League2007

     
 

【8】13節 vsアルビレックス新潟(2007.5/27)

 もうコメントするのが馬鹿馬鹿しいような内容。シーズンが始まってから12ゲームも消化しているというのに全く改善の兆しがない。まず第一にふわふわした立ち上がりが気に入らない。何で受けに立つんだ。そんな強いチームか今の磐田は。さらに、中盤スカスカのノープレッシャーを何とかしないとこれからも大量失点ゲームがなくならないと思う。中盤でプレスが効かないからDFは引くしかないワケでこれにボランチが吸収されるんでヴァイタル使われ放題。なぜ中盤でボールホルダーをチェックしないんだ。フォアチェックは基本だろう。相手は簡単に中盤をすり抜けて決定的なパスが出せるエリアにやすやすと侵入してしまう。ミドルを打ったって良いわけだよ。この日も被弾数は20を越えたそうだ。しかも、このゲームではサイドに起点を作られてピンチの連続。とりわけ左サイドはまさに蹂躙され放題の惨状と相成っていた。運動量もないのは相変わらず。スペースへ動けていたのは前半だけ。良かったのは一旦逆転するまで。

 いい加減に1トップとか3ボランチとか辞めてもらえないだろうか。機能した試しが無いじゃないか。2トップで勝っても次のゲームは1トップに戻してしまう・・・。この日は選手交代も疑問符がついた。まだコンディションの上がらないマコを下げるのは仕方ない。さらに攻撃的に行くために前田を入れるのも良い。しかるに、何故3バックなんだ?最終ラインを右から、加賀・菊地・茶野。上田を左のサイドハーフにして相変わらず3枚ボランチ。サイドを使われ放題だったのになんでサイドが空きやすい3バックにするのか?2失点目だって左サイドをぶっこ抜かれてやられたんじゃないか。3バックにした後、明らかにDFが不安定になり失点は時間の問題と覚悟した。菊地をCBに下げてそのまま4バック。ボランチを2枚にしてコンベンショナルな4−4−2でいいじゃないか。2枚目の交代は左CBは村井に。
 さらに、成岡がまたケガをした模様。交代直前に千代反田と交錯した時に膝をひねった模様。トレーナーから×が出ていた。やれやれ。

ジュビロ 2ー4 大白鳥
 

     
 

【9】15節 vs横浜FC(2007.6/16)

 実は、この日はゴール裏からの応援モードだったのでゲームの内容が良く分からなかったことを白状しておく。ただ、内容に関係なく言えることは、選手もスタッフもサポもめちゃめちゃ気合が入っていたということ。

 立ち上がり、いつものようにふわっと始めちゃったかと思ったが、寄せも早く、球ぎわも厳しく、いつになくガツガツ行っていた。が、先制したのは横浜。クリアボールが相手にあたりこぼれたところにいたのが平本。能活の位置を見てきれいなループシュート。敵ながら美しいシュートだった。
 磐田は先制されてもあわてなかった。序盤、遅れて出て来る選手の動きに苦労していたが、次第に対応できるようになって行った。前田に当ててリズムを作ろうとする。再三サイドからクロスを上げるがなかなかシュートまでは行かなかった。前での動き出しが悪く、うまく呼び込めない感じだ。それでも、24分にDFからのロングボールに反応した成岡がうまいトラップで抜け出してシュート。これが決まって同点。
 その後、磐田のポゼッションが続くがなかなかシュートまでは持ち込めない。中盤でのつぶし合いのままにハーフタイムへ。

