League2003

     
 

【11】 2節 vs清水エスパルス(2003.8/23)

 内容はともかく勝ってよかった。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:細谷
  R:吉田
  AR:廣島・金田
  S:村上
  会場:静岡スタジアム
  天気:晴れ
  気温:28度(推定)
  観衆:35,313人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・田中・山西
  MF:西・河村・服部・ジレ・名波
  FW:前田・グラウ
  SUB:山本・菊池・成岡・ノブお・西野
  交代出場:河村→成岡(78')
       ジレ→菊池(81')
       グラウ→西野(85')
  得点:グラウ(79')
  警告:グラウ(37')河村(74')
  退場:なし
  シュート:11
  CK:4


 ☆Member (清水エスパルス)
  GK:黒河
  DF:池田・エメルソン・森岡
  MF:市川・伊東・鶴見・アレックス
  FW:久保山・北嶋・安
  SUB:真田・高木和・太田・杉山・トゥット
  交代出場:北嶋→トゥット(HT)
       池田→高木和(62')
       鶴見→杉山(74')
  得点:なし
  警告:なし
  退場:なし
  シュート:7
  CK:1


 中盤でのガチンコ勝負。お互いに相手の良さを消すことに腐心。ジュビロはエスパのサイド攻撃を警戒。エスパルスは、ジュビロのボール回しを早目のチェックで潰してきます。パスが足元ばかりで苦しい。ま、エスパもスペースを与えてくれなかった訳だが。西とアレックスのマッチアップが身近で見られました。決定的な形はエスパの方が多く、ジュビロの惜しいシュートはミドルばかり。

 後半になると、エスパルスのプレスが落ちて中盤で前を向いて持てるようになって来ます。ボールが走り、スペースをねらえるようになってきます。前田もポストが出来始め、一瞬の反転で前を向くこともしばしば。いい!
 エスパはやはりサイドから。アレックス、アンに決定的なシュートを打たれますが、前者はアルノがセーブ(神!)、後者は枠の外へ。前半のアレックのポストに当たるシュートといいツイテル。
 得点は、右サイドの突破から。ハットと西で崩して、西の上げたクロスにグラウが点で合わせて先制。あとは、西野、菊地といった若手を投入。そのまま逃げ切りました。内容的にはイマイチでしたが、結果を出せて良かったです。

 この日のジレは良かったです。攻守によく動いていました。前田も体が切れていたように見えました。点は取れませんでしたが。グラウはポジション取りがいいですね。インタビューの受け答えも良い!パフォーマンスはスパイダーマンマスク。ブラジルにいる弟のリクエストだとか。
 でも、一番頑張ってたのは名波かな。特に前半は中盤を彼一人で支えていました。時間とともに回りも動けるようになってきましたが、攻撃は必ず彼を経由。ファーストディフェンスは彼からってことが多かったように思えます。秀人は流石。
 もっと頑張りましょうは西。いわしんをシュート連発。成岡、課題のボールのないところでの動きが駄目。何はともあれ勝ててよかった。

ジュビロ 1ー0 エスパルス

     
 

【12】 4節 vsセレッソ大阪(2003.9/06)

 何かばたばたしたゲームでした。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:淀川
  R:長田
  AR:高橋・五十川
  S:
  会場:ジュビロ磐田スタジアム   天気:晴れ
  気温:29度(推定)
  観衆:11,472人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・田中・山西
  MF:西・河村・服部・名波・成岡
  FW:前田・グラウ
  SUB:山本・大井・菊池・ノブお・西野
  交代出場:前田→西野(HT)
       成岡→ノブお(63')
  得点:河村(16')、グラウ(54')
  警告:西(34')、グラウ(64')、山西(92')
  退場:なし
  シュート:13
  CK:6


 ☆Member (セレッソ)
  GK:多田
  DF:ジョアン・廣中・喜多
  MF:布部・アクセウ・久藤・原・森島
  FW:大久保・バロン
  SUB:濱田・・
  交代出場:布部→濱田(HT)
       バロン→西澤(59')
       久藤→柳本(77')
  得点:大久保(50',59)
  警告:アクセウ(85')
  退場:なし
  シュート:10
  CK:4


