League2008

     
 

【1】1節 vs柏レイソル(2008.3/09)

 前半。
 立ち上がりはレイソルがペースを握る。中盤で厳しくプレス。互いにプレスを掛け合う。序盤のレイソルペースをなんとかいなして、磐田もボールを回せるようになったかなと思ったところで1本の縦パスから太田(兄)に抜け出されて失点。全く拙い点の取られ方だった。(ゲーム後のトイレで、レイソルサポが"交通事故みたいなもんだったけどでかかったな先制点"と言っていて苦笑。)
 その後は、パス回しすら出来ない時間帯が続く。勢い縦に放り込む展開が多くなる。最初のシュートは15分だ。ゲームが進むにつれ、それでもパスが回せるようになってくるが、足元へのつなぎばかりで崩すまでには至れない。もっとサイドを使わなくちゃ崩せまいと思う。柏は奪ったら左右の空いたスペースに流し込んでシンプルに攻めてくる。何度か決定的な形を作られた。磐田の決定機は萬代の1回だけ。ってかシュート何本打った?

 後半。
 ペースは磐田が握ったかに見えた。柏の出来は決して良くない。中盤でのプレスだってそんなに強くない。この相手に負けては行けないと思う。パス回しでヴァイタルに侵入するがシュートまで行かない。このまま押し込めば同点にするャンスが作れると思ったところにジウシーニョが2枚目の警告で退場になってしまった。まぁ、この日はこれで終戦だったわけだが、上田に代えて康裕を投入。駒野を一枚下げて4バックにしたように見えた。村井に代えて成岡を投入、終盤、萬代を下げて中山をいれたがどーにもならず、柏にいいようにポゼッションされ、何度も決定機を作られ、正直、よく2失点ですんだなあと思う。確かに能活のミスで失点したけど、それまでとそれからも何点分もセーブしてるから仕方ないと思う。(ポポのシュートをVTRで確認したが、いわゆるぶれ球ってやつだな。ありゃ取れんわ。)

 攻撃に関して、2トップの仕事ぶりはもう少しゲームを見て見ないと評価できないかなと。萬代は確かにポストプレーは旨くないようだ。もっとちゃんとキープ出来ないと苦しい。むしろ、ちびっこいジウシーニョの方がちゃんと収まるくらいだから。ただ、競り勝てることは競り勝てるんでこぼれをちゃんと拾えるようにしないとな。

 ジウシーニョ。ネット上ではボロカスに言われているが、ボロクソ言うほど悪くはないと思う。連携が取れるようになればもう少しできるだろうと思う。が、個人で突破できる絶対的な個人技があるようには見えなかった。警告2枚に関しては全く擁護出来ない。ブラジルではノーファールなんだろうが早く日本の基準に慣れるべきだ。

 攻撃のリズムが出来ないのは中盤の真ん中での収まりが悪いから。カワムにタクトを振れってのは酷かと思うから康太がさばかにゃならんのだが。。。縦に何本入ったか?サイドへの有効な散らしが何回あったか?ボールも人も動かないんじゃ何も出来ない。カワムもびみょーだなあ。康太がアレなんでガシガシ潰して欲しいんだが、やっぱりカワムはバランサーなのか。潰し役はむしろ康裕のが出来るようになるかも。真ん中がしっかりしないとサイド攻撃も活きないんだろうなあと思う。
 そのサイドだが、駒野はコンディション不良だな。ケガも治りきっていないようだし焦らないでじっくりやるしかないだろう。村井も有効な攻め手を消されていた。茶野や中盤との連携が悪いんでレイソルの右サイドに良いようにやられていた。それでも、ケガ前の切れが少しずつ戻ってきている感じはする。相手に囲まれてもスルリと抜け出て前を向くなんて去年は全くできていなかったプレーがまたできるようになってきている。
  サイドに蓋をされると今の磐田には攻め手がないね。サイドが封じられたら中から突破なんだろうけど、去年の鰤塩のような中で突破できる選手がいないんだよね。西がその役割を担うんだろうけど、彼はちょっと動きすぎで回りの選手とかぶってしまうんで諸刃の剣だ。そろそろポジション西から卒業してもらわないと
 要するに攻撃では何もできなかったという印象だ。シュート数6本で(そんなにあったの?って感じなんだが)、ショットオンゴールが0というのがこれを物語っている。

