YAMAZAKI NABISCO CUP 2006

     
 

【1】第2日 vs大宮アルディージャ(2006.04/05)

  前半
 スターターはこんな感じ。
     カレン
      成岡
  船谷       太田
     鰤塩 菊地
  大井 マコ 茶野 服部
      能活


 立ち上がりは互いにコンパクト。中盤でつぶし合い。組み立てられず。そのためか、長いパスが多い。次第に大宮がボールを支配するようになる。右サイドを抜け出されて、茶野がエリア内で体を張って防ぐ場面が出てきて、ちょっと流れが悪くなってきたなあと思っていたら、17分、左サイドからクロスを上げられ真ん中で合わされる。3枚も付いていて何で1人にやられちゃうのかなあ。大宮2本目のシュートがゴール。ジュビロはプレスがバラバラ。攻守ともに連動性が乏しい。中盤で後手に回る場面が出てくる。
 27分、中盤の1タッチパスで左サイドを突破されクロスが逆サイドへ。フリーで打たれるも能活の正面。DFラインからの精度のないパス多い。健太郎の放るボールは酷すぎ。大宮、中盤でのシンプルなつなぎからの突破が良い感じで出来ている。大宮はFWにきちんとクサビが入っているから形が出来る。わたしの周囲の観客は不甲斐ない内容にいらつき気味。
 30分過ぎ、ジュビロ早くも中盤が空いてきた。FK以外でシュート打ったか?と思っていると、
 35分、左サイド、ファブリシオのクロスをファーサイドで菊地が折り返し、太田が1トラップで右足シュート。これが決まって同点。
 健太郎のサイドバックはNGだな。あと左サイドの手当をしておかないと後半もやられちまうぞ。と思いつつハーフタイム。


後半
 後半はジュビロが攻勢に出る。立ち上がりからポゼッションはジュビロ。ただ、なかなかシュートまで行かなくてイライラする。パススピード遅い点が気になる。
 54分、混戦からポスト直撃のシュート、惜しい。
 56分、左サイドからのクロスがDFの頭を越えてフリーで打たれるもバーの上、危ない〜。
 カウンター時に枚数が足りない。ただ、前半に比べるとプレスが効いている。
 62分 カレン→前田
 前田が入って流れが来た。前田のところでボールが収まってリズムが出る。やっぱり、頼りになる。攻撃は右サイドオンリーだが、太田が効いている。太田の突破を相当いやがっている感じが見える。しかし、得点は真ん中から。
 73分、ファブリシオからのくさびのパスを前田がおとし菊地へ。菊地が真ん中に入り込んできた船谷にズバっとスルーパス。船谷が持ち込んで右足でシュート。逆転。
 その後も、ジュビロの攻勢続く。ポゼッションで勝ることも久しぶりに見た。久しぶりに波状攻撃も見られた。
 83分、カウンターから決定的ピンチを招くがシュートが枠外で事なきを得る。
 85分、波状攻撃。右から左から攻めるが最後は服部のクロスがいわしん
 91分 船谷→俊
 そのままタイムアップ。
 結果的には勝ったが、大宮のメンバーはほとんどサテライト状態。この日の先発メンバーの中で、今季リーグ戦に先発していたのは2〜3人程度。ジュビロもレギュラー組が半分弱とはいえ、程度のこのメンバー相手なら勝って貰わないと困る。で、本日の成果はやっぱり動かないボランチはいらないってこコトですかね。


ジュビロ 2ー1 橙栗鼠隊
 

     
 

【2】第8日 vsヴァンフォーレ甲府(2006.05/18)

      前田
      成岡
 西         太田
    菊地  鰤塩
  服部 茶野 大井 秀人
      松井

 今年はどうも立ち上がりで後手に回る展開が多い。この日も開始3分に失点。左サイドの裏のスペースに放り込まれて簡単に失点。バレーを警戒するあまりに2列目からの飛び出しを掴まえ切れていなかった。甲府は長いボールを放ってDFラインを下げさせておいてその前でボールを持とうということらしい。相変わらず縦に速い。

 ジュビロはDFラインと中盤の連携が悪い。2列目の選手を見切れていない。バレー対するマークも甘い。DFラインでの連携も悪かった。が、これは後半には修正されていた。(カバーリングとか)月曜に練習を見に行ったときに今日のDFラインで動き方の確認をしていたが、中盤との連携を練習しているようでもなく『これでいいのか?』と思ったことを思い出した。