 後半。立ち上がりから攻勢に出たのは磐田。サイド裏のスペースをうまく使って形を作る。動きに連動性が出て来る。ボールを早く動かし、スペースへ走ってリズムが生まれる。そして、48分太田の突破から前田がニアで合わせて逆転。そしてこの後しばらく磐田の時間が続いた。左右のサイドをうまく使って形を作ったが、シュートはなかなか打てない。この時間帯にもう1点取っておけばもっと楽なゲームになっていたと思う。
 65分ごろから中盤の運動量が落ちてきてこぼれを拾えなくなって来る。横浜の攻勢にさらされ、磐田は守る時間が多くなって来る。それでも時折カウンターからチャンスを作っていた。ポゼッションは横浜になるが、シュートまで持ち込ませることは少なく、攻め込まれてはいるが、それほどやられている印象ない。そのうち、横浜も電池切れを起こしてきた。アディショナルタイムに決定的なシュートを放たれたが枠をはずしてくれて事なきを得た。結局は2ー1で押し切った。
 この日はホントに気合が入っていた。いつになくプレスがかかっていたし、ラインを高く取って(っか、ゴール裏からじゃわからんのだけど。)球ぎわも厳しかった。終盤息切れしかかったものの、一人一人が運動量を上げてファイトしていたと思う。特に、船谷は中にだれか入っている?ってくらい良く動き、ボールにからみ、積極的にシュートを打った。さらに守備にも奔走。船谷のスライディングタックルなんて今まで記憶に無い。太田も前にスペースがあると良い仕事するねえ。前田もさすが。逆転ゴールはすばらしかった。



ジュビロ 2ー1 YFC
 

     
 

【10】16節 vs大宮アルディージャ(2007.6/20)

 スターターは以下の通り。

      前田
  船谷  成岡  太田
    上田  鰤塩
 村井 大井  田中 加賀
      能活

前半
 開始から大宮はべた引き。暫くはラインを深めにとっていたが、15分頃から少し上げた。前線から最終ラインまでのコンパクトにしてスペースを消し、厳しくチェックしてくる。
磐田も中盤でプレスをかけ、つぶし合いに終始。もっとボールを素早く動かさないとスペースを作れまい。前田がレアンドロにきっちり抑えられてなかなか形が作れない。カウンターからでないと攻撃できない。前半20分頃にこの日唯一のビッグチャンスが訪れたが、前田のシュートはGKに弾かれる。時間の経過とともに中盤のプレスが落ちてきて大宮に形を作られるようになってくる。もっとも、あちらさんもカウンターでないと攻撃が形にならないんだが。村井がイマイチ効いていなかった。っていうか、サイド攻撃をほとんど封じられていた。

 

 

後半
46分 船谷→可憐
46分 村井→山本

    前田  可憐
  成岡      太田
    鰤塩  山本
 上田 大井  田中 加賀
      能活

村井を外して山本にはビックリした。が、山本は何をすれば分からないようなプレーが多く効いていなかった。それでもゲームが進行するに従って落ち着いてきた様子でスペースを埋める動きや攻撃に絡むパス出しもしていた。ただ、難しい縦パスを狙いすぎるような気がする。
後半になってレアンドロに決定的シュートを放たれる場面が増えた。誰がエニウトンを見るのかもっとハッキリさせないとやられると感じた。相手にペースを握られる時間が増え、選手交替は失敗か?と思わせる展開となってくる。切り替えが遅くなり始め、ファーストディフェンスの遅れから真ん中を突破される場面が散見されるようになってくる。半ばを過ぎる頃から、これはドローでも御の字と思い始めた。
 それでも75分を過ぎる頃から、やっとサイドを使え始め、何度か良いクロスを放り込めるようになってくる。が、今度はこれをことごとくレアンドロが跳ね返してしまう。中盤でボールが回せずリズムが作れないんだから、もっと単純に裏を狙っても良かったのではないかと思う。2列目、3列目からの飛び出しも無かったんで攻めに厚みがなかった。
 守備ではちょっと藤本をフリーにし過ぎだったな。加賀が結構裏を取られてあたふたしていた。康太は守備が軽い。守備専のボランチ(パラナとかかつての服部とか)を組ませないと怖いわ。っつか、パラナの不在はでかい。
86分 成岡→犬塚
太田をトップ下にして犬塚を中盤の右サイドに入れてボランチを枚にした模様。終盤、ポゼッションは圧倒的に磐田だったものの、最後まで崩せず0−0で終了。昨年10月?以来のスコアレスドロー。