 攻撃が形になって無かったんでディフェンスが踏ん張らなきゃイケナイのにあっと言う間の失点は頂けない。マコ、茶野とスピードで千切られていた点に今後の不安を感じる。さらに、後半だが、最終ラインはラインを高めに取ろうと一所懸命上げてるのに中盤でボールの出所を押さえられないために裏を取られる場面が目立った。裏って言えば、前半、左サイドを太田(兄)に蹂躙されたのに何の手当も出来なかった。後半半ばになってやっと4バックにしたが、前述の通り(別の理由で)効果的ではなかった。今年も前途多難だよ。



ジュビロ 0ー2 太陽王
 

     
 

【2】2節 vs ガンバ大阪(2008.3/15)


 開幕戦とはメンバーを入れ替えてきた。

     萬代     西
        成岡
  上田          駒野
      康裕  河村
   茶野   田中   加賀
        能活


 前半
 両チームともラインを浅くしてコンパクト。今日の立ち上がりは悪くない。レイソル戦よりもプレスが効いている。ガンバは前からこない。コンディションが悪いのか?

9分 萬代

上田のFKを萬代がうまくすらしてネットを揺らした。

  この後しばらく磐田の流れ。ガンバのDFが混乱しているこの時間帯に追加点を取りたい。が、次第にガンバの流れになっていく。中盤でのポゼッションはガンバが上。磐田は巧く繋げないので長いボールを前線にあててなんとかしようという作戦なのか?ただ、ポゼッションはガンバだが中盤でのプレスはまだ効いていて決定的な形はそう作らせてはいない。DFラインを高く取れるのもいい、

 27分、西が裏に抜けてGKと1対1に。GK藤ヶ谷の脇をすり抜けたが、DFの山口に倒されてPK。ま、わたしの位置からはエリアの外のように見えたが。このPKを西自身が蹴り込んで2−0。

30分 西(PK)

  その後もガンバのポゼッションという流れは変わらず。40分過ぎからは押し込まれる場面が目立ってくるがなんとか凌いでハーフタイムへ。



 後半
 ガンバは播戸を投入して勝負に出てくる。開始僅か数十秒で決定機を作られる。ここからガンバの大攻勢。開始から5分ほどの間にガンバに5点分くらいのビッグチャンスが続く。磐田はラインが下がってしまって波状攻撃を受けることになった。播戸を抑えられていないのも気になった。

 磐田はこのピンチを、能活の神セーブと体を張ったディフェンス、それからガンバのシュートミスで無失点に切り抜けた。完全に崩されるシーンもあっただけに後半開始10分を0で切り抜けて、『これは勝てるかも?』とちょっとだけ思った。この間、磐田にも一回だけカウンターからビッグチャンスがあった。

 相変わらずガンバの攻勢が続くが、磐田もカウンターで応酬することができるようになってくる。次に点を取った方が勝者になりそうなそんな展開のゲームとなってくる。

 磐田は中盤が最終ラインに吸収され気味でヴァイタルにスペースができはじめている。運動量も落ちてきた。もちろんプレスも効かない。一方、ガンバはかさにかかって攻めてくる。ガンバの最終ラインが非常に浅い。そこで監督が動いた。

67分 成岡→よしあき

成岡に代わって吉彰の投入。この交代は奏効した。吉彰が前戦に飛び出してチャンスを作った。ポゼッションして攻める

 ガンバにカウンターで対抗する磐田。何だか昔の逆だ。

78分 康裕→犬塚

疲れの見える康裕を下げた。

 中盤でのチェックがますます甘くなってきた。もっとプレスかけないとラインが下がってしまって苦しい。が、ガンバはロングボールを放ってこない。これは実は助かった。磐田のDFラインは高さに強くないからバレーめがけて蹴ってこられるともっとやばかったかも知れない。

83分 万代→中山

3枚目のカードを切る。正直、前からのチェック要員かと思っていたが・・・。

93分、上田のフィードに吉彰が飛び出す。左サイドからエリア内に侵入するとセンターには中山がフリーで待つ。クロスが強すぎてトラップし損ねた中山は転んでしまうが、転びながらも右足を振ってシュート。これがGKのタイミングを外す結果となってボールはインゴールへ。

