League2008

     
 

【8】13節 vsFC東京(2008.5/17)

 スターターはこんな風。

   前田    萬代
      西
  村井      駒野
    上田  河村
  森下  田中  大井
      能活

R:松井・秀人・犬塚・船谷・ジウシーニョ・山崎・中山







 前半の立ち上がりは積極的に前に出る姿勢が見えた。東京は長いボールで裏を狙ってくる。
 いつもの通り、攻勢は10分ほどで終わりその後は東京の流れとなる。が、この日はその後ずっと相手のペースが続くことはなかった。とはいえ、相変わらず攻撃にリズムがない。選手が動いていないからボールホルダーがパスコースを探すことになってしまうために攻撃が遅れてしまう。そこでボールホルダーが潰されたり、パスが相手に引っかかったり、後ろに下げたり・・・。

 22分に攻勢に転じた磐田がこのところ見たこともなかった分厚い攻撃を展開したがCKに逃げられる。が、このCKに大井が頭で合わせて先制。少し息を吹き返した磐田が攻勢に出るが追加点を取れないままに45分が迫ってくる。終了間際になって左右に揺さぶられて決定的なシュートを打たれたがワクを外れて助かる。しかし、何でああも逆サイドがガラガラになっているのか?しかも、前半なのに足とまってるし。直後に前田が抜け出してシュートを放つもGK正面。



 後半。
 リードがどこまで保てるかによってゲームの行方が決まると思って後半に望んだが、開始早々からしっかり押し込まれ、49分あっさりとに失点した。能活と俊がお見合いしてしまって押し込まれた。

 その後の東京の大攻勢は何とか凌ぎ、ゴール to ゴールの激しい攻め合いになってくる。しかし、失点したのは磐田。左サイドを簡単に崩されエリア内で折り返され難なく合わされた。

 その後、余裕の出た東京は中盤できっちりとパスを繋いで組み立て、きちんとシュートまで持って行く。守備では磐田にボールを持たせて攻めさせて居る感じ。シュートを打たせてもきちんとブロックに入っている。

 選手交代は以下の通り。
 65分 上田→船谷
 78分 前田→中山
 85分 萬代→ジウシーニョ

 疲れの見える上田に代えて船谷。何で?と思っても船谷しか入れられる選手がいないんだな。隊長に代わって下がるのは出来から言ったら萬代だが、ケガ明けで90分やらせられないから前田と言うことか。で、やっと萬代アウトしてジウシーニョ。選手もいないんだよ。終了間際に必至に攻め込んだがガッチリと守りきられてタイムアップ。

 


 今の磐田にはきちんと潰し役の出来るボランチがいない。たとえば、以前の服部のように、そんなに前に戻らなくても昨年のパラナのような選手がいない。これが失点の多い一番の原因じゃないかと思う。カウンター気味に攻め込まれた時にはディレイすら出来ずに前を向かれてヴァイタルに侵入される。押し込まれれば引きすぎてDFラインに吸収される。中盤の底でしっかりプレスがかけられないからやすやすと裏にパスを通される。あまつさえ、後半にははボランチの二人が高い位置でボールを奪われるミスを連発し、何度も決定的なピンチを招いた。ここを補強しないと、落ちるよ。

 この日の村井さんは切れていた。攻撃では何度か良いクロスを送った。が、村井は諸刃の剣。彼の後ろのスペースは磐田最大の弱点。ここのケアーはチームの戦術で何とかするものじゃないのか?この日も左からやられている。

 前田はまだまだ本調子ではなかった。(代表は無理だと思うよ>岡ちん)それでも萬代よりは数段ボールを収めていた。前田・西・村井と絡んで形を作ることも出来ていた。コンディションが上がってきてジウシーニョも復活してくれば面白いと思う。一方の萬代は仕事できてないね。それでも、今季の開幕当初よりはずいぶんと出来るようになってきた。なってきたがまだまだ足りない。

 もう何だかヤになってきたんで、最後にもう一つだけ。俊が久しぶりにゲームに出たわけだが、取りあえず及第点かな。立ち上がり不安定なプレーが続いたが次第にきちんとしたプレーになっていった。大きな破綻もなかった。これがこの日の唯一のポジティブな話題かな。



ジュビロ 1ー2 東瓦斯
 

     
 

【9】15節 vs鹿島アントラーズ(2008.7/05)

 スターターはこんな風。

   カレン    萬代
      ジウソン
  村井      駒野
    上田  成岡
  茶野  田中  加賀
      松井

R:八田・秀人・犬塚・河村・名波・前田・中山


  さて、と。気が進まないけど観戦記。
 立ち上がり、何かDFラインが相手を掴まえられなくてバタバタしてるなあと思ってたらアッサリ失点。ファーサイドがポッカリ空いていた。

