League2007

     
 

【15】25節 vs大宮アルディージャ(2007.09/15)

  
 スターターはこんな感じ、かな?
  前田   可憐
     西
村井       太田
   丸木  鰤塩
 茶野  大井  加賀
     能活

R:松井・秀人・エンリケ・上田・船谷・成岡・中山



 正直、どっちに転んでもおかしくないゲームだった数少ない決定機を確実に決めた方の勝利だったということだ。

 ゲームは静かに立ち上がった。互いにリスクを避けるように長いボールを前線に当てるか、一発で裏を狙うような攻撃が多く単調な展開だった。
 磐田は前線に放ったボールがつなげずに攻撃が形にならない。中盤で繋ごうという意識が低いのは監督の指示なのか?
11分、右サイドを破られ決定的な形を作られるがシュートが枠外で助かった。センターの守備が不安定だ。次第に大宮が攻勢を取るようになってくる。磐田は相変わらず攻撃の形が作れない。一応、パラナがが捌いて散らしている。鰤塩の存在感なし。

 大宮がライン高くとって中盤をコンパクトにしているため、スペースが無い。
31分 西→上田(ケガ)少し前のゴールライン付近のプレーでいたんだと思う。一旦はピッチに戻ったが、具合が良くなかったらしい。
 次第に大宮のペースになる。33分にも決定的な形を作られる磐田には点の匂い無し。ボールを引き出す動きが足りない。FWは完全に押さえ込まれている。


 後半。
  相変わらず組み立てられない。プレスをかけるんだが、あまり連動性が感じられない。大宮が引き気味になり、磐田のポゼッションが高くなる。中盤で守備にパラナが効いているつうか、パラナ以外の選手の守備が緩すぎる。

64分、2列目からの飛び出しにつききれず決定的な形を作られる。シュートが枠外で助かるが、能活激怒
磐田の、ポゼッションしているが崩せない。上田のボール扱いが雑なのが気になる。磐田、大宮共にショボいよ。動きの連動性が乏しい。前田の動きと回りが合ってない。ところが、70分あたりから大宮の足が止まってきた。そして、点を取ったのは磐田。

72分 上田 ショートパスで真ん中を割ってゴール

 先制を食らって大宮が前に出てきた。が、大宮には前線に怖い選手がいない。磐田と同様にスペースへ走ってボールを貰うプレーができていないので、ちょいとデカ目の外国人選手を押さえておけばOKな感じだ。ま、前半はそいつにやられそうな気配はあったが。ラインを下げ過ぎないでうまく押さえ込んでいる。パワープレーにきてもセカンドを拾えるようになったのでほとんど跳ね返せていた。

86分 太田 カウンター気味に中央から攻め、がら空きになった右サイドを駆け上がった太田が2点目をゲット。こ れで勝負あった。

85分 太田→エンリケ 
 監督は、逃げ切りを図って太田に代えてエンリケ投入を準備したが、その太田が点を取ってしまった。交替は得点の直後。あとはばたばたしつつも逃げ切り。
92分 前田→中山

 

 と いう訳で、勝つには勝ったが、内容はお寒かった。攻めの形があまり見えなかった。WBはもっと仕掛けるべきだ。DFも今日の調子ではガンバに虐殺されかねない。DFラインがアレなんだから中盤からもっとタイトにいかなくてはダメ。
 個人のレヴェルでは上田が思いの外良い仕事をしていた。やはり彼は中で活きる選手ということか。前半はいるんだかいないんだか分からなかったカレンが2アシストとはこれまた意外。ということで(どーいうことだ)、俺的MOMはパラナ。



ジュビロ 2ー0 栗鼠


     

【16】26節 vsガンバ大阪(2007.09/23)

 スターターは以下の通り

   可憐  前田
 村井      太田
   丸木  鰤塩
 茶野  田中  加賀
     能活

R:洋平・秀人・大井・エンリケ・西・林・中山

 前半
 磐田はラインを高く取って中盤でプレスをかける。が、イマイチうまくかからない。中盤でのマークの甘さが気になる。それでも一進一退の攻防が続く。村井のサイドからの攻撃が多いがあまり有効とは言えない。右サイドは太田と安田の引っ張り合いが続く。両2トップのポストや繋ぎは悪くなかった。

