League2007

     
 

【1】2節 vs大分トリニータ(2007.3/10)

 スターターは以下の通り。

      可憐
   太田 成岡 西
    鰤塩  菊地
 上田 マコ  秀人 丸木
      洋平
R:松井・茶野・大井・犬塚・船谷・林・中山

 前半
 立ち上がりは開幕戦同様にボールが回ってリズムを作った。スペースにも上手く飛び出して流動的な動きから何度もシュートまで行った。積極的にシュート打っている。手数をかけないで前へ前へ運ぼうという意図が見える。15分までに決定機を1つ。決定的なピンチも1つ。
 
 大分はシンプルに縦に蹴ってくる。互いに中盤がルーズで少し間延び気味。
20分過ぎからは完全に磐田ペースとなって立て続けにチャンスを迎えるものの点にはならない
30分を過ぎる頃から切り替えが遅くなってくる。と同時に前の動き落ちてくる。そのために出しどころがなくなりリズムが悪くなってくる。相変わらずヴァイタルでのチェック甘くドリブルで突っかけられると簡単に突破を許してしまう
 両SBの攻撃参加がいまいち。丸木は上がるタイミングが遅い。前に広大なスペースがあるのに自分で運ばずに中にパスを送ってしまうことが何度もあってちょっと萎える。上田はちょっと位置が低いか?上がるタイミングもちょっと遅い。両サイドの上がりを積極的に使わないと点にならないような気がする。

 後半
 立ち上がり、菊地のパスミスからピンチを招くが事なきを得た。ボールポゼッションはジュビロ。何度か形を作ったが点にはならなかった。後半は上田が高い位置を取って攻撃に絡んでくる。大分の中盤版でのプレスが弱いんで今日はボールを回せる。中盤でかっさらうこともできる。ただ、もっと外から攻めたい。さらにアーリーを放るんではなくて、もっとえぐってから折り返したい

65分 可憐→犬塚

 丸木を中盤に入れてダイヤモンドにして太田と西の2トップ。犬塚は右SB。ところで、なぜ可憐を下げた?良かったんじゃないか?

69分 西

  ヴァイタルエリアで細かくパスを繋いで左サイドの太田に流す。太田がクロスを送るとエリア内に2枚。前で成岡がつぶれて裏に抜けたボールを西が押し込んで先制
71分のカウンター。中盤の低い位置でボールを奪ったが鰤塩がドリブルで運ぶ。右サイドを太田が駆け上がり左サイドを成岡が駆け上がる。鰤塩はディフェンスを引きつけておいて太田へパス。太田が前に運ぶ間に成岡が鰤塩とクロスするようにゴール前に入ってくる。そこへ太田からのピンポイントクロスが入ってくる。が、成岡のシュートはいわしん

76分 西→隊長

 直後に右サイドを破られて失点。犬塚の緩慢なプレーから裏を取られてクロスを送られ、ファーサイドで合わせられた。柏戦とまったく同じ失点パターン。とはいえ、大分にリズムを持って行かれることはなかった。

 79分には犬塚からのクロスを隊長が落として菊地がシュートするものの枠に行かず。しかし、中山はいい!体を張って良いプレーをする。ボールを貰うまでの動き出しは素晴らしいし、ゴール前でちゃんと体を張ってくれる。泥臭くて目立たないがこうゆうプレーが必要だ。

82分 鰤塩

  洋平からのスローを受けてそのままドリブルで持ち上がる。そのままヴァイタルに侵入。右の犬塚にパスを出すと見せかけて持ち直してシュート。これが逆サイドのサイドネットに突き刺さって勝ち越し
 これで鰺さんは逃げ切りを決意したらしく、

85分 成岡→大井

 DFを5枚にしてなりふり構わず守る。5枚にするのはいいけど、引き過ぎだよ。最終ラインをもう1m〜2m高めに取ってくれないかなあ。もうちょい押し上げて中盤でプレスをかけてくれないとヴァイタルが空いて怖くて見ていられない。それに磐田のDFは高さがないんだからクロスをボンボン放られるとそのうちにあってしまうものだ。それでも守り切れたのは大分の攻めが悪かったためだよ。余所のチームだったらやられていたかも。遮二無二点を取りに来る大分に対して何度かカウンターを仕掛けられたが追加点は取れなかった。4分という長い追加タイムの末にタイムアップ。ふう、勝てて良かった。