 いやぁ何点取られるかしらんと思ってみていたら、ポゼッションは磐田。前線でポストが出来ているし、ちゃんとキープも出来る。そこからサイドを使って形を作っている。右からも左からも。ただ、クロスの精度が今ひとつできちんと合わなかった。それでもシュートで終わる攻撃が出来ていて、そんなに悪くないと思わせた。相手の放ってくる長いボールにもきちんと対応できている。

 ところが、30分過ぎに再び失点。前掛かりになって中盤でボールを取られカウンターを喰うと、左サイドを本山にまったくフリーで運ばれる。その外側にももう一枚フリーで選手(新井場?)が上がってくる。加賀の前にフリーで2枚、なわけだ。加賀は新井場につき、マコが本山のカバーにはいるが、狙い澄まして打たれたシュートは易々とネットを揺らすことになった。加賀の対応が拙かったと言われても仕方がないが、半分以上はボランチの責任だ。上田・成岡のボランチはバランスが悪い上に守備が軽すぎる。攻撃陣は中断前に比べて多少の改善は見られるが(鹿島の連戦の疲れは差し引いたとしても)、中盤から後ろがこの守備ではどーにもならんだろう。まず、守備からはいるのがこのチームを立て直す基本じゃないかと思うんだが?



 後半。
 鹿島は明らかに逃げ切り体制。磐田にボールを持たせておいて中央をガッチリ固めてきた。これに対して磐田は中盤での運動量が足りない。楔のボールも入らなくなってきた。外から攻めるのは良いがもっとサポートを早くしてもっとボールを早く動かしたい。カレンの得点はクロスがファーに流れて詰めていたカレンが決めたように記憶している。

 攻撃が停滞してきたところで萬代に替えて前田を投入。さらに成岡に替えて犬塚を投入。こおゆう展開なら犬はありかと。鹿島は明らかに足が止まってきていたからもっと押せ押せで良かったと思う。曽ヶ端なんか明らかに時間稼ぎのスパイク替えなんぞやらかしていたし。鹿島はキッチリ引いて守ろうという意図が見え見えだった。打開の方法が見つからない中でジウソンに替えて名波の投入。ところが、これが裏目に出で、かえって流れが停滞してしまった。で、追加タイム7分という穴沢レフェリー面目躍如なジャッジもあったが、このアシスト?を者に出来ず、結局、鹿島に巧いこと逃げ切られてしまった。このあたり、鹿島は試合巧者だ。今日の出来は決して良くなかったハズだが、そんな中でもキッチリ勝点3を取っていく。この日の鹿島の出来なら勝てない相手ではなかったと思うが引き分けにも持ち込めなかった。悪いなら悪いなりに勝ってしまう。鹿島のチームカラーとスキルは未だ健在なのだな。





 



ジュビロ 1ー2 鹿の角
 

     
 

【10】17節 vs名古屋グランパス(2008.7/17)

 スターターはこんな風。

   カレン    前田
      ジウソン
  村井      駒野
    上田  成岡
  茶野  田中  秀人
      松井

R:八田・大井・犬塚・松浦・名波・萬代・中山


簡単な観戦記を。
 前半。立ち上がり4分、秀人と成岡のありえない連携ミスから失点。イヤなムードが漂ったが、その後は攻勢を取ったのは磐田。ボールは回るもののなかなかシュートまで行かない。
 DFラインはヨンセンワントップにうまく対応している。25分あたりから名古屋に流れがいくかと思わせた。サイドを使われてピンチが続く。その中で、34分ジウシがGKと一対一になるが、これを外してしまう。
 時間が経つにつれてボール走らずグダグダしてくる。ボランチこねすぎでリズムなし。打開策なしか。

 

 後半。48分、CKから茶野が頭で合わせて先制。さらに50分、成岡のミドルが炸裂。あっという間の逆劇。
この後は押せ押せ。何度も形を作るものの点にはいたらず。そして、例によってグダグダになってくる。80分頃より膠着。ポゼッションで勝るなんて何時以来のゲームだろう。観衆8,216。今季磐田スタジアム最少。
72分 村井→犬塚
76分あたりからペースダウン。足が止まって、きりかえがおそくなってくる。
82分 ジウシ→松浦
87分 成岡→健太郎 マコが一番後ろに。その前に秀人、大井、茶野、駒野と4枚置く感じだ。
85分を過ぎたあたりからDFラインがベタ引きとなり、中盤も吸収されがちで非常に拙かったが、名古屋のシュートがワクに飛ばない幸運もあって何とか逃げ切った。


