【12】20節 vsFC東京(2007.8/15)
0−4負けの後の5−2での勝利。わからんチームだよ。
前田
西 太田
成岡
丸木 犬塚
上田 田中 秀人 加賀
能活
こんな感じで始まった。この日は最初から前節とはあきらかに違っていた。中盤で高い位置からプレスをかけて相手の攻撃を潰し、奪ったら手数をかけないで前へ運ぶ。で、積極的にシュートを打つ。運動量も多くスペースへ走るからボールも回る。素晴らしい立ち上がりだった。特に犬塚が気合いの入ったプレーを見せていた。ゲーム前、ぶっちゃけ犬のボランチはどうよ?って思っていたが、前後半を通じて及第点を上げられると思う。少なくともこの日の出来なら、SBで使うよりずっと良いのでは?
これに対して原監督は、中盤では勝てないと思ったらしく中盤を飛ばして直接前線に当てろと指示を出していた。良い流れでゲームを進めていたジュビロは21分太田のミドルで先制する。左サイド、ペナの外側から放ったシュートはラインドライブを描いてゴールに吸い込まれていった。その直前にエリア内で秀人が倒れていたんで東京の選手は一瞬足を止めてしまった。秀人は目の上裂傷を負った。メディカルは、最初、止血で何とかなると判断したようだが、傷は思いの外深く、結局健太郎と交代。秀人は数針縫ったようで、次節も出場も微妙とのこと。ヒデ・マコのコンビで久しぶりに安定したディフェンスラインが戻ってきたと思ったのに残念。
この負傷が微妙に影響したか、リズムを東京に持って行かれる。中盤のプレスが甘くなってきてフリーで前を向かれる場面が目立ってくる。ただ、DFが崩されるところまでは行かない。この日の磐田と東京の違いは遠目からでもシュートを打ったか打たなかったかの違い。互いに相手ディフェンスを崩すまでの攻撃が出来ない中で、それでもシュートを打った磐田が点を取って、打たなかった東京は当然点にならない。打たないシュートは入らないってことだな。しかし、ヴァイタルエリアで、後ろから前の選手を追い越す動きが欲しい。
後半。相変わらず磐田のペースが続く。前田に入れば決定機が作れるがFWは前田1枚だけなのでマークも厳しい。それでも50分過ぎに太田?成岡と立て続けに決定的シュートを放つが枠に飛ばず。前半の最初のように選手間の距離をもう少し詰めて連動性が欲しいと思う。守勢に回ったときにヴァイタルを空けてしまうクセや逆サイドのどフリー選手を作ってしまう危うさは相変わらずだ。ノーガードの撃ち合いの様相を呈してくる。(去年は撃ち合いに持ち込んで勝ちを拾ったが・・・。)
60分に西に代えて船谷を投入。西は悪くなかったと思う。相変わらず"ポジションは西"だったが、よく動いて前田に絡んでいたと思う。この時間帯になっても磐田のペースは変わらず。もう一点先にとってしまえば8割方勝利を手にしたようなものなのに。チャンスを作りながら点が取れずに相手に流れを持って行かれるいつものパターンか?と思った矢先の65分。エリアの外側でボールを受けたパラナがパスを狙って持ち出したが東京の寄せが甘くシュートを選択。狙い澄ましたシュートはファーサイドのポストに当たってインゴールに落ちた。鮮やか!いや〜こんなにスコスコとミドルシュートが決まることは珍しいよ。
さらに5分後。左サイドペナの外で船谷、太田と繋ぎ、太田が横に流すと走り込んだ上田がGKの位置を見てループシュート。これがまたまたファーサイドのポストに当たってインゴールへ転がった。これで勝負あった。
ここまで点こそ取っていたが、すべて個人技によるものだった。で、4点目で初めて崩して取った。東京の攻めを凌いでカウンターに移った磐田は右サイドを太田が駆け上がる。中には前田と成岡。太田送ったアーリークロスをファーサイドで前田が折り返し、中に詰めていた成岡が叩き込んで4点目。さらに、前田がDF3人を吹っ飛ばす切り返しを見せて5点目をゲット。
ところが、このまま5−0で押し切れないのが今の磐田。89分に健太郎がPKを献上すると平山にこれを決められ、92分には相手のパワープレーのツボにはまって赤嶺に技ありのシュートを決められ失点。このあたりに若さが出てしまうのが今季の磐田。まだまだ安定感のある戦いは出来そうもない。
とはいえ、前節からのイヤな流れを払拭できたのは大きい。これだけのゲームが出来る力はあるんだからコンスタントに力が出せないのは何処に問題があるのかよくよく考えて欲しい。
この日ゲームMOMは太田だった。が、わたしが選ぶならパラナだ。いつもなら地味に効いてるパラナだが、この日は思い切り効いていた。危ないところに顔を出し、ファールをしないでボールを奪うのはいつもと一緒。で、この日は中盤でパスを散らす役割もきっちりとこなしていた。特にサイドを変える長いパスが有効だった。いつもは攻撃的な仕事は鰤塩に任せて黒子に徹している感じだが、いつもの相棒がサスペンドな上にこの日の相棒が犬ときているから両方の役割を担ったわけだ。東京の中盤がルーズだったこともあって十分に機能した。次節は相変わらず鰤塩がお仕置き部屋入りだが、新加入のエンリケの登録が終了し出場が濃厚。さて、どんな布陣となっていかなる連携を見せてくれるか。楽しみであり、不安でもあるのだよ。
さて、久しぶりにカレンが登場し、前田と2トップを組んだが時間が短かったこともあり評価は保留。カレン自信は少し気持が空回りしている
ジュビロ 5ー2 ガス
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