 さて、選手評を簡潔に。まず、鰤塩は神!攻守に鬼神の働き。
それに対して丸木は微妙。一人で局面打開が出来る選手ではなさそう。連携が取れないと力が出せないようだ。それとやはり彼は中の選手だな。SBとしてはイマイチ。連携が悪いこともあってパスミス多すぎ。
西も良かった。久々にキレキレの西を見た。今日の動きなら前戦でもいいんじゃない?悪いときはボール欲しがって引いて来ちゃうんだよね。
成岡も悪くなかったが、あれは決めておけ。
今日の菊地は気持ちの入った良いプレーをしていた。これをコンスタントに出来ないと困るんだが。
可憐もよかった。何故下げられたのか分からないくらいだからな。
また犬塚のウラか
隊長の動き出しは最高!なんだけど・・・ボールを持つと足元がおぼつかない。



ジュビロ 1ー0 酉
 

     
 

【2】3節 vsジェフユナイテッド市原・千葉(2007.3/31)

 スターターは以下の通り。

    可憐  太田
  上田      成岡
    鰤塩  丸木
 村井 マコ  大井 犬塚
      洋平
R:松井・茶野・山本・菊地・船谷・林・中山

  前半
 立ち上がりは形作れずパスも回らない。もっと、サイド使おわないと崩せないなあと思っていたら、7分 鰤塩のロングフィードにウラへ抜けた右サイドの太田。エリア内まで侵入してマイナス気味のクロス。きちんと走り込んでいたカレンが点で合わせるシュート。綺麗に決まって先制。
 
 DFラインからの長いボールを裏へ蹴り込む攻撃の多いところが気になる。犬塚のウラは怖すぎ。何ともポジショニングが悪く、間合いも悪い。磐田のポゼッションが続くが、シュートまでいかない。
 前半20分あたりまでは割とバランス良く守っていたが、20分過ぎからヴァイタルを明けてしまう悪いクセが出てくる。もっと厳しくチェックに行かないとボンボン打たれる。
 成岡が消え気味だ。右を破られることが多くなる。千葉にもリズムが出てくる。2度にわたってネットが揺らされるが、オフサイドとハンドでノーゴール。
 30分過ぎからはカウンターの応酬。殴り合いになるか?と思われる。
 40分過ぎ、セットプレーの時にマコが負傷し退場。茶野が投入される。
 前半の磐田、ボールは回るが仕掛けのパスが少ない。サイドをうまく使いたい。チャンスはカウンターからばかり。

 後半
 立ち上がりから千葉のポゼッションが上回る。磐田はパスが繋げなくなる。千葉のリズムでゲームは進む。
55分 村井→菊地 丸木が左SB。菊地はボランチ。
 次第に磐田にも得点のにおいがし始める。攻守の切り替えが速く、激しく攻め合う展開となる。カウンターからでないとチャンスが作れないが、千葉は前に出てきてくれるので得点の臭いはする。ところが、
70分 成岡→山本
これでゲームの流れが変わった。中盤の構成がイマイチ分からなかったが、ゲーム後の鰺さんのコメントを聞いていると、山本は羽生にマンマークだったらしいが、最初山本はその指示通りの動きをしなかったらしい。成岡が下がったことで康太がトップ下のような感じになった。残り20分、鰺さんは守りに入らせるつもりだったらしい。
 攻撃はカウンター一本槍という様相になってくる。そして、75分あたりからは運動量落ちてきたため、カウンターがカウンターにならなくなってきた。
 山本の投入は1点を守るんだという意志を伝えることになった。山本が入る前はもう少しラインを高く取って、中盤で奪って攻撃も出来ていたが、彼の投入でラインを下げすぎて押し込まれる結果となる。山本の投入が裏目に出るんじゃないかと心配になった。鰤塩まで最終ラインにいることもあった。ラインが低すぎると同時にボランチが最終ラインに吸収されてヴァイタルがスカスカになってしまう。こぼれが拾えない上にミドルがじゃんじゃん飛んでくる。怖くて見ていられない。失点しなかったのが不思議なくらい。それでも守りきって3連勝。やれやれ。

 それでも、開幕から少しずつ良くなっているようには思う。中盤でのチェックも出来るようになってきたし、しつこくマークできるようになっている。

 個人評を簡単に。
 鰤塩、運動量は少なめだったが、今日は守備で効いていた。危ないところに顔を出していた。丸木も守備には効いていたが、攻撃に移るときのパスがダメダメ。
 CBの2人は良くやったと思う。大井の対人の強さが再確認されたし、途中から入った茶野さんも落ち着いてプレーしていた。
 カレンも動きが良かった。シュートを狙う意識も高く、仕掛けていこうという姿勢も見えた。康太もSBより今の位置の方が良いのかも。
 ダメだったのは、成岡と犬塚。成岡もっとボールに触れよ。っつうか、貰いやすいところに顔を出せよ。犬塚のウラはもはや誰でも知っている。加賀ではダメなのか?