 どうも、このところカウンターにやられるね。前半はプレスが効いていて自由にやらせなかったけど、後半になってプレスが曖昧になった時間帯に失点を食らった。この日のセレッソのような中盤省略サッカーに弱いジュビロに逆戻りだな。もう一度、守備のバランスを取るところから作り直しかな。ただ、守備の目的は素早く前線にパスを供給すること。タテに懲り混まれるのを怖がって左右のスペースを埋めようなんて考えないで欲しい。引き籠もりサッカーはジュビロのサッカーじゃない。プレスをかけ、パスを回すサッカーをやめてはイケナイ。

 1失点目はある意味しょうがない部分も。大久保に入ったクロスボールが絶妙だったから。これで勝負合っちゃった感じだ。2点目アルノのミスか?でなければ大久保のファール、というプレーだった。しかし、同じパターンで2度やられちゃうのはどーかな〜。もちろん、中盤から後ろのカウンターに対するディフェンスをもう一度チェックしないといけないね。タテに速い攻撃に軒並み沈んだかつてのジュビロの様な雰囲気があるね、今の中盤〜最終ライン。
 攻撃に関しては、多少は改善がみられたように思う。京都戦よりはずっとよかった。特に後半は素早くボールが回るジュビロらしい攻撃が出来ている時間帯もあったね。もっとも、後半のセレッソの運動量が落ちてきた後の話なんだけどね。まだまだボールのないところでの動きが少ないのが気になるが、あれだけメンバーが替われば仕方ないんだが。

 さて、個人評だが、一番気になったのは服部の不出来。ディフェンスではそれなりに貢献しているんだが、攻撃面で足を引っ張る場面が多かった。フィードにしくじってカウンターを食らう場面多数。パスの精度を上げてくれないと、たとえハットと言えどもベンチってことになっちゃうよ。
 河村も。。。つまんないミスが多過ぎ。その上、プレーが後ろ向きで、リスクチャレンジがまるでなし。。。このままじゃ、バランサーのままで終わっちゃうぞ。
 アルノもいまいち。1点目はしゃーないとしても、2点目はアルノのミスでしょ。体の正面できちっと押さえていればファールを取ってくれたハズ。
 西なんだが、やっぱりこいつは諸刃の剣だなあ。攻撃に関しては威力を発揮するがディフェンスがなあ。。。時々、アリバイだけのディフェンスになっちゃうからね。一番きついところで帰ってきてくれないと後ろの選手はつらいと思うぞ。
 だからってワケではないが、名波の頑張りが目立っちゃう。攻撃はもちろん、よくディフェンスに帰ってくる。ハットがあれなんで、今中盤で一番動いているのは名波。名波がいなかったら中盤はザルだね。この日のMOMは納得。

 で、成岡。もちろん、まだまだなんだが、それでも徐々にフィットしてきたかな。壁パスでサイドを抜け出たり、2列目から切れ込んだりとオフザボールの動きが出せるようになった気がする。消えてる時間も多いが、ボールを持てばうまいんだが状態から半歩前へ抜け出す兆しが見えてきた。やっぱり、使ってやらないと伸びないものなのか?もっとも、高卒ルーキーなんだからいきなりレギュラー並のプレーをと言ってもきついわな。

 最後にレフェリングについて。書くのよそうかとも思ったんだが、やっぱり一言。あれだけジャッジの軸がぶれていては選手はたまんないと思うね。初歩的と思われる見落としや誤審じゃないの?と思われるジャッジがてんこ盛り。ジュビロサイドはもちろんのこと、セレッソサイドでもストレスが溜まったんじゃないかな。モリシがあんなに怒ってたからね。(もっとも、ありゃカードもんだったと思うケド)前田が怪我したプレーと、グラウにイエローが出たプレーは、私には誤審と写ったね。
ジュビロ 2ー2 セレッソ

     
 

【13】 5節 vs名古屋グランパス(2003.9/13)