93分 中山

再開後程なくタイムアップのホイッスル。結果だけ見れば完勝なんだけど・・・。まぁ勝ったからネガティブなことはよしとこう。

さて、選手評。
西はよく動いて起点を作っていた。真ん中よりサイドに置いた方がいい気がするが、今日は左右に巧く流れていた。
加賀は結構便りになる選手になってきた。ちょっとダーティだけど。一人でエリア内まで上がっていってクロスを上げたシーンはかつての秀人を彷彿させた。
そして、何と言っても能活は神!難点防いだでしょうか?
河村も守備では地味に効いていた気がする。康裕も及第点。
萬代は点を取ってMOMも取ったけど、ポストプレーが。・゚・(ノД`)・゚・。だなあ。もうちょいちゃんとキープしてくんないと辛いよぉ。
成岡・・・。もっと頑張れ。


ジュビロ 3ー0 脚大阪
 

     
 

【3】5節 vs 浦和レッズ(2008.4/05)



 スタータはこんな感じだ。

  萬代  ジウシ
    成岡
 上田     駒野
  犬塚  河村
 茶野 大井 加賀
    能活

R:松井・秀人・山本・船谷・名波・山崎・中山




 前半
 立ち上がり早々の得点。左サイドをえぐった駒野からのクロスにジウシーニョがニアで合わせた。これでゲームを優位に進めることができた。前半は浦和のプレスが弱く中盤で結構スペースがあったボールも持てた。何度か良い形を作ってシュートもまで持って行ったが追加点を奪うことができなかった。前半はサイドを変える長いパスも上手く織り交ぜて、攻撃のバリエーションも多かった。前半のうちにもう一点取っていればと悔やまれる。

 浦和は2トップが機能せず、スペースを使うこともできず。最初のシュートは17分。ポゼッションは浦和が取るものの決定的な形は全く作れなかった。つまり、前半に関しては磐田が巧くゲームをコントロールできていたと言うことだ。


 後半
 いつも立ち上がりでバタバタするが、今日は落ちついて立ち上がった。ポゼッションは取られるもののDFラインとGKが踏ん張って失点しないで我慢。そのうち磐田に流れが来た。60分前後だ。ここがこのゲームの勝負の時間帯だった。相変わらず浦和の中盤はプレスがきつくないからそこそこ繋ぐこともできる。立て続けに来たビッグチャンスを決めきれなかった。萬代がGKとの1対1を決めていればゲームはほぼ決まった。

 65分、浦和が動いた。精彩を欠く高原を下げて永井を投入。エジミウソンの1トップ気味に修正。これが奏効し、再び浦和が攻勢を取る。磐田はこの布陣の変更に対応しきれなかった。中盤の運動量が下がってきてヴァイタルがあいてきた。浦和にとってはここが勝機。磐田はここで選手を代えるべきだったと思う。ディフェンスを修正できないまま72分、80分と立て続けに失点し、このゲームは終わってしまった。

 83分にジウシーニョに代えて山崎を投入したがこれも裏目に出た。この日のゲームの前戦での唯一の収まりどころだったジウシを下げてしまったために、ポイントがなくなって攻めの形が全く作れなくなってしまった。追加タイム直前に隊長を投入したが、入れるんならもっと早い時間帯から入れ、隊長の1トップに萬代・ジウシの2シャドー。さらに萬代→ぎゅんぎゅんぢゃないか?隊長の代わりに下がるのは上田かな。



 正直言って、勝てるゲームだった。自らゲームを壊してしまった印象だ。前半のように後半もコントロールできるとは思っていなかったが、浦和は思ったより悪かったから選手交代をもうちょい巧くやれば少なくとも勝ち点1は取れたと思う。中盤だって厳しく行っていて悪くなかったと思う。しかしなんだよ、取れるときに取っておかないと負けるという典型的なゲームだったと思う。ま、高さでやられたのはしょうがない。うちのDFはタッパがなくて空中戦に弱いのはデフォだから。戦術でどうにかなるものではない。最後は個の力でやられてしまったが、悲観するような内容ではなかった。けど、勝ちたかったなぁ、今日の浦和だったら勝っておかなければいけなかったと思うぞ。まぁ、前節のヴェルディ戦が負けても仕方なかったゲームを拾ったわけだから、いってこいなんだけどね。



 さて、個人評だが、頑張ったヒトは、康太・犬塚・ジウシーニョあたりかな。特にジウシーニョは攻守に効いていた。だんだん日本のサッカーに慣れてきた感じだ。ゲームに対する考え方も良い。真面目な選手なんだね。
 もっと頑張りましょうな選手は、萬代・茶〜さん、健太郎。萬代はシュート練習。せめてワクに飛ばそう。・゚・(ノД`)・゚・。。



