League2002

     
 

【1】1節 vs名古屋グランパスエイト(2002.3/2)



 ゲーム後の中山のコメントがすべてを語っていたように思います。不安の中での開幕、内容よりも結果を!

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:淀川
  R:上川
  AR:奥谷・森
  S:
  会場:静岡スタジアムエコパ
  天気:曇
  気温:11度(推定)
  観衆:29,763人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・大岩・山西
  MF:西・福西・金澤・俊哉・ジレ
  FW:中山・高原
  SUB:山本・河村・キム・前田・ノブお
  交代出場:高原→ノブお(75min)
  得点:ジレ(15min)・ノブお(83min)
  警告:浄(25min)、ジレ(65min)、秀人(67min)、俊哉(77min)
  退場:なし
  シュート:10
  CK:4


 ☆Member (名古屋グランパスエイト)
  GK:楢崎
  DF:大森・海本・古賀
  MF:中谷・岡山・酒井・山口・滝沢
  FW:ウェズレイ・マルセロ
  SUB:西澤・中村・森山・?・?
  交代出場:中谷→西沢(63min)
       滝沢→中村(69min)
       大森→森山(74min)
  得点:なし
  警告:滝沢(24min)、岡山(39min)、マルセロ(62min)
  退場:なし
  シュート:8
  CK:6



 さて、戦評です。ん〜、なんちゅうか、フィットしてないって言うのか、まだ煮詰まっていないっていうのか、まだまだトレスボランチは機能してない印象でした。どんなサッカーがしたいのかもいまひとつ明らかではなかったかと。ただ、サイドのケアのために3ボランチにしたんだと思いますが、これに関してはそこそこできていたと思います。西に守備力がつきましたね。粘り強いディフェンスをしていました。中盤で攻守のバランスを取っていたのは福西。以前のように攻撃に出ていく回数は多くありませんが、どちらかというと劣勢であった中盤を彼が支えていたような印象で、今日の様な展開では攻撃面まで求めては酷かも知れません。

 驚いたことはジレの出来。これほどキレたジレはちょっと見たこと無かったです。いつものように持ちすぎることもなく、左サイドで浄とポジションを変えながらうまく攻撃に絡んでいたと思います。先制点も彼が積極的に動いて常にチャンスを狙っていたからだと思います。2点目を決めていたら彼がマンオブだったでしょう。とは言え、攻撃は単調なもので時折良い崩しをするもののラストパスの精度が低かったりシュートが弱かったりで追加点が取れませんでした。中盤もどちらかというと名古屋が主導権をとっていたように思え、山西からのロングボールの多さもそれを物語っていたと思います。

 ディフェンスラインは危なげなく、相手に決定的な仕事をさせませんでした。山西も安定感のある守備をしていました。

 FWの二人ですが、少々ブランクがありましたので以前のようなコンビネーションが戻ってはいません。が、これはゲームを重ねていけば自然とうまく行くようになるでしょう。高原はずいぶんとたくましくなったように思いますが、以前に比べると運動量が落ちてしまったように思います。もっとがむしゃらに行って欲しいです。


 この日一番気になったのはプレスが弱かったこと。昨年はもっと素早いプレスからボールを奪って速い攻撃をしていたように思います。組織的というより個人の能力で対応していたような気がします。結果として勝てたのは比較的早い時間帯で先制できたこと。先制点も2点目も名古屋のミスにつけ込んだもので、名古屋にミスが多く、それをうまく点に結びつけることが出来たこと。おされながらも最後は勝ってしまうという、試合巧者ぶりは未だ健在ながら、自分たちの形が作れていないと言う点ではかなり不満が残ります。ただ、冒頭にも書いたとおり、今年はかつてないほどの危機感と不安を持ってシーズンの開幕を迎えたジュビロにあってはどんなかたちであっても結果が欲しかった。そういう意味ではこの勝ちは大きいと言えます。

 



ジュビロ 2ー1 グランパス
 

     
 

【2】3節 vsコンサドーレ札幌(2002.3/17)


 久々の大勝。ただ、ジュビロが良かったと言うよりも。。。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:二村
  R:吉田
  AR:手塚・五十川
  S:野田
  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:晴
  気温:18度(推定)
  観衆:13,268人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・大岩・山西
  MF:前田・福西・金澤・俊哉・ジレ
  FW:中山・高原
  SUB:山本・上本・河村・グラウ・ノブお
  交代出場:前田→ノブお(69min)
       高原→グラウ(76min)
  得点:俊哉[PK](19min)・俊哉(63min)・中山(73min)・グラウ(84min)
  警告:グラウ(84min)・中山(87min)
  退場:なし
  シュート:14
  CK:12


 ☆Member (コンサドーレ札幌)
  DF:森下・マクサンドロ・吉川・大森
  MF:今野・ビジュ・酒井・山瀬
  FW:ロブソン・小倉
  SUB:藤ヶ谷・古川・和波・平間・堀井
  交代出場:酒井→平間(63min)
       大森→和波(71min)
       小倉→堀井(77min)
  得点:なし
  警告:?(19min)、ロブソン(25min)、ロブソン(49min)、酒井(52min)
     マクサンドロ(61min)
  退場:ロブソン(49min)
  シュート:4
  CK:0