 次第にガンバのペースになるが、最後のところで踏ん張っている。ガンバのシュートが枠に来なかったのがラッキーだった。一方、磐田も右サイドからの崩しが出来るようになって太田の惜しいシュートがあった。CKからの茶野の惜しいヘディングシュートもあった。

 そして、押され気味の40分、右サイドを切り裂いたカレンが藤ヶ谷の上をぶっこ抜いてネットを揺らした。なんと磐田が先制。そのままハーフタイムへ。前半は悪くなかったと思う。ガンバ相手にそこそこプレスも効いていたし、DFラインも高く保ち、ボールを前には運ぼうという意識も強かった。実際、何度か良い形を作れていたし、互角に近いゲームが出来ていた。


 後半。
 ガンバが激しく前に出てきた。ラインを高く取る意識は失われていない。プレスも効いている。が、時間の経過とともに中盤でのプレスがルーズになってきた。58分、太田に代えてエンリケを投入。パラナを右WBに出してエンリケはボランチに。これでプレスが復活。ガンバの攻勢を止めることが出来た、と思ったが・・・。左サイドがやばすぎる。これがもとでディフェンスがバタバタすることになり、再びガンバに攻勢を取られる。そして、危惧していたとおりラインが下がり気味になってくる。自陣に押し込まれて苦しい時間帯が続く。それでも全員守備でなんとか跳ね返していく。77分、鰤塩→西。上田をいつ下げて西はトップ下。押し込まれる磐田はカウンターに活路を開くしかない。で、そのチャンスが来た。80分、自陣で奪ったボールをカレンが繋いで右サイドを駆け上がる。センターに西。2対1。カレンは西にパス。そしてシュート。しかし、これはGKに止められる。ここで決めておけばゲームは決まっていたかも。

 押し込まれる磐田は中盤が下がってDFラインに吸収されてしまう。ラインも下がってしまってガンバの波状攻撃を受ける。何とか耐えていたが、追加タイムは何と5分。91分にマコが負傷退場。大井を投入。そして93分、パラナがこの日2枚目のイエローで退場。直後にバレーの同点弾(94分)を食らってしまう。終了間際には西がエリア内で相手を倒すが村上レフェリーのジャッジはプレイオン。PKという判定でもおかしくないプレーだっただけにガンバファンは納得が行かないだろう。追加タイムにドラマがありすぎのゲームは、互いに悔しいドローで終わった。
 

 ラインを高く取るディフェンスは前半こそ出来ていたが、後半はガンバの圧力の前に中盤共々下がりすぎてしまっていた。追加タイムにパラナがカードをもらってしまったが、あれはパラナが悪いと言うより周りの選手が悪い。もらいに行ってあげないから投げ入れようがなかったのだから。攻撃に移ったときのパラナはちょっと球離れが悪くあまり効いていたとはいえないけど、守備では十分効いていた。(球離れの悪いのは鰤塩もいっしょ。)それから途中交代で入ってきた西はもっと動くこと。中盤から後ろがてんやわんやなんだから引いていって守備をしてね。攻撃に移っても動きが緩慢だった気がする。成岡ではダメなのか?サブにも居なくて、サイン会なんかやってたけど。。。ともかく。まだまだ課題は山積みだよ。



ジュビロ 1ー1 大阪脚組


     
 

【17】27節 vs横浜FC(2007.09/29)


スターターはこんな具合。
   前田    カレン
       西
  上田       太田
     エン 鰤塩
   茶野  田中  加賀
       能活

R:洋平・秀人・大井・村井・成岡・林・中山

 結果を見えれば圧勝。ま、確かに圧勝なんだけど、フィニッシュが正確ならもっと点が取れたね。
 ゲームの入りは良かった。前からプレスして、ボールを奪って素早く攻撃。立ち上がりからドンドンシュートを放って主導権を取った。が、点が取れない。第一、シュートが枠に行かない。シュートを外しまくるうちに横浜も体勢を立て直してきて組み立てられなくなった来る。動いてもらうことを意識した方が良い。

 20分を迎える頃から、横浜にも形ができはじめ、磐田はカウンター以外で形ができなくなってきた。28分、カレンが決定的なシュートを放つも枠外。懸案の外からの組み立てたできていない。エンリケがちょっとびみょー。
 33分、前田の技ありシュートが決まって磐田先制。左サイドで3〜4本ダイレクトで繋いだ後、西が前田にパス。前田は1トラップでキープ、1回持ち出してからシュート。振り幅は小さいが力のあるシュート。しかもきちんとコースを狙って蹴っている。トラップ→持ち出し→シュートまでの動きが実に素早かった。