ジュビロ 1ー2 劣頭
 

     
 

【4】7節 vs 大分トリニータ(2008.4/20)



 スタータはこんな感じだ。

  萬代  ジウシ
    成岡
上田      駒野
  河村  山本
 茶野 大井 加賀
    能活

R:松井・秀人・犬塚・船谷・名波・山崎・中山





 前半
 練習マッチでレギュラー組がサブ組に押しまくられたというのが分かる前半。人もボールもまるで動かない。連携も取れていない。前線に長いボールを蹴るばかり。それでもこの日は相手が3ー5ー2ということもあってか、駒野が高い位置を取れるので攻撃に絡む回数は増えている。奪ってからが遅い。

 失点はセットプレーから。こぼれ玉に誰も反応していない。しかし、茶さんは相変わらず怖いプレーが多い。成岡が巧くボールを引き出せないで苦労していた。康太にいたっては居たのか?いつもの通り、ボランチの押し上げ。チェックが足りない。もっと中で厳しく行かないとDFラインはきついだろうと思う。まるで良いところ無く前半終了。



 後半
 頭から、成岡→中山 

 下げるなら康太じゃないのか?と思ったが、ジウシがトップ下に入る。

 で、結果的にこの布陣が当たった。隊長が前でキープしたり、はたいたり、はたまた潰れ役になってくれるお陰で萬代が本来のプレーが出来るようになってくる。前半持ちすぎだったジウシも割と巧く絡む。前半は居たのか居ないのか分からなかった康太もボールに絡んで(前を向いて)来るようになる。53分にこのゲームで初めてパスを繋いで崩す形を作ってシュートまで行った。が、萬代のシュートは枠の外。

55分 萬代

 左サイドで河村が粘ってジウシに渡す。ジウシはエリア内に出来たスペースに侵入してきた康太にパスを送る。シュートもねらえたが、ニアサイドにフリーで走り込んできた萬代にグラウンダーのクロス。これをワンタッチで萬代。綺麗に崩した。
 これを契機に流れは一気に磐田に傾く。右サイドは駒野と加賀で崩せるようになって何度もクロスを送る。いくつかはシュートまで行ったがワクを捉えきれず。

63分 山本→犬塚

 この日の山本はいまひとつの出来だった。うまくパスカットする場面もあったが、致命的になりそうなパスミスを連発してリズムを作れなかった。
 65分を過ぎるあたりから大分の足が止まってきた。磐田は立て続けにチャンスを作るがフィニッシュが・・・。シュートが枠外だったり、枠に行ってもへなちょこだったり。

 85分 ジウシ→山崎ぎゅんぎゅん

 ジウシーニョは少し足を引きずり気味だったところが気になる。ぎゅんぎゅんはちょっと周りを見られないプレーが多かったかな。積極的にシュートを狙う姿勢は買えるんだが。
 追加タイムは3分。互いにチャンスを作るが結局は1−1でドロー。


 勝てるゲームだったと思うが、勝ちきれないところに弱さがある。同時に前半のグダグダぶりを考えると負けていてもおかしくないゲームだったとも言える。ってことはドローが妥当な結果と言うことになるのかな。


 ともかく、前半はどーにもこーにも話にならないサッカーだったが、後半は一転してリズム良く攻められた。現状では中山・萬代の2トップにジウシーニョをトップ下で使うのが一番得点の臭いがする。ただ、隊長が90分持つか?と言うことだな問題は。問題は山積みだが(とくにボランチは酷すぎる)、この日の後半の出来をポジティブに捉えて少しずつ良くしていってもらいたいもんだよ。



ジュビロ 1ー1 酉
 

     
 

【5】9節 vs 京都サンガF.C.(2008.4/29)



 スタータはこんな感じだ。

  萬代   ジウシ
     西
村井      駒野
  上田  河村
 加賀 田中 秀人
    能活

R:松井・大井・犬塚・松浦・名波・山崎・中山





 前半
 今日も前からチェックに行く姿勢が見える。

4分 田中

 左サイドからのFK(左の写真)。上田のボールに合わせた、というより当てて押し込んだって感じかな。
先制して落ち着いたか、磐田のリズムでゲームが出来ている。とはいえ、中盤での京都ブレスが早くなかなかきちんとした組み立てからフィニッシュまでは行かれない。