ジュビロ 1ー0 犬
 

     
 

【3】6節 vs横浜Fマリノス(2007.4/14)

 スターターは以下の通り。

    隊長  太田
      成岡
   鰤塩     菊地
      丸木 
  村井 マコ  大井 犬塚
      洋平
R:八田・森下・岡田・犬塚・船谷・森野・山崎
リザーブのメンバーが・・・゚・(ノД`)・゚・

 前半
 序盤は磐田の攻勢。ヒトもボールもよく動く。前線で隊長がよい動きをする。いったん中で作ってから外へ流して形を作っているが、シュートは少ない。攻撃が右にか頼っている。成岡はもっとボールに触れ。
 19分、太田→中山→太田と1タッチで繋ぎシュートまで行くが、シュートはいわしん。
磐田の、リズムはいいが、相変わらず簡単なミス目立つところが気になる。

 一方のマリノスは中盤で細かく繋いでくる。もう一方の横浜のように引きこもったりしないで攻めに出て来てくれるから磐田としてはやり安い。中盤がルーズなのも与し易い。
磐田は相変わらずシュートが少ない。風上なんだから遠めから売って行こうと思う。
残り5分、中盤が空いて来てこわい。決定的な形を作られること2回。シュートが枠外で事なきを得る。0ー0でハーフタイム。

 後半
 前半のようなリズムがなく。少し閉塞感が漂い始めた。はやくも中盤がすかすかになり書けて来ていてこわい。と、思っていたら先制。
 55分 成岡
 村井のクロスを受けた中山がつぶれ、倒れ込みながらも成岡に繋ぎ、成岡、これをループで流し込んだ。

  後半も半ばに差しかかったところで、互いに中盤が空き気味になって来てノーガードの打ち合いのようになってきた。
66分 隊長船→船谷 成岡をトップに上げ、太田と2トップ。というのか、0トップ2シャドーというのか・・・。隊長は効いていただけにもうちょい引っ張って欲しかった。
この交替をきっかけに磐田は守勢に回るようになる。ポゼッションで横浜が上回るようになり攻め込まれる回数も増えてくる。が、この日の横浜の攻めは単調で怖さがなかった。それにしても磐田は引き過ぎだよ。
 攻撃は前の3人(太田・成岡・船谷)におまかせか?
 しかし、太田何故勝負しない。もっと積極的に仕掛けていこう。結局は、このまま押し切ったが、2点目を取るチャンスは何回かあった。これを決めていればもっと楽なゲームだったに違いない。MOMは秀人ってところにこのゲームは集約されているかも。



 さて、選手評。
今日の特筆は成岡の出来。今年になってから、私の見た中では一番だった。成岡のワンタッチプレーが光っていたし、特に後半ではためを作ることができていた。隊長が交替した後トップで体を張ったが、本職顔負けのポストプレーも出来る場面も散見された。
 加賀も良かった。特に守備は犬塚とは比べ物にならない。
隊長もっと長く見たかったなあ。成岡ゴールにつながったあの粘りはすばらしかった。
 村井もだんだん戻って来たね。いいクロスが入るようになてきた。ホントはもっと高い位置、3バックの時のWBで使うのが一番なんだろうけどね。っつか、今日はそれに近い形になってたか?右に加賀がいればこそなんだろうけどね。もう、右は加賀が、左は村井でいいんじゃない?
丸木はバランスの取り方というかスペースの埋め方というか、うまい。鰤塩との連携もいい。ただ、パスはびみょー。
 で、困ったちゃんは船谷。お前は途中交代で入ったのならもっと動けやー。

 エルゴラッソに、なんだか分からないけど勝ってるってかかれている磐田ですけど、少しずつ内容も伴いつつあるように感じられるのがうれしい。



ジュビロ 1ー0 鞠
 

     
 