 このあたりから左サイドは形になってきた。上田が何度かクロスを上げるが中で合わせられない。
 で、相変わらずビッグチャンスはカウンターから。しかし、39分、カレンはシュートは枠外。40分、西のシュートはGKがブロック。45分、前田のヒールでのシュートはポストに弾かれる。そのままハーフタイムへ。

 

 

 後半になっての磐田の攻勢は変わらず。48分に、太田のクロスからカレンのヘッド。これまた枠外。どーも、今日はカレンのシュートが枠に行かない。しだいに右サイドにも起点を作れるようになってくるが、リトリートした横浜を崩しきれない。

 67分 カレン→林

 横浜は続けざまに選手を替えて攻撃に出てくる。が、横浜はミスが目立ってシュートまでいかない。度々磐田が危険なカウンターを繰り出すことになる。っていうか、カウンターでしか決定機を作れないでいる。ところが、シュートが決まらない・・・。枠に行かなかったり、GKに弾かれたり・・・。3点目を取ればゲームは決まるのになかなか点にならない。打てども打てども決まらない。結局、この日は25本のシュートを打ったらしい

 85分 太田→成岡
 87分 茶野 CKから押し込んだ。茶野のゴールって見た記憶無いような・・・。
 89分 前田→中山

 中山隊長の登場でなんだか盛り上がる。ヘディングしただけで歓声が上がるってどうよ。ポストをこなしただけでどよめくってなんだよ。で、この日はこのまま押し切ってゲームを終わらせた。

 

 3−0で勝ったけど、あと2〜3点は取れていたんじゃないか?シュート練習!監督の指向するヒトもボールも動くパスサッカーにはまだ遠いな。もう少し連動性がないと苦しい。
 WBの康太は悪くなかった。同じサイドでもSBと違って守備の負担が少ない分、彼はWBの方が活きるだろう。
 この日は西も良かったかな。この出来だと、成岡・村井はちょっと苦しい立場になっちゃうだろうな。ま、相手が横浜だったからってのもあるけどね。
 守備はかなり改善されたね。加賀が計算できる選手になったかな。もちろん、最終ラインだけで守備をするわけではないんで、やり方を変えたことも大きいとは思う。
 エンリケ、守備は上手い。ただ、パス出しは今ひとつ。持ちすぎてしまうんだよな。フィットするには時間がかかるんだろうと思う。
 で、この日特筆すべきは前田。いや〜、前田巧いよ。1点目は"巧"を上げたいほどのシュートだった。2点目も角度のないところからのナイスゴール。彼の個人技が閉塞感漂うゲームを救った。立派なストライカーに成長したなあ。膝が万全ではないようだが養生してくれ。

 

 ところで、横浜だが元気がなかった。しかもミスのオンパレード。もう諦めちゃったの?危険な香りのする選手はカズだけだったってのがなんとも・・・。そのカズだが、途中で交代したわけだが、交代が告げられるとダッシュで交代選手の所へ。ピッチに向き直って一礼。横浜サイドだけでなく磐田サイドからも拍手をもらっていた。


ジュビロ 3ー0 フリエ
 

     
 

【18】29節 vs鹿島アントラーズ(2007.10/20)

 スターターはこんな感じ。

     前田  可憐
        西  
   村井        成岡
     丸木  エン
    茶野 マコ 加賀
       能活

 何となく立ち上がってしまった感じで、鹿島の攻勢を受ける。ヴァイタルでの寄せの甘いのが気になる。中盤でのプレスの掛け合い。磐田は組み立てられない。鹿島は縦に速く、サイドで起点を作ってゆさぶってくる。こういうのは苦手なはずだ。時折繰り出されるDFの裏を狙った長いパスがいやらしい。

 序盤の劣勢を凌ぐと、磐田も中盤で繋げるようになってきた。が、ラストパスの精度が悪すぎる。とりわけ成岡のクロスは酷すぎる。そして、うまくシュートまで持ち込んでも、シュートに勢いがなかったりGKの正面を突いたりであまり得点の臭いがしない。それにしても、サイドの選手はもっと勝負して良いんじゃないかと思う。

