぞ。相変わらずラインが低く、時折ボランチが最終ラインに吸収されている。さらに、ボランチ二人のポジション取りが微妙。大分も上手く攻め込む割には枠に行くシュートが少ない。大分のシュートミスに助けられている感じだ。一方、磐田はシュート打ったか?終盤になって一瞬、攻めの連動性が見られたが長続きせずにハーフタイムへ。



 後半はジュビロがやや攻勢を取る。中盤でのポゼッションを高め、ラインも少し高めに。60分、今日最初の決定機。村井のクロスから林のシュート。枠に行かず。
64分 犬塚→菊地 キクをCB。鹿賀を右SBへ。グダグダなりにも形が見え始める。
73分 林→山崎!
74分 船谷?のスルーパスに反応した中山がエリア内に侵入。シュートに持ち込もうとしたところを大分のDF三木が倒してしまう。PKが与えられ、三木はレッドカードで退場。PKは妥当な判断としても一発レッドはちょっと厳しいんじゃないの?と思う。これが家本ワールドなのか?
76分 中山(PK)倒された中山が自らキッカーとなり先制。

 その後は、数的優位に立った磐田がペースを握った。やっとサイドからの攻撃が活発化して太田が活きる展開となってくる。村井も攻撃参加する回数が増えてくる。
85分 船谷→岡田
 交代で入った山崎が結構上手くくさびを受けるのに感心した。隊長との関係もなかなか良い。岡田のガツガツしたプレーも良かった。ガットゥーゾが好きってのが分かるような気がした。あとは危なげなく逃げ切って、ナビスコでは今季初勝利。



ジュビロ 1ー0 酉