【4】8節 vsサンフレッチェ広島(2007.4/28)

 スターターは以下の通り。
    中山  カレン
      成岡 
  丸木      太田
      鰤塩 
 上田 大井  菊地 犬塚 
      能活

 今日は良いゲームだった。特に前半。
 事前の報道通りの2トップ。中盤の構成をどうするか興味があったが、いつもの通りダイアモンド型だった。立ち上がりは慎重な印象だったが、広島の動きが鈍くたちまちチャンスを作った。2列目・3列目の動きもよく積極的にシュートを打っていった。
 先制点が大きかった。上田のクロスに中山がニアに詰め、空いたファーサイドにカレンが入り込んでシュート。これが決まって先制。
 これでリズム良くゲームが回るようになった。ボールもよく動きヒトも動いて良い感じだ。広島の中盤がルーズなので助かる。珍しく磐田のプレスが効いている。攻守の切り換えも速い。
 10分過ぎからゲームが落ち着いてくる。度々カウンターを仕掛けるがなかなかシュートまでいかない。成岡がうまくボールを受けている。丸木が地味に効いている。サイドが攻め上がるときには最終ラインまで引いて守備にまわっているようだ。次第にカレンにボールが入って回るようになる。時々見せる大きなサイドチェンジが有効だ。サイドからのクロスも良いボールが入る。
 何度も良い形を作りながら点にならなかったが、40分、CKから健太郎が決めて2−0。良い時間帯に追加点を取った。そのままハーフタイムへ。

 後半。いきなりの失点。ここから広島の攻勢が始まる。ウェズレイと寿人で形を作ってくる。守勢に回ったときの両SBの守備はまだまだ危なっかしい。康太がスカッと抜かれてクロスを上げられことしばしば。ヴァイタルを空けてしまう悪いクセが出てきてこれまた怖い。カウンターでなければ形が作れなくなってくる。
 65分 中山→加賀
 加賀をCBに。菊地を中盤の右サイドへ。太田をトップに上げた。運動量が落ち始め中盤が空いてきた。従って、DFラインが引き始め押し込まれる。しかも、交代直後のポジション取りがうまくいかず中盤が混乱気味だ。ところが次に点を取ったのは磐田。
 カウンターから犬塚がアーリークロスを送る。ニアで成岡が潰れ、空けたスペースにカレンが走り込んで頭で押し込む。犬塚のクロスが神級だった。これがあるから犬塚は外さないのかなあ・・・。
 ところが、その犬塚が寿人をエリア内で倒してイエローカード。そしてPK。これをウェズレイが決めて3−2に。
 83分にカレン→村井 成岡をトップに上げて成岡の位置に村井。0トップ?
 そして、88分に太田のクロスに成岡が頭で合わせて4点目。これでゲームは終わったも同然。
 88分 成岡→林 
 その後、危ないシーンもあったがそんままタイムアップ。

 さて、この日のゲームの一番は成岡の出来。いつものステルスではなくちゃんと存在感を示していた。点を取ったことよりも前線に近い位置で良くボールに触りリズムを作っていた。カレンも覚醒したか?と思わせるような良い動きで2点ゲット。そして、隊長。動き出しの質、DFとの駆け引きは絶妙。中山がDFを引きつけ、空けたスペースをカレンや成岡らがそれを上手く使っていた。パラナも地味ながら効いている。だんだん日本のサッカーに慣れてきた感じだ。鰺さんがブラジルから呼び寄せた理由が分かるような気がする。
 反面、サイドの守備は相変わらず危なっかしい。ヴァイタルがスカスカになるクセは残っているし、集中が途切れマークを外してしまうことも多い。
 とはいえ、この成績はけが人大増産の中では出来過ぎと言っても良いかなと思う。


 

ジュビロ 4ー2 紫熊
 

     
 

【5】9節 vs清水エスパルス(2007.5/03)

 サッカーの質の違いがそのまま結果に現れた。清水は攻撃がシステマチックで3人目の動き、4人目の動きがボールホルダーときちんと連動している。だから実に簡単に裏をとってしまう。それに対して磐田は3人目の動きがないからどーしても個の勝負に持ち込まれてカットされるか後ろに下げるかになってしまう。サイドを封じられると何も出来ないのが今の磐田だ。