ジュビロ 0ー0 栗鼠
 

     
 

【11】18節 vs浦和レッドダイヤモンズ(2007.6/30)

 立ち上がりが悪すぎた。時折、こんな風にふわっとしたゲームへの入り方をしてしまうことがある。これが若さってコトなのかな?成岡が緩慢なプレーからボールを奪われFKを与えてしまうと、これを小野に放り込まれた。この1点がゲームの流れを作ってしまった。

 完全に受けに回った磐田は浦和の前への圧力に何も出来ない時間帯が続く。たいしたプレスでもないのに組み立てられないし、第一前田に全くボールが入らない。右サイドは犬塚と加賀が互いにスペースをつぶし合い。サイドにスペースがあっただけにもっと上手く攻められなかったと思う。ともかく、全般的にミスが多すぎ。プレスが効かなくて中盤スカスカの悪いクセが出ている。切り換えも遅い。達也を誰が見るのか?小野のマークをもっと厳しく。ワシントンは出来が悪かったんで何とか抑えられたが(決定的なシュートを何本かミスしてくれたが。)、小野には前半の頭から削るくらいの勢いで行っておくべきだった。後半は動けなくなってしまうんだから、前半さえ抑えておけば良いわけだし。

 前半も半ばを迎える頃から多少プレスが効くようになってきて、ボールも回り始め、浦和の攻勢を止めたかな?と思った矢先にカウンター気味に達也に抜け出され、能活が飛び出してクリアするものの誰かに当たって中途半端に。落ちたところに小野がいてループ。DFがもどるもののクリアできずに2失点目。

 直後のキックオフがなかなか始まらず???と思っているとレフェリーがアシスタントレフェリーと何やら話をしている(何語で話した?)。そして、レフェリーはマコにレッドカードを提示した。スタンドからは何が何やら分からなかった。TV中継やネットの話を総合するとマコがアシスタントレフェリーを侮辱したと言うことらしい。マコは達也がオフサイドではなかったとアピールしただけらしかったが、村上副審は侮辱されたと受け取ったらしい。村井と大井が猛烈に抗議するが判定が変わる訳もない。これでゲームの行方はほぼ決まってしまった。どんな風に受け取られるか分からないからレフェリーへのアピールには注意無くてはいけないと思うが、まわりの選手の反応を考えると今回のは副審の過剰反応だった可能性も残る。温厚な村井があれだけ食い下がるんだからよっぽどのことだと思う。村井はハーフタイムに入りロッカールームに下がる際にもレフェリーに食い下がって能活になだめられていた。TVのニュースではマコの退場がスルーされているんでこのいきさつに言及するもんは皆無。せめてサッカー中心のスポーツニュース番組ではゲームの推移を正しく伝えて欲しいと思う。

 前半、鰺さんはかなりご立腹だった模様。タッチラインを割ったボールが鰺さんの足元に転がってくるとそのボールをもらおうと近づきかけた加賀にインサイドでビシッと蹴り返していた。 



 後半。
 加賀を下げて茶野を投入。ハーフタイムで相当ねじを巻かれたんだろう。吹っ切れたように前に出るようになってくる。ボールも人も動いて何度となく良い形を作った。浦和のプレスが落ちてきて前田にきちんとボールが入るようになり、形が出来てきた。ただ、シュートまで行った回数はそう多くない。それでも前田の決定的シュートも飛び出したり、後半はポゼッションは圧倒的に磐田。中盤のプレスも落ちてきたので繋ぎも出来るようになってきた。とはいえ、リードしていてこのまま追加点を取れなくても浦和は負け泣けはしないには余裕すら感じられた。しかも、磐田はバランスを崩してまで点を取りに行っているからカウンターから何度も決定的ピンチを招いた。運も味方したかな。ちょうど前節と全く逆の立場だ。でも、そりゃ仕方ないだろう。ホームで2点リードされている状況。一人少ないとはいえ点を取りに行かなくては観衆が納得しない。バランスなんて構っちゃいられないだろう。そのため何度もピンチを招いたが10人であることを感じさせないアグレッシブなサッカーが出来たことで俺は良しとしたい。1点でも取っていれば浦和をもう少し慌てさせられたかな。ともかく、前半20分が悪すぎた。崩されたと言うよりミスで自滅。まだまだ若いね。




