【12】19節 vsジェフユナイテッド市原・千葉(2006.08/23)
スターターはこんな感じ。
前田 カレン
西 太田
鰤塩 福西
上田 キム マコ 秀人
能活
R:松井・茶野・菊地・船谷・西野・隊長
前半
登録上は4バックだが、上田が少し前目にポジション取って変則3バックのような形になっている。
立ち上がりからボールを支配。あまり有効ではないが立ち上がりで失点することが多い今季としては悪くない立ち上がりだ。やはり、中盤での運動量が不足していてボールは回るがなかなか前に進んでいかない。足元に繋いでもなかなか崩れまいと思う。それでも時折良い形ができる。太田と西が良く動き回っている。(西は動き過ぎだが。)
やはり鰤塩は調子を落としているように思う。判断が遅く相手が帰陣してしまう。中盤もっと厳しくいかないといけないように思う。支配するものの、なかなかFWに入らないために崩れない時間帯が続く。鰤塩が羽生をマンマークしているようだ。従って、羽生には仕事をさせていないが、鰤塩が羽生について行ってしまうので中盤にぽっかりスペースの空くことがあって怖い。
19分 キムにレッドカード。
足の裏を見せてタックルに行ったと言うことなんだろうと思うが、中盤の低い位置だったし、抜かれても後ろにDFがいる状況で決定的なピンチを不正な行為で防いだというようなプレーではなかった。後ろから突っ込んだわけでもなく、納得のいかない判定だったがジャッジは変わらない。文句行ってもしょうがない。
一旦、福西を最終ラインへ下げておいて交代の準備。
22分 カレン→菊地
カレンはお気の毒と言う他はあるまい。彼自身の動き自体は悪くなかっただけに残念だった。菊地を最終ラインに入れてトップを前田一枚に削る。このあたりから鰤塩が羽生に1対1でつかなくなった。
25分 太田
1人少なくなっても攻めの姿勢は変わらないジュビロは、左サイドを西がえぐり中央でフリーになった太田にパス。これを太田がゴールに流し込んで、なんとジュビロ先制!
ここからは一転千葉のペース。巻の頭が怖い怖い。最終ラインのポジションを変更。秀人CBに菊地を右サイドに出す。ジュビロは自陣に引いて耐える時間帯が続く。っつーか、この後はひたすら耐える時間帯だったよ。もう少し間合いを詰めて激しく行かないと跳ね返しきれない。40分過ぎ、足が止まりかけジェフの猛攻が続く。が、ジェフも決定的な形はなかなか作れない。長い45分が終わった。
後半
45分 前田→茶野
この交代は???だった。『おいおい守り切れるチームじゃないぜ、うちはよぉ。』と心で突っ込みをを入れる。
西 太田
福西
鰤塩 菊地
上田 マコ 秀人 茶野
能活
最終ラインは左から、
こんな感じだったかなあ。ジュビロは引いて守り、時折カウンターを繰り出す。が、低い位置からのカウンターとなってしまうために長い距離を走らねばならず、次第にへばってきてカウンターも仕掛けられない状態となってくる。
それにしてもライン下げ過ぎじゃないのかなあ。もっと前から行かないと危なくて見ていられない。失点は時間の問題と覚悟。サイドをやられている。
74分 西→服部
最終列を左から服部・茶野・マコ・秀人。気がつくと福西がトップに張っている。
福西
太田
上田 鰤塩 菊地
服部 マコ 茶野 秀人
能活
こんな感じかなあ。でも、もうべた引きでシステムも何も無いような状況だったからなあ。ジェフの波状攻撃を受け水際立った守備が続く。今日の能活は神!
76分 失点(巻)
左右に振られ、最後はゴール前の混戦から押し込まれて同点にされる。『このままひっくり返されることが多い今年なんだよ。あんなにラインを下げたらこのメンツでは守り切れないって。』失点後もゴール前に貼り付けられてタコ殴りにされる時間帯が続く。が、この日はDFが集中していた。最近良くあるポカもなく能活を中心に良く耐えた。
80分を過ぎたあたりからジェフにも攻め疲れの雰囲気が漂ってくる。ジュビロはサイドに張った太田、中で福西がポストが機能してくる。(しかし、福西はファールを貰うのが笑っちゃうほど上手いよ。)疲れからか、守備専のためか攻撃参加の人数は少ないが可能性のある攻撃を繰り出すことが出来るようになってくる。残り5分ほど。何とか失点しないで済むかな?そんな期待が芽生え始めた85分、右サイドの太田の突破から折り返すと長い距離を走ってきた菊地が中でつぶれる。と、笛が鳴り家本主審の腕がペナルティスポットを指した。『え”、PK?なの?』わたしには菊地と相手DFがもつれ合って倒れたように見えたんだが、至近距離で見ていて知人によると相手DFが乗りかかるような形で倒れたのでファールを取ったんだろうという話だった。PKと判定されても、流されてもどちらでも不思議でないような微妙なプレーだったのだろう。PKのキッカーは太田。
プレッシャーのかかる状況で落ち着いて決めた。
86分 太田(PK)
これでジュビロの動きが良くなった。相変わらずラインを下げてどん引きなのは変わらないが、中盤でのチェックが見られるようになる。ジェフは明らかに焦っている。左サイドの起点を潰し、遅らせて、クロスをブロックして、服部が地味に効いている。残り1〜2分、CKを取ったが誰も蹴りに行かないばかりかほとんど上がる選手がいない。これには笑った。
追加タイムは3分。ジェフの攻撃が雑になってくる。そして迎えた94分。クリアぼーるを繋いで鰤塩が右サイドを駆け上がる。中には福西一人だけ。コーナー付近で時間を稼ぐか?と思ったらクロスを送った。これに反応した福西がGKの鼻先で触ってコースを変えてゴールに流し込んだ。
94分 福西
これでゲームは決まった。ほどなくタイムアップの笛が鳴った。決してスマートじゃないし、内容的にもほめられたものじゃないが、この勝利は大きな意味を持つと思う。前半の早い時間帯で10人になりながらも先制。相手の猛攻に耐えて、追いつかれても突き放し、さらに追加点。気持ちが入ったゲームだった。一人減ったことでひとり一人の動きを増やしていかないと運動量のあるジェフには対抗できない。この気持ちが選手の闘争心に火を付けたのかも知れない。ひょっとしたら、今、このチームに必要なのはこういった基本的な事柄なのかも知れない。しかし、久しぶりにジェフに勝ったよ。
ジュビロ 3ー1 黄緑犬
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