 ジュビロは甲府のプレスの前に中盤が組み立てられない。組み立てられないので仕方なく前に蹴る。この繰り返しで全く形が作れない。そうこうしているうちに真ん中を割られれ簡単に失点する。最後はDFの足に当たって相手の前にこぼれたとはいえ、何でああも簡単に中央を突破されるのか?
 この直後、甲府の右サイドを切り裂いて作ったチャンスに西がシュートをふかしてしまう。決定的な形だっただけに残念。これがゲームの綾になりそうな気がした。38分、セットプレーから茶野のヘッドで1点返すもそこまで。

 鰤と菊地の両ボランチの出来が悪かった。鰤はどっか悪かったのか?成岡消えすぎ。軽いプレーが気になった。DFラインの前で回すだけではダメ。ウラへ抜ける動きがなければチャンスは出来ない。ボールのないところでの動きが悪く、甲府に比べて最初の一歩が遅い。月曜日の練習でやっていた攻撃の形はまるでみられなかった。相変わらずプレスをかけられると何も出来ないし、前田にDFが集中してつぶされたときにどうするかも考えなくてはいけない。
 納得のいかないジャッジにゲームは荒れ気味。激しいプレーをあれだけ流されたら選手が怒るのもムリないと思う。


 後半。
46分 成岡→名波
名波が入って中盤にためが出来形が作れるようになってきた。が、前半同様もっと裏を狙う動きが欲しい。前半からのことだがサイドからの攻撃が停滞気味だ。とくに左サイドはボールが集まる割には有効な崩しが出来ていない。狭いエリアで回すだけでは怖くないだろう。もっとグラウンドを広く使わないと点にはなるまい。甲府は中盤でプレスをかけつつ引き気味にポジションを取る。カウンターを狙って前は出てこない。

 前半にはなりを潜めていた太田もたびたび右サイドの深い位置までえぐることが出来るようになり、決定的な形を演出できるようになったが、中の選手が決めきれなかった。名波〜太田〜フリーで西!を西がいわしん。ここで西はアウト。そして、左サイドの打開のために船谷を投入。左サイドが活性化した。この日の船谷は割と出来が良かった。特に名波との連携が良く、彼がボールを持つとスペースを狙って動き出し、そこにちゃんと名波からのパスが来ていた。何度か決定的な形を演出し、自らもシュートを放ったが点には繋がらなかった。

 3枚目の交代は菊地→中山
 引き気味の甲府に対して鰤塩の1ボランチに変更し、2列目は3枚のまま2トップにした。甲府が3トップのために3バックには出来なかったものと思う。ここから久しぶりのパス回し曲芸団が見られたが、例によってシュートは少ない
。ただ、決定的なシュートが枠外だったり、枠に行けばGKに弾かれたで、典型的な点の取れない日の展開だった。
で、後半はスコアが動くことなく終了。一敗地にまみれた。

 レギュラー組が5人抜けているとはいえ情けない内容だった。結局のところ、個人の能力に頼るサッカーはメンバーが変わると機能しなくなるということなのか。誰が入っても同じ動きが出来るようにトレーニング出来ないものなのか?不満の残る内容だった。




ジュビロ 1ー2 甲斐軍
 

     
 

【3】準々決勝第1節 vs横浜F・マリノス(2006.06/03)


     前田
     成岡
 西      太田
   菊地  鰤塩
服部 茶野 大井 秀人
     松井 

 前半
 静かな立ち上がり。3分、右サイドからのカウンター。いい形を作った。
10分過ぎからカウンターの応酬となる。DFラインの前にスペースが出来て怖い。互いに単純なミスが多く、締まらないゲームとなっている。
ジュビロは、カウンター以外は形作れず。もっと外から攻めないと点にはならないと思われる。パスが足元ばかりで前に進めない。前線でもっと効果的に動いてスペースをねらわなくてはダメだ。パスがうまくいかないんで、ドリブルを使ってリズムを変えるのも手かと思う。中盤をもっと厳しく。
31分、服部が1・2で抜け出てGKと1対1に。シュートは弱くGK正面。直後に今度は横浜が決定機外す。松井はフィードに難がある。
44分 成岡(前田ポスト直撃の跳ね返りを右足元S)
45分、前田・鰤でシュートまで行くもGKに弾かれる。
基本的にはマリノスのペースだったが、彼らも有効な崩しが出来ていた訳ではない。ポゼッションしているだけ。いわゆる凡戦だな。ハーフタイムへ。