ジュビロ 0ー2 劣頭
 

     
 

【12】20節 vsFC東京(2007.8/15)

 0−4負けの後の5−2での勝利。わからんチームだよ。

       前田
   西       太田
       成岡
    丸木    犬塚
  上田 田中  秀人  加賀
       能活

 こんな感じで始まった。この日は最初から前節とはあきらかに違っていた。中盤で高い位置からプレスをかけて相手の攻撃を潰し、奪ったら手数をかけないで前へ運ぶ。で、積極的にシュートを打つ。運動量も多くスペースへ走るからボールも回る。素晴らしい立ち上がりだった。特に犬塚が気合いの入ったプレーを見せていた。ゲーム前、ぶっちゃけ犬のボランチはどうよ?って思っていたが、前後半を通じて及第点を上げられると思う。少なくともこの日の出来なら、SBで使うよりずっと良いのでは?

 これに対して原監督は、中盤では勝てないと思ったらしく中盤を飛ばして直接前線に当てろと指示を出していた。良い流れでゲームを進めていたジュビロは21分太田のミドルで先制する。左サイド、ペナの外側から放ったシュートはラインドライブを描いてゴールに吸い込まれていった。その直前にエリア内で秀人が倒れていたんで東京の選手は一瞬足を止めてしまった。秀人は目の上裂傷を負った。メディカルは、最初、止血で何とかなると判断したようだが、傷は思いの外深く、結局健太郎と交代。秀人は数針縫ったようで、次節も出場も微妙とのこと。ヒデ・マコのコンビで久しぶりに安定したディフェンスラインが戻ってきたと思ったのに残念。

 この負傷が微妙に影響したか、リズムを東京に持って行かれる。中盤のプレスが甘くなってきてフリーで前を向かれる場面が目立ってくる。ただ、DFが崩されるところまでは行かない。この日の磐田と東京の違いは遠目からでもシュートを打ったか打たなかったかの違い。互いに相手ディフェンスを崩すまでの攻撃が出来ない中で、それでもシュートを打った磐田が点を取って、打たなかった東京は当然点にならない。打たないシュートは入らないってことだな。しかし、ヴァイタルエリアで、後ろから前の選手を追い越す動きが欲しい。

 後半。相変わらず磐田のペースが続く。前田に入れば決定機が作れるがFWは前田1枚だけなのでマークも厳しい。それでも50分過ぎに太田?成岡と立て続けに決定的シュートを放つが枠に飛ばず。前半の最初のように選手間の距離をもう少し詰めて連動性が欲しいと思う。守勢に回ったときにヴァイタルを空けてしまうクセや逆サイドのどフリー選手を作ってしまう危うさは相変わらずだ。ノーガードの撃ち合いの様相を呈してくる。(去年は撃ち合いに持ち込んで勝ちを拾ったが・・・。)

 60分に西に代えて船谷を投入。西は悪くなかったと思う。相変わらず"ポジションは西"だったが、よく動いて前田に絡んでいたと思う。この時間帯になっても磐田のペースは変わらず。もう一点先にとってしまえば8割方勝利を手にしたようなものなのに。チャンスを作りながら点が取れずに相手に流れを持って行かれるいつものパターンか?と思った矢先の65分。エリアの外側でボールを受けたパラナがパスを狙って持ち出したが東京の寄せが甘くシュートを選択。狙い澄ましたシュートはファーサイドのポストに当たってインゴールに落ちた。鮮やか!いや〜こんなにスコスコとミドルシュートが決まることは珍しいよ。