 2ゲーム続けてのドロー。ま、前節より内容は良かったけどね。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:安達
  R:西村
  AR:河合・柿花
  S:野田
  会場:豊田スタジアム   天気:晴れ
  気温:29度(推定)
  観衆:30,199人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・田中・山西
  MF:西・福西・服部・名波・ジレ
  FW:前田・グラウ
  SUB:山本・河村・菊池・成岡・西野
  交代出場:グラウ→西野(67')
       山西→河村(83')
  得点:福西(22')、前田(49')
  警告:西(46+')、服部(65')
  退場:なし
  シュート:20
  CK:9


 ☆Member (グランパス)
  GK:楢崎
  DF:古賀・パナディッチ・大森
  MF:海本幸治郎・吉村・岡山・滝澤・中谷
  FW:ウェズレイ・マルケス
  R:本田・海本慶治・酒井・藤本・原
  HC:ネルシーニョ
  交代出場:岡山→藤本(HT)
       吉村→酒井(73')
       滝澤→海本慶治(77')
  得点:パナディッチ(11')、マルケス(65')
  警告:マルケス(43')
  退場:なし
  シュート:10
  CK:6


 セレッソ繊維引き続いてのドローゲームでした。スコアも同じ2−2。ただ、見終わったあとの印象は全く違いました。マコちゃんのアンビリーバブルなミスがありましたし、同じく勝てる試合であるにも関わらず、セレッソ戦ほどのやるせなさはありませんでした。それは、ひとえにゲームの内容によるところが大きいのです。

 このゲーム。サスペンドが解けた福西とジレが帰ってきました。やはり、現時点ではセレッソ戦の先発メンバーより確実に上です。福西が時々守備をおサボりすることを差し引いてもです。
 攻撃面では立ち上がりから良くプレスをかけてボールを奪い、サイドを使って形を作っていました。ジレが良い動きを見せていました。久しぶりに良くボールが回り、良い感じで中盤を支配できていたと思った矢先にセットプレーの流れから失点を食らいます。前半は山本の動きがぎこちなくてセットプレーが非常に不安でした。失点の場面は秀人のミスですが、山本がですタイミングを逸したり、かぶり気味になったりと怖かったことも事実。
 失点を食らって前にかかるジュビロは守備のバランスを崩します。福西や両サイドが上がったっきりになって簡単にカウンターを喰います。名古屋の速くもないカウンターにDFはあたふた。右サイドのペナ付近に3人もフリーの赤い選手が。。。なんて目を覆うような状況も現出。明らかに浮き足立っていました。それでも、最後のところで踏みとどまって福西の同点弾まで凌ぎました。その後は一進一退のままハーフタイムへ。しかし、落ち着きのないゲームです。


 後半。ホームの名古屋はガンガン来るだろうと予測が付きました。が、その機先を制するように前田の逆転弾がネットを揺さぶります。パナディッチに当たってコースが変わるというラッキーはありましたが、この日の前田の出来に報いる点ではありました。この日の前田はひじょーに良かったです。ポストプレーをきちんとこなしてリズムを作り、チャンスがあればボールをもらって前を向き、積極的にシュートを放ちました。相手のあたりにも負けていませんでした。毎ゲームこれだけの働きが出来ればゴンちゃんが帰ってきてもスタメンを奪う勢いになるかも。

 実は、この点で、今日いただきかな?と思ったわけなんですが、ひょっとして選手もそう思って油断が出来たか?6分後にマコが保持指定がボールをマルケスにかっさらわれて失点。みすみす流れを逸してしまいました。もちろん、緩慢なプレー見せたマコは罰金もんですが、周りの選手もちゃんと顔を出していれば、簡単にボールを離せたのに。。。とも思います。このあたりが、今年のジュビロの悪い癖です。勝ちきれない理由はメンタルな面にもありそうな気がします。福西や西あたりがサボり出しちゃうんですよね〜。こおゆう状況って、監督の腕の見せ所でもあるんですがねえ。

 この後、点が欲しいジュビロはバランスを崩してまで攻めに行きます。シュートまで行って終われれば良いんですが、パスミスやパスカットで逆襲を喰うことが多く、特にサイドに流し込まれてあたふた。なんとも落ち着きのないサッカーになってしまいます。いわゆる殴り合いのようなサッカーというヤツになってしまいます。しかし、なんであんなに攻めの時に真ん中に寄ってしまうかなあ?それでも最後まで点を取りにアグレッシブに戦ってドローに終わりました。

