【18】28節 vsコンサドーレ札幌(2008.10/05)
前田 ジウ
松浦
康裕 駒野
犬塚 ロド
茶野 田中 加賀
能活
R:松井・大井・成岡・名波・カレン・萬代・中山
前半。
立ち上がりから、中盤をコンパクトにし、速いプレスで有利に戦おうという姿勢が見える。前節といい動き出しが格段に速くなった。球際にも厳しく、アグレッシブに行こうという気持ちが伝わってくる立ち上がりだった。
札幌も2トップをDFの裏に走らせてチャンスを作ってくる。8分くらいだったか、グラウンダーのクロスがゴール前を横切ったときには肝を冷やした。その後は互いにチャンスを作り合う。両者ともに点を取りに行く姿勢が鮮明に出ていて激しいゲームになる。
先制したのは磐田。康裕のクロスを取りに行った札幌のGKがファンブル。詰めていた前田が豪快に蹴り込んで先制。これはチームに活気を与えた。
しかし、ゴールが前で収まるのは良い。前田もジウソンもポイントを作ってくれる。そこに松浦がうまく絡めたときにチャンスが訪れる。大きなサイドチェンジも入ってリズムよく攻められる。札幌の攻撃の起点もよく抑えている。
ペースを握って攻めるものの追加点が取れなかった磐田は、33分駒野のCKを前田が頭で叩き込んで2点目。さらに38分再びCKからこれまた前田のヘッド。早くもハットトリック達成。その後もチャンスをを作るものの得点は奪えずハーフタイムへ。
後半。
札幌が攻勢に出るかと思われたが、ペースは再び磐田が握る。相変わらず前田とジウソンが上手くポイントを作っている。康裕も効果的な上がりを見せている。
この日は犬塚が良い仕事をした。クライトンにマンマークでついて彼に仕事をさせていなかった。53分前田のスルーパスに上手く抜け出したジウソンがエリア内で倒されてPK。これをジウソンが自ら決めて4−0。これで札幌は完全に気持ちが切れてしまった。札幌の選手が苛立っている様子がよく分かった。そんなわけで磐田の運動量が落ちてくる前にゲームが決まってしまったので失速することなく終わった。実際、前半からペース配分考えてるのか?ってくらい飛ばしていたので、後半の運動量が心配だっただけに助かったと言える。
あとは上手いことゲームを終わらせるだけだ。
75分 松浦→名波
80分 ジウソン→カレン
疲れの見える選手を代える。磐田は最後まで攻めの姿勢を崩さない。4点差があって追加タイムに入ったんならコーナー付近でキープするなりなんなりというのが定石なんだけど、この日の磐田は最後まで貪欲に点を取りに行く。そして、93分に犬塚の5点目が飛び出してゴールラッシュは幕を閉じた。しかし、ニアをぶっこ抜いた犬のシュートは見事だった。
前節と言い、今節と言い選手はハードワークをきちんとこなした。今季一番のゲームだったと思う。ロドリゴがきっちり機能したゲームは初めて見た気がする。早い寄せ、厳しい球際、最後まで諦めないで追う姿勢、何より気魄がスタンドまで伝わってくる。これは監督を代えたためのことなのか、尻に火のついた選手が自ら変わったのか。いずれにしてもここまでファイトしてくれればもし負けたとしても仕方がないと思えてしまう。そして、この姿勢が一部残留に繋がっていくと信じている。
ジュビロ 5ー0 札幌梟隊
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