 ポゼッションは磐田だが、動きの質と量に問題があり決定的な形が作れないままハーフタイムに。ま、後半よりは良かったわけだが。


 後半になっても前半と同じような流れでゲームが進む。鹿島は相変わらず縦に放ってくるが、これはパラナが引いて対応している。
 55分 茶野→秀人。茶野は接触プレーで怪我をした模様。

 57分にこの日最大のチャンスが訪れた。中盤でボールを受けた前田がドリブルで左サイドに運び、そこから、うまくディフェンスラインのウラへ抜けた西へ浮き球のパス。これがピタリと足元に合ったが、西のシュートはいわしん。(下の連続写真がそれだ。)直後の59分にセットプレーから失点。鹿島相手に先制されると苦しいが、まだリスクを冒して攻めに出る時間じゃない。バランスとって今まで通りにやっていけば必ずチャンスは来ると思ってた矢先にCKから2失点目。
 これでゲームは決まってしまった。

 66分 村井→上田
 鹿島はきっちりリトリートして守備を固め、隙を見てカウンター狙い。磐田はリスクを冒して攻めなければならないが、ヒトもボールも動かない。前田ががっちり抑えられて形が作れない。まぁ、あれだけしっかり引かれてしまってはスペースは無いわな。それにしても、もうちょいと工夫できないものか?遠目からシュートを打ってみるとか、早めに放ってみるとか。とにかく足元で繋ぐことばかりでは打開できないだろう。ウラへ抜ける動きも少ないし・・・。

 73分 成岡→林
 前田を2列目にするが、これは機能したとは言い難い。
 87分 田中
 CKから得点するがちょっと遅すぎた。92分にバランスを崩して無理にもう1点を取りに行ったためにカウンターを喰って失点したのは仕方があるまいと思う。鹿島のシュートが大きく枠をそれたところでタイムアップの笛が鳴った。



 次に、全般的な感想だ。相変わらず中盤で激しくプレスを受けるとなかなか攻撃の形が作れなくなってしまう問題は残ったままだ。プレスを受けるからこそヒトもボールも動かないと崩せまい。もっとも、磐田のプレスもそれなりに効いていたので失点するまでは鹿島にもそれほど得点の臭いはしなかった。崩される場面も少なかっただけに、茶野の負傷退場は痛かった。交代では入った秀人が悪かったわけではないが、交代直後にセットプレーが続いて少しディフェンスに混乱があったことが残念だった。まぁ、流れの中で崩せなくてもセットプレーで点が取れるところに鹿島の強さがあるんだろうが、正直それほど良いサッカーをしてるようには見えなかった。

 
 前田は厳しくマークされてなかなか仕事をさせてもらえなかった。この点でもボールがリズム良く回らなかった。ボランチのところでもう少しため作れると良かったんだけど、うまくいっていたとはいえない。サイドからの攻撃もイマイチ。成岡も村井ももっと縦に突破して欲しかった。さらに選手間の距離が遠すぎてフォローが遅かった。ディフェンスラインは高めにとってコンパクトにしていただけにもっと巧くポジションを取ってボールを引き出して欲しかった。
 カレンだが、今日は出来が悪かったかな。ボールを引き出す動きが少なかった。この点は前田の方がさすがに一枚上だ。前半何分頃だったか忘れたが、右サイドを持ち上がった成岡がためを作ると前田が引いてくる。前田が空けたスペースに西が流れて、そこに成岡からパス。西のシュートは枠を捉えなかったが良い形だった。というような形をカレンにも作って欲しかった。

 


 ジュビロ 1ー3 鹿
 

 

     
 

【19】31節 vs名古屋グランパスエイト(2007.11/10)

 スターターはこんな感じ。
   前田  可憐
     上田
 丸木      太田
   エン  鰤塩
  茶野 田中 加賀
     能活

R:松井・鈴木・大井・船谷・成岡・林・中山

 前半
 立ち上がり名古屋の攻勢。立て続けにシュートまで持って行かれる。磐田はトップに入らず形が作れない。DFラインは高い位置を取ってコントロールしようとしている。

 名古屋の立ち上がりの攻勢が一段落すると、互いに攻め手が無くなり膠着状態になる。20分過ぎに鰤塩のセルフジャッジからボールをかっさらわれピンチを招く。これをきっかけに再び名古屋に流れが行ってしまい、能活大忙しな状態となる。DFの水際だった守備でなんとか踏みとどまっている。