 名波の言葉を待つまでもなく、セカンドステージになってから一番の内容だったと思います。勝てませんでしたが随所にジュビロらしいサッカーが見えていました。とりわけ前田の出来が出色。さらには名波。ジレもサイドの攻めの起点として良い仕事をしました。で、もう一人良い仕事をしたのがGKの山本。前半こそ不安定な守備が目立ちましたが、時間を経るに従って動きに落ち着きが出てきて、'神!'に近いセーブを2度ほど見せていただきました。思っていた以上の(失礼ながら)活躍でした。ハットもこの日は普通でした>良かった良かった。
 反対に心配なのがグラウ。やはり、足の具合が悪いのか精彩がありませんでした。そんなわけで途中交代。今後が心配です。でも、途中で出てきた西野は割と良かった。特に前田とのコンビネーションは悪くないと感じました。


 次節はアントラーズ。ホームです。負けられません!  
ジュビロ 2ー2 グランパス

     
 

【14】 6節 vs鹿島アントラーズ(2003.9/20)

 勝てません。内容は悪くないと思うんですけどね〜。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:野村
  R:柏原
  AR:唐木田・二俣
  S:勝又

  会場:磐田スタジアム
  天気:雨
  気温:23度(推定)
  観衆:15,214人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・マコ・山西
  MF:成岡・福西・服部・名波・ジレ
  FW:グラウ・前田
  R:佐藤・河村・菊地・ノブお・西野
  交代出場:服部→河村(58')
       グラウ→西野(68')
       ジレ→ノブお(77')
  得点:グラウ(44')[PK]
  警告:ジレ(53')、グラウ(61')、河村(75')
  退場:なし
  シュート:8
  CK:4


 ☆Member (鹿島アントラーズ)
  GK:曽ヶ端
  DF:名良橋・秋田・大岩・石川
  MF:青木・フェルナンド・小笠原・本山
  FW:平瀬・エウレル
  R:西部・池内・本田・深井・中島
  交代出場:平瀬→本田(71')
       本山→深井(78')
       石川→池内(88')
  得点:小笠原(17')
  警告:フェルナンド(27')
  退場:なし
  シュート:9
  CK:4


 ジュビロらしいと言えばジュビロらしいゲームだったと言えますが、勝ち切れません。思わぬ先制点で完全に引き籠もり状態になったアントラーズに対して、パスは回りますがフィニッシュまで行かれない状態が続きました。もちろん、シュートを打たなければ点にはなりませんが、組み立てそのものは出来ていたと思いますので、ゲームの内容はそれほど悲観するものでもないと思います。横パスばかりではなくて仕掛けのパスもバンバン出されていましたから。ただ、その精度が。。。精度と言えばクロスの精度。こればっかりは何とかしてもらわないと、ジレと成岡なんですけどね。
 服部の出来があれなんで、名波にかかる負担がかなりきつくなっています。膝に爆弾抱える名波としてはつらいところです。後半ばて気味になっています。涼しくなってきたのは良いんですが、次節の23日はだいじょぶなんでしょうか?ダイジョブなんでしょうかと言えば服部。怪我で途中交代。自分からキャプテンマークを外してダメ出ししていましたからちょっと酷いかも知れません。けが人続出でわやです。
 それでもわずかに収穫があったとすれば成岡かな。このゲームの出来に関して評価が分かれているようですが、わたしは良かったのではないかと思っています。クロスの精度に不満は残りますが、中に入ったときにパスセンスには非凡なものを感じます。名波がかなり気を遣っているみたいで、時折ポジションを変えてプレーしていました。攻撃に関しては周りとかなりあってきたような気がします。が、問題は守備。ポジショニングやマーキングにまだまだ課題が残ります。ま、高卒ルーキーのWB未経験者に過度な要求は酷ですが。