 後半は清水が守備的に来たためにポゼッションは高かったが有効な崩しは少なかった。その証拠にシュートまで持ち込めるシーンはわずかだった。終盤にサイド攻撃から立て続けにチャンスを作る場面もあったが、詰めを欠いてゴールを割れず。一番可能性を感じたのは、ゲーム開始から15分くらい。この時間帯は連動性のあるプレーが出ていて決定機もあったので、この時間帯に点をとりたかった。

 守備に関しても連携が悪く、受け渡しのまずさから度々ピンチを招いた。特に左サイドのパラナ、上田、大井あたりの連携。チームとして守備の決まりごとがないのかと疑いを抱くほどのザルっぷり。中盤でプレスがかからないからDFラインが下がり気味になり、ボランチがこれに吸収されることもしばしば。中盤が下がってしまって前線との間が空いてしまってスムーズにビルドアップできない。特に前半は前の3人だけで攻撃をしているようなものだった。


 正直なところ、なぜ3ボランチ1トップにこだわるのか理解出来ない。しかも、同じ3ボランチでも毎回指示されることが違うんじゃないかと思う。試合後のコメントを読む限り、選手たちは3ボランチの時にどう動いていいのかが整理されてないと感じる。今回も真ん中にパラナをおいて見たりでふだんと違う。鯵さんは、相手似合わせ過ぎる。いつも同じ戦い方をすればいいってもんじゃあないと思うが、ゲームごとにコロコロ変え過ぎるんじゃないかと思う。だから、前節の広島戦でうまくいった2トップ、ダイヤモンドをあっさり止めてしまう。市川対策で3ボランチにしたようだが、前述のようで全く機能しなかった。前節、相手を押し込むことで駒野に仕事をさせにくくしたように、今回も押し込んで市川を機能不全に追い込むことは出来たはず。今のうちのようにマーキングの緩いサッカーではいくらDFの枚数を増やしたってあんまり意味はないように思う。今のメンツではむしろ攻撃的行くことで相手の攻撃を封じると考えた方がいいように思う。うちはサイド攻撃命のチームなんだから、3バックにして両サイドを高く張らせて押し込む。2トップ、1シャドー、2ボランチ。今日現在で稼働可能な選手を当てはめて見ると、

   隊長  可憐
     成岡
 村井      鹿賀
   丸木  鰤塩
  菊地 秀人 大井
     能活

どーしても4バックとゆうなら、中盤をボックスにしたほうがいいように思う。まぁ、何にしてももっと動きの量と質を高めないとダメだね。

ジュビロ 1ー2 パルちゃんズ
 

     
 

【6】10節 vs名古屋グランパスエイト(2007.5/06)

スターターは以下の通り。

      カレン
   成岡   太田
上田        パラナ
     鰤塩  
 村井 大井 菊地 加賀
     能活


サブは、松井・森下・犬塚・岡田・船谷・林・中山



 何ともグダグダのサッカーで、勝っただけといった感じ。立ち上がりから運動量が少なくてヒトもボールもなかなか動かない。立ち上がりは名古屋のプレスに何も出来ない状態。従って、磐田の攻撃は長いボールを裏に放るくらい。切り換えも遅い。中盤でのマークをもっとタイトにしないと好きにやられてしまう。俊哉にもっとプレッシャーをかけないと。ポゼッションは名古屋。空中戦も負けっ放し。もう少しラインを上げたい。中盤でもっとプレスをかけたい。もっとも名古屋も次第にグダグダしてポゼッションは高いもの点の臭いがしないんで全く怖くなかった。0−0のままハーフタイムへ。


 後半、磐田は村井に代えて犬塚を投入し、3バックに代えてきた。
     カレン
   成岡   太田
上田        犬塚
   鰤塩  パラナ
  大井 菊地 加賀
     能活 

 3バックに替えてみたもののリズムは変わらず。カウンターからのチャンスにも太田シュート打てず。相変わらず前線に収まらず。前での動きも少ないために中盤でリズム良く回すことが出来ない。持ちすぎて寄せられて潰されるか下げてしまうか。全体的にお疲れな感じが漂っている。

 それで、60分を過ぎた頃から中盤でこぼれ球を拾えるようになってくる。少しリズムが出来てきたかなと思った63分、太田からのスルーパスに反応したカレンがDFの中央を割って、出てくるGKをかわして、1タッチで流し込んだ。先制。ところが直後に中山と交代。ん〜、もうちょっと見てみたかった>カレン。確かにこの点以外にはあんまり働いていなかったけどね。