 磐田は、左右の両サイドが全く機能せず。FWにも入らず。裏を狙うわけでもなく、DFの前で回すばかり。動いてボールをもらわなければ崩せまい。29分にCKから打った茶野のシュートが初シュート。わたしの記憶が正しければ、前半のシュートはこの1本だけ。もっとミドルを放つとか、簡単に裏を狙うとか工夫が欲しかった。後半は頭から選手交代だろうなあと思いつつハーフタイム。


 後半
45分 鰤塩→成岡 成岡トップ下。上田をボランチに。

 なんと交代は鰤塩。ただ、後半は開始からチャンスを作ることが出来るようになった。47分、右サイドを崩してあげたクロスをファーサイドのカレンが詰めたが、シュートはサイドネット。この日最大のチャンスだった。まだまだ3人目の動きが足りないが、攻めにリズムが出てきた。と、思っていた矢先に茶野が2枚目のイエローで退場。どのプレーがカードの対象になったのか、スタンドからは分からなかったが、これは痛かった。(ちなみにJオフィシャルサイトの公式記録はダイジェスト版で警告の理由が掲載されていない。ついでにいうと、正式な公式記録では、誰が何本シュートを打ったかも記載される。)

63分 カレン→大井

 一人少なくなって防戦一方の磐田。名古屋の拙攻に助けられて何とか失点せずに時間が経過。磐田は攻撃の形が全く出来ない。前掛かりの名古屋に対して有効な攻め手はカウンターと言うことになるんだが、これがなかなか出来ない。

88分 太田→林 林はトップに。ボランチをエンリケ・康太・丸木の3枚にする。

 それでも終盤には何度かチャンスを作ったが結局スコアレスドローに終わった。得点できなかったのは内山カントクになっては初めてだと思う。ま、ともかく実質負けゲームだったわけだからドローで御の字だとは思う。


 ジュビロ 0ー0 鯱 

 

     
  【21】32節 vs川崎フロンターレ(2007.11/18)

   中山    前田
      船谷
  丸木      太田
    犬塚  エン
   大井 田中 加賀
      能活

R:松井・秀人・岡田・村井・中島・松浦・林

 前半
 立ち上がりから積極的に仕掛けてリズム良い攻めが出来た。5分、高い位置で奪ったボールを前田がシュートするも枠の外。互いに仕掛け合うスリリングな展開となっている。磐田は中盤での動きがよく何度となくパスカットから良い形を作っている。前に行こうという意識が高く、有効な縦パスも入っている。12分にはCKから決定的なシュートを打つも、これまた枠の外。

 ところが、21分ジュニーニョに中央を割られて失点。個人技でやられたが、もっと束際を厳しく行かないと止められまい。失点したものの磐田は攻めの姿勢を崩さない。左右ともに形が出来ているだけにフィニッシュの精度が低い点が残念。

 30分を迎える辺りからパスミスが目立ち始め攻めのリズムが悪くなってくる。川崎はピッチを広く使って巧く攻めてくる。42分、ニアに飛び込まれて失点。何ともあっさりと失点するのが歯がゆい。ここでもマークに付きれていない。そのままハーフタイム。

 

 後半。
 再び磐田の攻勢。48分、船谷の決定的シュートはGKに弾かれる。磐田は前戦からの動きが戻ってきてボールも良く回る。左からも作れるようになってくる。

60分、中山→林 そして、
63分 前田

 オウンゴールにも見えたが前田の得点とのアナウンスだった。ここから俄然磐田ペース。中盤を圧倒して攻め込む。が、何とも前に急ぎすぎる気がした。ペースを握りながら点が取れな次時間帯が続き、少し前にかかって危ないかなあと思った矢先の78分、カウンターからジュニーニョにDFがぶっこ抜かれて失点。これも個の力でやられた。残念ながらこれでゲームの行方は決まってしまった。