 さらに5分後。左サイドペナの外で船谷、太田と繋ぎ、太田が横に流すと走り込んだ上田がGKの位置を見てループシュート。これがまたまたファーサイドのポストに当たってインゴールへ転がった。これで勝負あった。
 ここまで点こそ取っていたが、すべて個人技によるものだった。で、4点目で初めて崩して取った。東京の攻めを凌いでカウンターに移った磐田は右サイドを太田が駆け上がる。中には前田と成岡。太田送ったアーリークロスをファーサイドで前田が折り返し、中に詰めていた成岡が叩き込んで4点目。さらに、前田がDF3人を吹っ飛ばす切り返しを見せて5点目をゲット。

 ところが、このまま5−0で押し切れないのが今の磐田。89分に健太郎がPKを献上すると平山にこれを決められ、92分には相手のパワープレーのツボにはまって赤嶺に技ありのシュートを決められ失点。このあたりに若さが出てしまうのが今季の磐田。まだまだ安定感のある戦いは出来そうもない。

 とはいえ、前節からのイヤな流れを払拭できたのは大きい。これだけのゲームが出来る力はあるんだからコンスタントに力が出せないのは何処に問題があるのかよくよく考えて欲しい。



 この日ゲームMOMは太田だった。が、わたしが選ぶならパラナだ。いつもなら地味に効いてるパラナだが、この日は思い切り効いていた。危ないところに顔を出し、ファールをしないでボールを奪うのはいつもと一緒。で、この日は中盤でパスを散らす役割もきっちりとこなしていた。特にサイドを変える長いパスが有効だった。いつもは攻撃的な仕事は鰤塩に任せて黒子に徹している感じだが、いつもの相棒がサスペンドな上にこの日の相棒が犬ときているから両方の役割を担ったわけだ。東京の中盤がルーズだったこともあって十分に機能した。次節は相変わらず鰤塩がお仕置き部屋入りだが、新加入のエンリケの登録が終了し出場が濃厚。さて、どんな布陣となっていかなる連携を見せてくれるか。楽しみであり、不安でもあるのだよ。


 さて、久しぶりにカレンが登場し、前田と2トップを組んだが時間が短かったこともあり評価は保留。カレン自信は少し気持が空回りしている

 

ジュビロ 5ー2 ガス

 

     
 

【13】22節 vsヴァンフォーレ甲府(2007.8/25)

スターターは以下の通り。

      前田
     西   成岡     
   丸木     鰤塩
      エン
 上田 大井  田中 犬塚
      能活

R:洋平・茶野・村井・加賀・太田・カレン・中山

 前半
 なぜ、太田がサブなんだ!
 一応上のように書いたが中盤の布陣がわからん。静かな立ち上がり。良くもなく悪くもなくだ。が、次第に甲府ペース。中盤のプレスが厳しく組み立てられない。つなげないので長いボールが多く攻めが単調。

24分、CKからのピンチ、フリーで打たれるも能活左手一本で弾き出した。甲府が上手く繋いで攻めてくる。磐田は切り替えが遅く、セカンドが拾えない。さらに左サイドの守備がルーズでここから崩されている。中盤のブラジル人3人と周りがあっていない。エンリケは悪くはないがパラナがそうであったように、馴染むにはまだまだ時間がかかりそうだ。そのパラナが今日はいつになく攻撃的だ。

32分、ディフェンスラインの裏に上手く抜け出されGKと1対1を作られるが、能活が上手く飛び出してセーブ。
もうちょい中盤で雨後区を増やさないと苦しい。エンリケの運動量が少ないのが気になる。
36分、鰤塩の惜しいシュート
38分、前田フリーで外す
39分、パラナのシュート枠外
このあたりで先制しておかないと後半苦しいぞと思っていると、
45分、成岡が鰤塩からのクロスにうまく合わせた。DFがついていたが、一瞬早く前に入って押し込んだ。
このままハーフタイムへ。

 後半
 立ち上がりに互いに決定機一度づつあるも、互いにシュートミス、

50分ころから流れがきた。右サイドが使えていることで攻撃が活性化した。甲府の中盤にスペースができてきた。この流れの中でセットプレーを取った。康太の送るボールに前田が頭で合わせてゴール。現場ではわかりにくかったが、前田は上手くマークを剥がして空いたスペースに入り込んでいる。そこに康太からのピンポイントのボールが来た。