 ところが、カレンを下げたことで良い流れが消えてしまったのは残念だった。磐田は引いて守るのか、もう1点を奪いに行くのか難しいところだ。現実的には攻勢に出てくる名古屋の攻撃をかわしながらカウンターからもう1点なんだろうと思うが。今シーズンの磐田はこういう状況になったときにべたべたに引いてしまことが多い。が、この日はラインを少し高めにとって中盤を厳しく行くことを選択した。正直、中盤の厳しさはまだまだ足りないがベタ引きするよりましだ。DFラインを高めに引けばカウンターもやりやすくなる。後半はややましになったか。
 名古屋はヨンセンと杉本を中心に攻めてくる。ヨンセンは脅威だったが何とか凌ぎきって1−0で勝利。今日も綱渡り。内容も乏しい。いつまで続くぐだぐだサッカーってところかな。最後、追加タイムに鰤塩が退場になるおまけ付き。MOMは菊地。って何で菊地?

ジュビロ 1ー0 名古屋鯱隊
 

     
 

【7】12節 vsヴィッセル神戸(2007.5/20)

スターターは以下の通り。

 前半
       可憐
     成岡  太田
    上田    菊地
       鰤塩
  村井 大井  茶野 丸木
       能活

 何故、メンバーをいじってきたのか?大井の相棒はキクでいけないのか?本人の気持ちはともかく、現状では菊地はCBの方が効いている。パラナのSBも微妙。やはり彼は中盤で使いたい。


 立ち上がりは良い感じだった。前線が流動的に動いて上手く攻撃できている。縦に楔が上手くはいるのは珍しい。神戸は引いて守ってカウンター狙いが見え見え。なのに、何でまんまとはまるかな〜。中盤のバランスが崩れたところから立て続けに2失点。この辺が若さなのか、監督が毎試合布陣を変えるためなのか。ともかく、上がった裏のケアをちゃんとしないと、まだまだやられる。
 その後は磐田の反撃。ポゼッションを高めつつバランスを取って攻撃。この日はペースを握っているうちに2点を取った。2点目は実に綺麗な得点だった。
 が、その後が悪い。バランスが悪く度々カウンターを喰う。っつうか、何で中盤のディフェンスがあんなにルーズなんだよ。簡単にヴァイタルエリアに侵入を許してシュートまで行かれてしまう。ファーストディフェンスが緩いし、ボランチのチェックも激甘。失点しなかったのは幸運と言わざるを得ない。



 後半の立ち上がりは攻め合い。殴り合いになるかと思う。が、次第に磐田のペースになってくる。中盤を制して攻め込む。前戦がうまくポジションチェンジをしながらフィニッシュまで持って行く。が、シュートが枠に行かない。テンコ盛りの決定機を結局一つも決められなかった。隊長の特大いわしんを見たとき、このゲームの負けを確信した。

 選手交代も納得がいかない。
 1人目 65分 村井→加賀(3バックに変更) ま、これは良いとする。
 2人目 76分 鰤塩→林(4枚にもどす) 何故、ファブリシオを外す。中盤で効いてたじゃないか。代えなきゃならないのは他にいなかったか?実際、鰤塩を下げて流れが変わった。その後、失点。
 3人目 82分 可憐→隊長 隊長を入れるのは良い。下げるのはカレンじゃないだろ
 この日は明らかに選手交代が裏目に出ていた。


 さて、これはたぶん監督が代わらなければ変わらないんだろうと思うが、前からもっとプレスをかけて全体をコンパクトにして欲しい。もちろん、90分間プレスをかけ続けることは出来ないと思うが、あんまりにも中盤がルーズすぎる。それから、これは監督の戦術以前の問題だと思うんだけど、なぜ中盤でボールホルダーをチェックに行かない?なぜDFラインはズルズルと下がる?何故ラインブレイクしてボールに行かない?3点とも同じ形で中央を割られて失点。お粗末で見ていられない。まずディフェンスだろ。相手に合わせた戦術などと小賢しいことを考えないで、ディフェンスとボランチのメンバーを固定して連携を深めるのが先だろ。3ボランチでも何でも良いからまずディフェンスの連携を再構築してくれよ。話はそれからだ。

 

ジュビロ 2ー3 牛