 ポゼッションは京都だが、決定的な形を作られることはない。磐田はカウンター気味な攻撃でチャンスをうかがう。全般にDFラインからの長いボールを放る攻撃が目につく。ところが、こぼれが拾えずなかなか形にならない。

37分 西

 一進一退が続く中、左サイドでボールを奪って攻撃に。中盤で囲まれたが巧く抜け出した上田が逆サイドにいた西へ糸を引くようなパス。手前にはジウシーニョが居たが敢えて裏に走り込んでいた西を狙ったらしい。西が落ち着いてGKの位置を見てループ気味に浮かせてネットを揺らした。素晴らしいゴールで2点めをゲット。




 後半
 立ち上がりから京都の攻勢。3トップ気味にして裏をついてくる。ポゼッションは相変わらず京都で磐田はカウンターで対抗するしかない状況が続く。組み立てが出来ないので長いボールを放り込む攻撃も続いている。

 ゲームが進むにつれて中盤での運動量が落ちてきて中があくようになってくる。前半から村井の裏を狙われていたが、55分頃からはディフェンスラインも裏をとられるシーンが増えてきた。

56分 村井→犬塚

 左サイドの裏をケアするための交代かと思われる。が、犬塚の出来も今ひとつでサイドの攻防は磐田の負けだ。

63分 萬代→中山

 4バックに変更。右から駒野・秀人・田中・加賀。当然の対応かと。中山が前線から動き回ってリズムを作ろうとする。一時、京都の攻勢が止まる。駒野からのクロスに中山がファーで合わせたがシュートはGK正面。後半の決定機はこれくらいか?京都の攻勢は止めたものの攻撃にリズム無く、中盤が相手に振り回されてバタバタ。ボランチが最終ラインに吸収され気味。運動量の落ち込みが顕著だ。

81分 ジウシーニョ→名波

 ここでまた布陣変更か?DFを5枚にして中山の1トップのようにみえた?中盤で対抗するのを諦めてDFラインで跳ね返そうと言うことか?うちのDFラインはちびだぞ。で、クロス放られまくり。それでも決定的な形を作られたのは2回ほどだったか?まぁ、その一本でも入っていたら追いつかれていたかも知れないが。最後は京都が攻め疲れたか、何とか凌ぎきった。



 何ともしょっぱい勝利だ。前後半で別のチームのようだった。それでも、前半に2点取っていたのが効いてなんとか逃げ切った。もっとも、1点でも失点していたらひっくり返されてしまったかも知れないが。

 このところ長いボールが目につくが、前線で競り負けるし、中盤はこぼれを拾えないしで効いているとは思えない。慌てないで組み立てて欲しいんだがこのメンツでは出来ないのか?

 この日はサイド攻撃を封じられて厳しかった。それでも駒野からは何本か良いクロスが上がったが、左サイドからはあまりクロスが入ってこなかった。相変わらず萬代のポストは苦しい。(開幕の頃より良くはなっているけどね)それでも、この日の上田は良かったかも知れない。2アシストだからな。西に出したパスにはしびれた。ジウシーニョもよく動くいてボールを引き出してくれるが、回りが動かないと持ちすぎクンになってしまう。簡単に渡せば良いところで切り返したりするのもちょっと気になるが、彼が居ないと攻撃が組みたてられないだろう。



ジュビロ 2ー0 京都紫光
 

     
 

【6】10節 vs 清水エスパルス(2008.5/03)



 スタータはこんな感じだ。

  萬代   ジウシ
     西
村井      駒野
  上田  河村
 大井 田中 加賀
    能活

R:松井・岡田・犬塚・松浦・名波・山崎・中山






  前半
 立ち上がりにピンチを招いたが、直後に形を作った。萬代のシュートはわずかにワクの上。次第にペースを握った。中盤で厳しくプレスをしてボールを奪い巧く繋いで形を作った。パスも回りヒトも動いている。何度か決定機を作ったものの決めきれない。特に20分のフリーで放った萬代のヘッドは決めておかないと。こういうの を決めておかねば勝てるゲームも勝てない。


 30分近く、ジウシーニョが肩を痛めて退場。31分、中山を投入する。これで少しリズムを失ったが、駒野が値千金のゴール(35分)。再び流れを引き寄せた。リスタートのボールを素早く逆サイドの駒野へ送った中山のGJ。磐田ペースのままハーフタイムへ。