ジュビロ 2ー1 赤鯱軍
 

     
 

【11】20節 vsヴィッセル神戸(2008.8/09)

 前半
 立ち上がり神戸の速いプレスに押され気味。ちょっとヴァイタルを簡単に空けすぎで怖い。神戸は縦に速い攻撃を仕掛けてくる。チャンスと見ると一気に上がってくる。遅れて上がってくる選手に注意が必要だ。
 10分まで2度のチャンスがあったが得点ならず。中盤よりうしろから長いボールを放り込む攻撃が目につく。ポゼッションはジュビロ。
 25分あたりから神戸ペースとなるが、再び磐田がペースを取り戻す。
 前半を見る限りでは萬代良くなったと思ったが。。。神戸思ったほど恐くない。前に来ないのは作戦だったのか?

 後半
 神戸、前からきている。後半から入ったレアンドロ押さえないと。レアンドロがサイドで起点を作っている。神戸はFWがFWとしての仕事をしている。うちは全くFWにおさまらない。
 ポゼッションは磐田だが、決定的な形を作ることができない。
 60分過ぎから中盤がルーズになってきた。71分、72分と立て続けにチャンスを迎えたが、シュートが枠に行かない。
 75分過ぎからの神戸の攻勢に中盤が引きすぎてDFラインに吸収されてしまう。
 80分、萬代ドフリーをふかす。
 83分、失点
 不運な失点と言えるが、体を張って欲しかった。
 84分 ジウシーニョ→山本
 88分 村井→中山

 たしかに内容は悪くなかった。シュートが枠に行かない以外は。どっちにしても、今は内容をどうこう言ってる状態ではない。勝たなければ意味はないのだ。何があっても勝たなければならないゲームだった。このゲームは、監督どうこうではないだろう。


ジュビロ 0ー1 神戸
 

     
 

【12】21節 vs川崎フロンターレ(2008.8/17)

スターターはこんな感じ。
     前田  カレン
  村井       上田
     ロド  成岡
  加賀 マコ  茶野 駒野
       能活

 前半。
 立ち上がりからポゼッションは川崎。川崎は実に小気味良くボールを繋ぐ。3トップで来たため磐田は4バックで対応する。(右から駒野、茶野、マコ、鹿賀。)7分の決定的ピンチもオフサイドでことなきを得る。このあとオフサイドに助けられシーンが3回ほど。劣勢の磐田はカウンターに活路を見いだそうとする。そして先制点は磐田にもたらされた。左サイドの村井のクロスに前田が頭で合わせた。

 この後ずっと川崎ペース。失点しないのが不思議なくらい。加賀のサイドやられすぎ。何度も崩されたが幸運にも無失点。


 後半
 立ち上がりにいきなりのピンチ。前半同様にポゼッションは川崎。カウンター狙いの磐田だ。
13分CKから失点。10分しか保たなかった。ところが、
14分上田。FKを直接放り込んだ。
19分失点。チョンテセにドリブルで切り込まれてやられた。相変わらずヴァイタルでのチェックが甘い。あとはサンドバッグ状態で何時失点してもおかしくない状態。何度も完璧にくずされたが川崎のシュートが枠に来なくて助かった。川崎の攻撃は速い。パス回し、パスのスピード、判断。さらにスペースをうまくつかってくる。前線の選手にスピードがあるから裏を狙って放り込むだけでチャンスになってしまう。磐田は中盤での判断が遅いからすぐに詰められてしまってパスが繋げない。連動性でも川崎に敵わない。結果的にドローに終わったが内容から言ったら川崎の圧勝だ。得点経過だけを見れば追いつかれてドローだが、よくぞ引分けたというゲームだった。リードした時点で遮二無二守りに行けってハナシもあるようだけど、ガチガチに引いたとして守れるチームか?うちは。ボランチがDFラインに吸収されてヴァイタル使われ放題となって結局失点するのがオチ。交代選手はともかく、戦術的にはアレしか無いんだって。

 個人評。
 まずは加賀。左は不慣れとは言えあんなにスコスコ抜かれちゃ拙いだろう。
上田、FK以外、何した?
成岡、ドコニイタ?
ロドリゴ、評価がわかれるところだろうが、対人ディフェンスの厳しさ、危険察知能力はそこそこだと思う。ただ、神戸戦の時にも書いたようにスピードに欠ける。特に瞬間的なスピードがなあ、だからもっさり見えてしまう。
前田、エラい。あなたなしでは別のチーム。フルタイム使われたのでリバウンドが心配。
カレン、体が切れて来たね。
村井さん、相変わらずキレキレ。でも、守備が・・・。