 さて、ついでだからアントラーズについても触れておきましょう。相変わらず荒っぽいプレーが目立ちます。肘を使ったり肩をつかんで引き倒したりとか。そのくせ笛が吹かれると『なんでぇ、ファールはそっちじゃん』な態度。変わってねえんだよなぁこのチーム。チームカラーってのはなかなか変わらないものなんだね〜。変わらんないと言えば、サッカーのスタイル。今年のアントラーズは中盤できちんと組み立ててくると聞いていたのに、なんだよ相変わらすのサッカーじゃんかよ。引いて守ってカウンターのつまんないサッカーですね。しかも、カウンターにかつてのような鋭さがないから全然怖くありません。単なる引き籠もりサッカーです。あんなんで優勝されたらJもおしまいですね。ま、そのチームに勝てないジュビロじゃしょうがないケドね。

ジュビロ 1ー1 鹿

     
 

【15】 8節 vs柏レイソル(2003.9/28)

 内容は悪くなかった。勝ち切れません。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:川上
  R:山西
  AR:柳沢・村上
  S:森

  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:晴
  気温:27度(推定)
  観衆:11,878人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・マコ・山西
  MF:西・福西・河村・成岡・ジレ
  FW:グラウ・前田
  R:佐藤・大井・菊地・ノブお・西野
  交代出場:ジレ→菊池(80')
       成岡→西野(83')[負傷退場]
  得点:前田(61')
  警告:西(42')、福西(87')、菊池(89')
  退場:なし
  シュート:13
  CK:8


 ☆Member (柏レイソル)
  GK:南
  DF:永田・薩川・近藤
  MF:渡辺光・明神・萩村・田ノ上・谷澤
  FW:宇野沢・玉田
  R:清水・渡辺毅・下平・加藤・ジュシエ
  HC:マルコ=アウレリオ

  交代出場:宇野沢→ジェシエ(HT)
       田ノ上→加藤(62')
       矢澤→下平(73')
  得点:近藤(91')
  警告:薩川(10')、明神(59')、渡辺光(82')
  退場:なし
  シュート:6
  CK:3


 ゲーム直前に名波が出場を取りやめ。成岡がスタメンでした。その成岡ですが、やっと機能するようになってきました。前半のプレスがきついときはダメでしたが、後半になって少しあいてくると良いパスを供給したり、スペースに入り込んだり出来ていました。でも、この日の一番の仕事はバランサーとしての役目でした。もちろん、課題は多いですよ。軽い守備とか。。。ところが、この成岡が終盤に渡辺光にケズられて退場。骨をやっちゃってるって話もあるようで。。。(9/28;21:30時点の情報)

 この日はわりとボールが回って良い感じで攻めていました。なかなかフィニッシュまでいけないところが相変わらずなんですが、リズムは出来ていました。ジレもサイドに張り過ぎずに適度にポジションチェンジも出来ていました。で、この日はって言うか、最近多いんですがDFラインからのロングボール。61分の先制点もロングボールを蹴り込んで、落としたところをグラウと前田のコンビネーションで取りました。中盤でのプレスも効いていたのでまったく危なげなくゲームはすすみました。レイソルは中盤で全く組み立てられず、かといってサイドアタックも出来ずにただ放り込むばかり。

 今日は頂きかな〜、と思い始めた83分。ジレと菊池の交代はたぶん守備固め。菊池がボランチに入り、河村を左サイドに出してレイソルのサイドアタックを封じようとしたんでは思うんですが、その直後のアクシデント。バランサーだった成岡を欠いてしまいます。変わって入った西野を前に張らせ、前田を2列目に下げましたがこれが機能しません。中盤がルーズになってレイソルにうまく使われ始めます。そして、ロスタイム。CKから失点。そのままドローに終わりました。85分頃の西と福西のよけいな時間稼ぎが気になりました。リズムを失わせる一端だったのではと思いました。取れるときに取っておかないとね。。。
ジュビロ 1ー1 レイソル

     
 

【16】 10節 vs大分トリニータ(2003.10/18)

 久々に良いゲームでした。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:滝
  R:片山
  AR:木城・二俣
  S:唐紙

  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:雨
  気温:17度(推定)
  観衆:10,081人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・マコ・山西
  MF:西・福西・服部・名波・ジレ
  FW:グラウ・前田
  R:佐藤・菊地・河村・成岡・西野
  交代出場:前田→西野(71')
       名波→成岡(84')[負傷退場]
       西→河村(89')[負傷退場]
  得点:ジレ(55')・グラウ(73')
  警告:福西(93')
  退場:なし
  シュート:16
  CK:5