57分 前田
直後に選手交代。今日サブだった太田を入れた。続けて加賀を投入。加賀の投入は守備を考えてのことか。
59分 成岡→太田
63分 犬塚→加賀
太田投入直後は、上手く太田を使おうという意図が見えたが、次第に守備的になってサイドからの攻撃が影を潜める。そして、69分にセットプレーから失点。前半から甲府のセットプレーは可能性を感じさせる危険な臭いのするものだった。

 問題はこの後。いつもそうなんだが、失点を食らうと落ち着きをなくしてしまうのが今年の磐田だ。この日も中盤から後ろがバタバタして甲府の攻勢を許した。ポゼッションは甲府、カウンターの磐田
という形でゲームが進む。何度かカウンターから良い形を作ったが、シュートが枠の外だったりGKに弾かれたりで追加点が奪えない。そのうち、運動量落ちてきた。

78分 西→村井 康太を中盤に上げた。
 厳しい時間帯が続いたが、DFの踏ん張りと能活の好セーブで何とか凌ぎきった。特に88分のラドンチッチのヘッドが枠に飛んだときはやられたと思ったが、能活がフィスティングで弾き出した。
この日のMOMは能活。これにこのゲームの実相が現れていると思う。

 
ジュビロ 2ー1 ヴァン君
 

     
 

【14】24節 vs清水エスパルス(2007.009/01)

 サッカーには良いゲームをしても負けることがあるし、酷い内容でも勝利することもある。磐田は決して悪い内容ではなかった。最後は、勝てない磐田と勝ち続けている清水という勢い差が出てしまったゲームだった。

 登録上は4−4−2。でも、実際は3バックに見えた。村井が終始高い位置にいてウィンガーのような仕事をしていた。右は犬塚で中盤の真ん中にパラナとエンリケ。2列目に成岡と西。で、前田の1トップ。
 最初にペースを握ったのは磐田。犬塚を起点に右サイドから攻め、何度もクロスを送り込んだ。が、中で上手く合わせられない。しかも、犬塚のクロスも単調。崩しきれないうちにケンタが動いた。犬と加賀にやられっぱなしの左サイド(清水の)の枝村を下げて岩下を投入。これで犬の攻撃は止められてしまった。
 が、この日はDFが集中していたし、前線からのチェックが効いていてこぼれが拾える。リズムは悪くない。清水には攻撃らしい攻撃をさせないままにハーフタイムへ。

 後半も磐田ペースで始まった。突破を抑えられた犬塚に代えて太田を投入し、再びサイドに起点を作った。太田は深くえぐってから中に折り返すことが出来たのでより得点の臭いが強くなったが、残念ながらクロスはことごとく跳ね返されてしまった。引いて守る清水は前線に長いボールをほうりこんで磐田のDFを下げさせようとしていたがDFは良く耐えていた。

 62分、西に代えて船谷。50分台後半から清水に流れ行きかけたが船谷の投入で流れを再び引き戻した。船谷は左サイドのスペースを上手く使って起点を作った。が、相変わらずクロスを上げるばかりで跳ね返されてしまう。これは船谷に限らないが、ドリブルで仕掛けるとか、1・2で中央突破するとかの工夫がないと引いた相手を崩しきれないと思う。で、カレンの投入だったと思うわけだが、(79分)下げる選手が成岡では奏効しまい。

 結局、ゲームは追加タイムの失点(93分)で決まってしまった。終了直前のFKの場面で、直前に投入された西沢のマークに混乱しマークが修正できないまま蹴られてしまいニアでジェジンにあわされてしまった。ま、終了直前の失点はショックだが、85分過ぎから立て続けにチャンスを作られていたからその流れの中と言えないこともない。ま、それにしてもゲームをほとんど支配するものの敗戦といしてしまう、というのはいつ以来のことか?今季は圧倒的に負けることが多いから(苦笑)。

 

ジュビロ 2ー3 牛
 

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