ジュビロ 2ー2 ふろん太くん
 

     
 

【13】23節 vsジェフユナイテッド市原・千葉(2008.8/27)

スターターはこんな感じ。
     前田  カレン
      ジウソン
  山本        駒野
     ロド  康太
    加賀 マコ 茶野
       能活

 前半。
 まったりとした立ち上がり。千葉が気持ち前に出てきている。その後、やや引き気味になったから、千葉は最初の10分は前から行くプランだったのだろう。
互いにサイドを起点に攻撃を仕掛けがっぷり四つって感じだ。やがて、磐田はボールがトップに入らなくなり形が作れなくなってくる。珍しくジウソンが苛ついている。ロドリゴのミスパスが目立つ。
やがて磐田が攻勢を取るようになってくるがシュートがわくに行かない。残留を争うにふさわしい低調なゲームで前半終了。

 後半。
 50分あたりからカウンターの応酬のようなゲームになってくる。磐田にヴァイタルを空けるクセが出始める。千葉がサイドを起点に形を作り始め、失点は時間の問題かと思われた。70分前後、ゲームは殴り合いの様相を見せ始める。互いに中盤が空いてあっという間にゴール前の攻防になってしまう。やや劣勢か。
77分 ジウソン→名波
 名波を入れてどーする?事実、ボールには絡んだがトップ下として決定的な仕事をしたとは言い難い。
86分 カレン→中山
 もっと早く投入しなければ生きないだろう。DFとの駆け引きは流石だが10分弱では仕事にはなるまい。85分過ぎから追加タイムにかけて、千葉をゴール前に釘付けにして波状攻撃を仕掛けたが守りきられてしまった。
 てなわけで、この日の千葉に勝てなければどこに勝てるよ?なサッカーでスコアレスドローに終わってしまった。
 とは言え、松浦は良いアクセントになった。疲れの見える千葉のDFを多いに混乱させた。クロスも悪くない。もっとシュートの意識を持って良いと思う。しかし、駒野のクロスは何とかならんのか?ロドリゴはホントに守備のヒトか?あたりは強いしポジショニングは悪くないが、スピードの無さが気になるなあ。周囲と合ってないからミスパスを連発。盛大なため息を誘っていた。ただ、グラウンダーのくさびのパスを入れようという意図は買える。康太も成岡もこの手のパスは出せないから。
 で、最後に。シュート練習!枠へ飛ばせよ、ワクへ。


ジュビロ 0ー0 犬
 

     
 

【14】24節 vs京都サンガF.C.(2008.9/13)


スターターはこんな感じ。
     前田  ジウソン
       名波
  村井        駒野
     ロド  犬塚
    茶野 マコ 加賀
       能活

 

 前半
 立ち上がり早々の失点。加賀は何をやってんだ。これで早くもゲームプランが崩れる。
 両者サイドから攻撃をしかけるが、精度を欠く。先制した京都は引いてゴール前を固めてくる。ポゼッションは取れるが、相手の前で回しているだけ。トップにも入らない。長いボールが裏に通った時くらいしかチャンスらしいチャンスがない。それもシュートまでいかない。開始15分でもうグダグダ。そのうちサンガペースとなってしまう。
29分 名波→上田 名波は足を傷めた模様。
35分ころからスペースが出来てきたかと思ったが、サンガDFを崩せないまま前半終了。まったりサンガに合わせてどうする。決定機の数もサンガが上。

 後半
46分 加賀→秀人
 少しは戦う気持ちが出たか。磐田ペースでゲームが進み、サイドを起点に何度かチャンスを作った。村井の突破を相手のDFが倒してPKを得た。しかし、ジウソンのシュートは枠をとらえず。これがこのゲームのターニングポイントだった。
 その後も磐田が攻め続ける。ボールがトップに入るようになった。というか、京都ひきまくりなんだが。上田消えている。
75分 CK失から失点。今年のパターンだ。点が取れない時に我慢出来ない。集中切らせて失点。これでゲームは終わった。
 後はサンガにきっちり守られてタイムアップ。
 監督の選手起用をどうこう言う気はない。他に誰を使えと言うのだ。いたら教えて欲しいくらいだ。交代についてもそう。交代枠を余らせて何故カレンを使わんと言われるが、前田、ジウソンは変えられなかったと思うぞ。この2人が一番戦っていたからな。カレンがトップ下で生きるとは思えんし。
ともかく、今日の敗戦は実に痛い。入替え戦が現実のものとなってきた。次節は早くも正念場と言うことになろう。


ジュビロ 0ー2 紫光隊