 ☆Member (大分トリニータ)
  GK:岡中
  DF:三木・サンドロ・山崎
  MF:瀬戸・梅田・武藤・寺川・吉田
  FW:ウィル・高松
  R:小山・有村・西山・木島・金
  HC:小林

  交代出場:ウィル→金(64')
       梅田→西山(75')
  得点:なし
  警告:吉田(22')、金(76')
  退場:なし
  シュート:2
  CK:5


 この日もキックオフ直後からラッシュをかけゴールに迫った。ボールも人も良く動いて好調な立ち上がり。中盤も支配してトリニータにほとんど形を作らせない。シュートも打たせない。ところが、ジュビロも形を作ってもなかなかシュートを打てない。前半も半ばを過ぎるとジュビロの前への圧力が衰え、トリニータにボールを繋がれる場面も出てくる。前にかかってイヤな奪われ方からバランスを崩す場面も。しかし、ディフェンスラインが落ち着いた対応でピンチを防いだ。0−0のまま後半へ。

 後半も開始からリズム良く攻めるジュビロのペース。サイドをうまく使って何度か決定的な形が出来てくる。そして、55分に名波のCKのこぼれ球をジレが芸術的ループシュート。これが決まって先制。(後でセンタリングだったとジレの告白(笑))これで楽になったジュビロはさらにボールが回るようになった。追加点は73分。中央の名波から左サイドに開いたジレにグラウンダーの糸を引くようなパス。受けた時点ですでにPエリア付近。ファーサイドにフリーで走り込むグラウにドンぴしゃのクロス。クロスが上がった時点で勝負あった感じだ。きれいな展開から2点目をゲットして、これでゲームの行方は見えてしまった。あとはカードをもらわないように時間をつぶしていけば良かったのだが、福西がよけいなカードをもらってしまった。次節サスペンドである。

 さて、この日のジレはすごかった。攻撃に関してはほとんど、神(笑)。年に何回かある確変中か?ディフェンスはいつものごとくアレだったが、それを補って余りある活躍だった。MOMは納得。名波についても言うこと無し。大分DFを切り裂くパスを何本通したか?運動量も多く守備にも活躍。やっぱり、まだ彼がいないとダメなチームだ。この日は最終ラインも気合いのディフェンスで破綻はなかったです。が、山本。。。雨と言うことも割り引いても怖すぎ。。。前田も今ひとつの出来だった。最後の5分だけでしたが河村が登場。2度ほどサイド駆け上がって攻撃参加したのが印象に残った。点差以上のナイスゲームだった。
ジュビロ 2ー0 トリニータ

     
 

【17】 13節 vs東京ヴェルディ1969(2003.11/16)

 鳥肌ものの逆転劇。ゴンちゃん、あんたが大将!

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:森津
  R:片山
  AR:廣島・安食
  S:蒲澤

  会場:味の素スタジアム
  天気:晴れ
  気温:25度(推定)
  観衆:33,589人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・マコ・菊池
  MF:成岡・福西・河村・名波・ジレ
  FW:グラウ・前田
  R:佐藤・大海・ノブお・西野・中山
  交代出場:成岡→ノブお(68')
       名波→西野(77')
       前田→中山(81')
  得点:グラウ(81')・OG(87')
  警告:菊池(9')・秀人(75')・西野(87')
  退場:なし
  シュート:15
  CK:6


 ☆Member (東京ヴェルディ1969)
  GK:高木
  DF:柳沢・ロペス・米山
  MF:三浦・林・根占・山田・ラモン
  FW:エムボマ・平本
  R:柴崎・富澤・平野・小林・桜井
  HC:アルディレス

  交代出場:ラモン→平野(25')
       平野→小林(62')
       平本→桜井(74')
  得点:平本(18')
  警告:平野(34')
  退場:なし
  シュート:9
  CK:1