85分 丸木→村井

 選手交代も奏効するところ無くこのまま押し切られた。

 まぁ、結局のところ個の力にやられてしまったゲームだった。FWの決定力がその最たるものだ。個人で打開できるFWが一枚いればもっと戦えたと思う。実際、シュートは川崎を1本上回る16本打っているんだから、決定的なチャンスを確実に決めておけばもっと戦えた。中盤はともかく、DFラインも、てこ入れしないと来年は厳しいと思う。もちろん、個の力に組織の力で対抗するのが王道であるわけだが、これも残念だが今の磐田にはかつてのような組織力は、ない。総合的なチーム力で川崎の方が上だったということだ。悔しいが、強豪相手に善戦する弱小チームのようだったよ。
 もっとも、この日のゲームは主力級が相当数いなかった(カレン・上田・鰤塩・茶野・成岡)ことを考えれば、結果はある程度は受け入れられるものではある。負けたとはいえ、積極的に仕掛ける意識が高く、川崎に真っ向勝負を挑んだ上での結果だから、これは今後に活きるはずだ。太田も今日は仕掛ける意識が高かった。犬塚はサイドで使うよりボランチで使った方が良い仕事をすることも収穫じゃないかと思う。


ジュビロ 1ー3 川崎富士通隊
 

     
 

【21】34節 vs柏レイソル(2007.12/01)

 スターターはこんな感じ。
  前田   林
     西
 村井     丸木
  上田  犬塚
 茶野 田中 秀人
    能活

 前半

 立ち上がりから積極的に攻撃に出る磐田。ところが、前線で前田と林がかぶる場面が多かった。(ゲームが進むにつれて修正されていった。)村井が良い上がりを見せている。右サイドのパラナにはうっちーから上がれ、上がれの指示。
 柏は単純なミスが多くて墓穴を掘っている感じだ。この日は中盤でのプレスが効いていて、何度となくボールを奪うシーンが見られる。16分に前田に決定的なシュートチャンスがあったが、南に弾かれた。

 しだいにゲームは落ち着いてくるが、ペースは磐田が握っている。柏にあり得ないミスを連発。ここで点を取っておきたい。わらしさん悪くない。35分を過ぎるあたりから繋げなくなってきた。切り換え藻を遅くなってくる。西は相変わらずポジション西だ。

 41分 前田。カウンターから上田が右サイドをフリーで駆け上がるパラナにパス。この時、前田はオフサイドポジションにいたが、プレーに関与しなかったと判断されプレーオン。パラナはそのままエリア内に侵入し、ファーに開いた前田にラストパス。これを前田が押し込んで先制。前半終了間際に李に飛び込まれるがシュートは枠外。

 後半
 46分 林 立ち上がりのゴール前の混戦で、林がバイシクルシュートを見せるとこれがネットを揺らしてあっという間の追加点。これが実に効いた。これで後半も磐田のペースでゲームが進むことになった。が、59分、柏のCKから決定的なピンチを招いた。これまたシュートが枠に行かなくて事なきを得た。

60分 林→カレン

62分 上田。中盤の上田から左に流れた西へ。西が縦に突っかけてエリア内に侵入。その西の空けたスペースに上田が入っていく。そこに西からのマイナス気味のパス。上田は狙い澄ましてゴール右隅に蹴り込んだ。
 柏は中盤からヴァイタルにかけてスカスカ。磐田はやりたい放題となってくる。

70分 西→成岡

76分 犬塚 中盤でパスカットするとドリブルで突っかけ、エリアのすぐ外側右斜め45度付近からのミドルシュート。ディフェンスを抜き去る瞬間に放ったシュートは南の手の先をかすめてサイドネットに突き刺さった。これで4−0。
 しかし、この日の磐田はまだ点を取りに行く。

85分 上田→中山 カレンをトップ下、成岡をボランチに下げた。この日の磐田は最後まで点を取りに行ったが、結局4−0でゲームは終了した。開幕戦の借りはきっちり返したが、結局、得失点差はー1でシーズンを終了した。

 この日のゲームは中盤での出足の差がすべてだったように思う。中盤で良く動いて相手のパスをカット、動くことでパスコースを作る。切り換えも早くなる。ヒトもボールも動くサッカーになっていく一方、この日の柏は主力の何人かが欠けていたし、モチベーションも低かった。ひょっとしたら勝利の一番の要因は柏のへたれ具合だったかも知れないと思うのは自虐的に過ぎるか?

 この日、目だったのは村井さん。攻撃的で良かった。戻ってきたかも知れないと思う。あとはボランチの二人。上田も犬塚も攻撃の面では良かったと思う。ただ、二人とも守備が軽い。特に犬塚の軽さが気になる。この日は柏がへたれていたからなんてこと無かったが、あれでOKと思ってもらっては困るよん。ともかく、久々に溜飲を下げるゲームだった。


ジュビロ 4ー0 柏太陽王