 後半
46分、開始早々の成岡の惜しいシュート。これが決まっていたら結果は逆だったかも知れない。直後に失点。追いつかれるのが早すぎるよ。相変わらずポゼッションは横浜。中盤で横浜に勝てず、カウンターしか活路無し。DFラインとボランチの間のスペースを消さないとまたやられるぞ。っつうか、DFライン引き過ぎだって。もっとも、中盤でプレスがかからないからむやみには上げられんし、辛いところだな。
59分 成岡→名波
ここで、日産スタジアムの計時はトータルタイムなのに気づく。ますます押し込まれる。跳ね返したボールを拾えないために、クリアしてもクリアしても次々攻撃を浮ける。DFラインが破られる回数が増えて、横浜の攻撃が前半より可能性を感じるものになって来た。失点を覚悟する。今宵の観衆は、9,946人。巨大なキャパにこの数字は寂しい。
78分 船谷→西
このあたりから横浜の攻勢が止まって、ジュビロが攻撃の形を作ることが出来るようになって来た。やはりピッチをワイドに使ったサイドからの攻撃が有効だ。
82分、CKから前田の惜しいヘディングシュート。
83分、前田→カレン
このままドローで終われるかなと思いかけた88分にCKから失点。勿体ない。そのままタイムアップ。

 さすがに主力6人抜きで横浜相手のアウェーだからこんなもんだろうと思う。内用から言えば妥当な結果だ。正直、もっと点を取られてもおかしくなかったから1ー2って結果は決して悪くはない。ただ、2点目の取られ方が悪い。今大会の決勝トーナメントは、トータルスコアがタイの場合はアウェーゴールの多い方が勝ちだそうだから1点取ったとは小さくないと思う。さて、勝負は2戦目だ。


ジュビロ 1ー2 鞠
 

     
 

【4】準々決勝第2節 vs横浜F・マリノス(2006.06/08)


     前田
     成岡
 西      太田
   菊地  鰤塩
服部 茶野 大井 秀人
     松井 

 前半
 立ち上がりマリノスが攻勢をかける。素早い出足からサイドのオープンスペースを狙ってくる。縦に速い攻撃でシュートまで持って行かれる。松井のプレーに少し不安を覚える。
 ジュビロは中盤で競り負けて組み立てられない。もっと中盤で厳しくいかないと相手のペースを変えられない。相変わらず、組織的プレスができない。マグロンを自由にさせすぎ。10分過ぎからマリノス一休み。
 ジュビロは選手たちに同じ絵が描けていない。コンビネーションの悪さが目立つ(結局、これはゲーム終了まで修正できず。)
 20分 失点 パスミスから左サイドをえぐられ、がら空きだったファーサイド。フリーで打たれた。
マルケスに簡単にポストをやらせ過ぎなのも気になる。鰤塩の調子がイマイチなのも気になる。
30分
可能性を感じるのは太田の突破だけだ。やっぱり、個人技頼みのサッカーだよ。
35分 茶野ありえないレッドで退場。柏原丈二面目躍如。
4バックはそのまま。菊地をCB、成岡をボランチに。
その後は見所無く前半終了。

 後半
 ハーフタイムが終わる頃から雨となり、後半途中には激しい雨となる。
49分 マリノス、プッシングでノーゴール危なかった
50分、前田がうまくDFラインの裏を取った。良いパスも供給されて右足一閃。ポスト直撃。良いシュートだった。後半唯一の見所かな。まぁ、これが入っていてもどーなるゲームでもなかったけど。決めてきたかったね。
 ジュビロは守備に回った時引き過ぎでDFと吸収されたボランチの前に広大なスペース。最近こういうシーンが良く現出する。中盤でノープレッシャー。マリノスが自由に組み立てる。
64分 成岡→名波(ボランチに入る)
    太田→カレン(トップに入り、前田と2トップ。)
 簡単なミス多すぎでスタンドはため息の嵐。もう、ぐだぐだでサッカーにならなくなってくる。
75分、ネットが揺らされるが、オフサイドでノーゴール。マリノスのシュートミスで何とか失点していない気もする。
もはや防戦一方。
78分 秀人→船谷
3バックにする。最終ラインは、右から菊地・健太郎・服部。中盤は鰤塩の1ボランチ、上がり目に西、名波、船谷を配置し頻繁にポジションチェンジ。ただ、機能していたとは言い難い。
90分、また久保。
さて、このゲームのシュート数は5本。shot on goal何本あっただろうか?




ジュビロ 1ー2 鞠