 ゲーム開始から中盤を制してジュビロペース。ヴェルディのチェックは厳しくない。カウンターも鋭くないからあまり怖さはないが、エムボマだけは別世界。派手なプレーばかりがクローズアップされるが、技術はかなりしっかりしている。前を向いて持たれると怖い。で、一瞬の隙をつかれて失点。エムボマのパスすごすぎ。開始早々の決定機を外して自ら難しくした印象。(前田)形は作るもののフィニッシュが決められないいつものジュビロのまま前半終了。

 後半、立ち上がりヴェルディが攻勢に出る。立て続けにピンチを向かえる。ここをなんとか切り抜けると、あとは圧倒的に押しまくる。中盤は完全にジュビロのもの。右の成岡が今一つだったためにチャンスの多くは左のジレから。だが、ジレのパス精度低すぎ。シュートは枠に飛ぶがGKにセーブされてヤな展開。成岡に代えてノブ投入も、引いて守るヴェルディの前にスペースが少なくてイマイチ効いていない。名波に代えて西野。前田は2列目に。このまま終わってしまうのか?あんなサッカーに負けちゃうのか?と思い始めた35分。中山投入!前田がアウト。直後のCKでグラウが同点弾。これでスタジアムの雰囲気が変わった。ジュビロは西野を投入し3トップにしてイケイケの攻撃。迎えた42分西野のクロスが三浦のオウンゴールを誘い逆転!その後のヴェルディの猛攻を凌いで値千金の勝点3。アンビリーバブルな逆転劇であった。(ヴェルディにとってはまさに悪夢。)しかし、西・服部・山西がいないなかでの勝利はデカイ。河村・成岡・菊池は、完全に戦力として計算できるようになってきたね。
ジュビロ 2ー1 ヴェルディ

     
 

【18】 14節 vsガンバ大阪(2003.11/22)

 今節も逆転劇。前半に先制するゲームが見たいよ。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:二村
  R:柏原
  AR:柴田・五十川
  S:森

  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:晴れ
  気温:15度(推定)
  観衆:16,215人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:山本
  DF:秀人・マコ・山西
  MF:西・福西・服部・名波・ジレ
  FW:グラウ・前田
  R:佐藤・河村・ノブお・西野・中山
  交代出場:山西→河村(56')
       前田→西野(84')
       グラウ→中山(91')
  得点:グラウ(61')[PK]・河村(72')
  警告:西(41',49')・福西(46'+)
  退場:西(49')
  シュート:11
  CK:6


 ☆Member (ガンバ大阪)
  GK:松代
  DF:木場・山口・入江
  MF:森岡・橋本・遠藤・大黒・二川
  FW:マグロン・吉原
  R:吉田・アリソン・新井場・松波・中山
  HC:西野

  交代出場:森岡→アリソン(64')
       吉原→中山(66')
       入江→新井場(81')
  得点:吉原(14')
  警告:マグロン(38')、アリソン(21',74')
  退場:アリソン(74')
  シュート:9
  CK:2


 いや〜、壮絶なゲームでした。いろんな意味で。

 立ち上がりからボールポゼッションは圧倒的にジュビロ。パスを回し、サイドからの攻撃を図ります。。。が、なかなかシュートまで行かない。ガンバは、中盤でのパスカットから素早くマグロンに当てて、それを拾って展開することを狙ってきます。どっちかっていうとリアクションサッカーなんですが、ジュビロ選手の上がった裏をうまく衝いてなかなか効果的。中盤での攻防が激しくなっていきます。
 で、一瞬の隙を衝かれて失点。マグロンからのパスに2列目から吉原が走り込んでGKと1対1。なんなく蹴り込まれて失点。ガンバねらい通り。
 失点後もジュビロのペースは変わらずながら、どーもパスが足下に行きすぎるのが気になる。以前に比べてスペースへのパスが少ないのがこのところのジュビロ苦戦の理由かも知れません。2列目からの飛び出しなんかもこの延長かと。それでも何度もエリア内に侵入はしました。。。0−1のままハーフタイムへ。