 後半立ち上がり早々にビッグチャンス。西のシュートは僅かに枠外。直後に同点弾を決められたが少々運がなかった。その後は一進一退の攻防が続く。磐田は展開の小ささが気になる。相変わらず前で収まりどころがない。(もっとも前半はそこそこ収まっていたけど。)もっと外を使って大きな展開が欲しい。一方の清水も似たような状況で攻撃に形がなかなか出来ていない。


 ところが、河村が立て続けにカードをもらい退場に(66分)。この日の河村は効いていただけに痛い退場だ。で、ここで選手交代。村井→犬塚。犬塚をボランチに入れ、駒野を一列下げて4バックに変更。ここから清水の大攻勢。磐田は自陣に押し込まれて激しく攻め立てられる。きっちり引いているのにヴァイタルがポカッとあいたり、ボールホルダにーへのチェックが甘くなってピンチの連続。それでも能活のファインセーブやDFの体を張ったプレーと清水のシュートミスに助けられて何とか失点だけは食い止めた。終盤、萬代を下げて名波を投入。前戦での収まりどころを作ってカウンターを仕掛けようという意図だったと思う。が、名波が入った頃の磐田の選手は完全に足が止まってしまっていてカウンターに打って出る余力は残っていなかった。それでも、きっちりと勝点1をゲットしてゲームを終わらせた。


 退場者を出してのアウェーゲームだけにドローでもOKと言えるだろうが、前半であと1点取っておけば逃げ切ることが出来たのではないだろうか。チャンスはあった。前半でゲームを決めることが出来る内容でもあった気がする。まぁあれだ、勝てる試合だったが、負けてもおかしくなかったってところだ。ってことはドローは妥当か?



ジュビロ 1ー1 パルちゃんズ
 

     
 

【7】11節 vs 川崎フロンターレ(2008.5/06)

 スタメンは以下の通り。
GK:能活
DF:大井・田中・加賀
MF:駒野・上田・犬塚・西・村井
FW:山崎・万代

R:松井・俊・船谷・松浦・名波・前田・中山

 主力が大幅に抜ける中をどこまで出来るか?川崎相手にこのメンツでは厳しいことは承知の上だったが、予想以上にやられた。


 立ち上がりの10分、先制するまでは人もボールの動いてアグレッシブだった。が、そこまでだった。今日のゲームは。前からきっちりプレスされると何も出来なくなってしまうのはデフォルトだな。そして、セットプレーから失点するのもデフォだ。
 
 磐田には3つ目の動きがない。川崎にはできていて磐田にはできていない。判断のスピードも遅い。もちろん、回りが動いていないために出すところがないというところもあるだるだろう。ボランチ二人の判断が遅いからビルドアップに時間がかかって川崎はきちんと陣形を整えてしまう。特に犬塚の判断が遅かった。力不足の感がぬぐえない河村が先発する理由が分かろうというものだ。彼しかいないのだよ。



 それでも前半はサッカーになっていた。後半立ち上がりのセットプレーからの失点で相手にリズムを与えたことが大敗の予兆だった。その後は運動量が落ちたこともあって面白いように裏を取られ、フリーで走り込まれ次々に失点した。なんでああも逆サイドがガラガラになるのか?


 失点はDFラインだけの責任ではないが、川崎の攻撃陣を止めるには脆弱すぎた。健太郎は不安定なプレーを連発するし、加賀のポジショニングもびみょーだったし、マコもリカバーし切れていなかった。


 攻撃に関してもいつもの課題がまるで解消されていない。2トップのポストプレーが絶望的にダメ。萬代のトラップは・・・。全く収まらない、落とせない、叩けない。さらに山崎ともどもウラへ抜けようとするばかりでパスの出してと全く合っていなかった。ジウシ不在の影響が如実に現れていた。後半途中から前田が入ったが流れを引き戻すところまでは行かなかった。もちろん、前述の二人よりははるかにちゃんとポストが出来るんだが、回りの選手がすでに電池切れで動けていなかったから。


 とはいえ、ボランチにしてもCBにしても、現状では彼らしかいないのだから、なんで彼を使うんだと言ったって仕方がないのだろうと思う。下位チームには通用しても上位チームには通じない。今や磐田はそう言うチームなんだから、もし上位を狙うんだったら中断期間に補強に動く必要があるだろう。どこを補強するかなんて言わずもがなだ。



ジュビロ 1ー4 富士通海豚隊