 後半開始直後。ガンバ陣内エリア付近でFKを得ました。プレーが止まり、ボールセットをしている中で、いきなり西にイエローカード。前半にも1枚もらっていた西はこれで退場に。西自身はあれでイエローなのか?といった表情でピッチを去っていきました。スタンドで見ている限りでは意義でカードをもらったように見えましたが、西が何を言ったのかは分かりません。が、ゲーム後のハットの話によると、ガンバ選手の発言に対して「あんなこと言っていいのー?」って言ったらカード出たって話でした。1枚目のカードも、西のシミュレーションという判定だったんですが、微妙な判定だったし、2枚目も服部の言うことが本当だとすると、少しは同情の余地があるかなとも思いますが、これも言い方が分からないんで何とも。。。「あんなこと言っていいのー?」と『あんなこと言わせといて良いのかヨォ。』とでは趣旨は一緒でも印象はだいぶ違うからねえ。。。いずれにせよ、西はホットテンパーなところを何とかしないとダメだな。クラブからもそれなりの制裁が必要かと。
 ところが、この退場劇でジュビロにスイッチが入ってしまいました。どーしても負けられないジュビロは一人ひとりの運動量が増し、1人少なくなったことでスペースが出来たこともあったのでしょうか?スペースにボールが出るようになってきます。中盤でもシンプルに繋いで、早めにFWにあてて簡単に落とすって形でリズムが出来てきました。さらにサイドをえぐって点を取ろうって意志がはっきりと見て取れるようになってきました。山西を下げて河村を投入。服部を左の最終ラインに下げ、河村を右に張らせて、ボランチは福西1枚に。そして、60分にエリア内で前田が倒されてPKをゲット。これをグラウが蹴り込んで同点。これで全開のジュビロは波状攻撃を仕掛けガンバを自陣に釘付け。そしてに72分。前田のヒールパスを受けた名波が左サイドをえぐってクロスをあげると、ファーサイドに走り込んでいた河村がヘッドで叩き込んで逆転。

 逆転後は、無理に攻めないでバランスを取りながらうまく時間を使う展開になります。ガンバはマグロンめがけて放ってきます。2回ほど決定期を作られましたが、シュートがGKの正面を衝いたり、シュートをミスしてくれたりで、何とか凌いでいきます。ロスタイムには隊長を投入。点が入ったときのような歓声がスタジアムを包む中、半年ぶりにホームジュビロスタジアムのピッチに立つ中山。ちょっとうるっと来ました。そして、ほどなくタイムアップ。苦しみながらも貴重な勝点をゲットしました。

ジュビロ 2ー1 ガンバ

     
 

【19】 15節 vs横浜マリノス(2003.11/29)

 今日は記録も写真もありません。寸感のみで勘弁してください。

 立ち上がりはジュビロペース。早々に得点してリズムをつかみました。12分には榎本が退場になって、ジュビロが一人多い状態となります。ボールを支配して責め立てますが、引いて守るマリノスを崩せずに前半終了。全般に動きが重い。スペースを作れないからボールも走らない。足元へのパスに終始。大きな展開もなし。

 後半、マリノスが点を取りに来ます。受けに回ったジュビロはCKから失点。その後、どちらが10人なのか分からない展開。まるで前節のガンバを見るようです。それでも、なんとか持ちこたえてロスタイムまで進みましたが、残り2分で信じられない失点。GKとDFとの連係ミス。今年は終盤での失点が多かったんですが、このところなくなって良い感じになってきたと思っていたら、大事なところでまた出てしまいました。後はなす術なくタイムアップ。

 あれだけ動きが悪いと、さすがに点は取れませんね。河村、名波、ジレといったあたりの中盤の選手がもっとアグレッシブに戦わないと。2トップもボールを引き出す動きがないとボールは有効に回りません。今日は、勝負の縦パスがカットされたり、タイミングが会わなかったりで形になりませんでした。もちろん、メンタルな面はあったかも知れません。1点リードで相手は10人。アグレッシブに行く気持ちを削いでしまったかも知れません いずれにしても、あの出来では負て当然です。サッカーは1人でも手を抜く選手が出てはだめです。走ってなんぼ。そこのところを忘れたゲームだったと思います。
 選手交代はあれで良かったと思います。中山をもっと早く出せなかったのか、という意見もありますが、監督は中山無しで逃げ切れると判断していたんではないかと思います。わたしもそう思いました。あのミスがなければ。


 

ジュビロ 1ー2 マリノス

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