 システムをトレスボランチから昨年同様の3−5−2に変更。やっぱりこちらのほうが安心して見ていられますが、ジュビロが良かったと言うよりも、コンサドーレが悪すぎたって印象です。

 立ち上がりから素早い寄せで中盤を制して攻勢をかけるジュビロ。左サイドで浄とジレが良い動きを、見せ度々チャンスを作ります。この日は時おり見せる浄のドリブルが有効で、このくらいできればレギュラーといってもいいくらい。

 それに対して右サイドの前田は全く。。。ポジションが中途半端で、度々中に入り過ぎてバランスを崩し、持ちすぎ、さらに切り替えが遅いときてはいいトコ無し。やはり、彼をウィングバックのように使うのは厳しいかな。

 前半の早い段階で先制した結果、パスも回るようになってその後の展開が楽になりました。ただ、気になったのは大岩の位置取り。ずいぶん引き気味のポジションで中盤との間にスペースが出来ることが多く怖いところも。ただ、そこを狙った攻撃をコンサが出来ていなかったために助かっていました。(もちろん、ジュビロの中盤での早い潰しが奏効していたとは思いますが。。。)また、山西サイドのウラのスペースも結構怖いものがありましたが、これもコンサがあんまり有効な攻撃をできなかったために大きな破綻はありませんでした。この日のコンサはサイドからの崩しがほとんどありませんで、これでは守備陣は崩せません。対するジュビロは前半は左サイドからバンバン崩し、後半、前田に代わってノブおが入ると右からの突破も加わり、左サイドのジレも運度量が落ちずえぐりまくり。もはやコンサのディフェンスはサンドバック状態。

 コンサドーレにとって不運だったのは、ロブソンの退場。1枚目は異議、2枚目はハンドでした。後半立ち上がりに攻勢に転じていた雰囲気がこれですっかり萎えてしまいました。この時点で勝負あったのかも知れません。

 選手個人の評ですが、良かった選手は、先述のジレと浄。俊哉も豊富な運動量で決定的なところで顔を出していました。あと秀人は目立ちませんでしたが、きちんと自分の仕事をこなしていました。交代出てきてきたノブおも積極的な仕掛け見られていいです。仕掛けていって突破できないのは仕方ありません。勝負する姿勢がいいです。さらに、初お目見えのグラウ。なかなか良さげです。久しぶりに上手いFWを見るような気がします。ボールの受け方、さばき、空中戦にも強そうです。
 さて、困ったちゃん。筆頭は前田。先ほど書きましたので繰り返しませんが、この日のようなプレーではもう使って貰えません。もうひとりは福西。この日の福西はプレーが軽くて危なっかしかったです。福西のところでボールを失うとあっという間にゴール前まで運ばれてしまいします。この日はたまたまコンサに元気がなかったんで事なきを得ていましたが、他のチームだったら失点を喰らっていたかも知れないプレーがかなりありました。

 ともかく全体としては、開幕戦の時より内容のあるゲームをしていたと思います。



ジュビロ 4ー0 コンサドーレ
 

     
 

【3】4節 vs京都パープルサンガ(2002.3/31)

 結果だけ見れば快勝。新聞も攻守に圧倒と書いているものの。。。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:野村
  R:レイフ スンデル
  AR:原田・早川
  S:小椋
  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:晴
  気温:16度(推定)
  観衆:11,266人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・田中・山西
  MF:西・福西・金澤・俊哉・ジレ
  FW:中山・高原
  SUB:山本・大岩・服部・グラウ・ノブお
  交代出場:浄→服部(61min)
       高原→グラウ(76min)
       秀人→大岩(87min)[ケガ]
  得点:ジレ(10min)・高原(23min)・俊哉[PK](61min)
  警告:田中(55min)・山西(83min)[Red]
  退場:山西
  シュート:8
  CK:3


 ☆Member (京都サンガ)
  GK:上野   DF:鈴木和・佐藤・角田
  MF:熱田・パク・石丸・鈴木慎・中払
  FW:松井・黒田
  SUB:平井・辻本・中村・アン・上野
  交代出場:熱田→アン(46min)
       中払→アン(46min)
       黒部→平井(60min)
  得点:鈴木慎(58min)
  警告:角田(19min)、黒田(34min)、鈴木慎(50min)
     上野(59min)[Red]
  退場:上野(59min)
  シュート:8
  CK:2

 さてと。いやいやなんだかなあ。どちらが首位に立っているのかわからないような内容。前半からサンガのプレスに押されていつものボール回しが出来ない。いきおい長いボールを蹴り込んでトップに当てる攻撃になる。が、トップと2列目の距離が空きすぎていてなかなか形に出来ない。ゲームを優勢に進めるものの決定的な形は作れない。10分のジレの得点が初シュート。その後、高原の技ありヘッドで2点目をゲット。サンガに決定的な場面を作らせることなく前半を終わったが、もう1点取っておけば後半バタつくこともなかっただろう。
 久しぶりに出場のマコはスタートこそナーバスなプレーが気になったがその後は危なげなし。秀人の守備も安定していた。このところ、速さだけではなく、うまさが目に付くようになった。トゥルシエ、秀人を使え!

 後半、サンガは2人の選手をいっぺんに代えて攻勢に転ずる。ジュビロはWBのウラを上手く使われてピンチを招く。西にしてもジレにしても守備があまりうまくないから、守勢に回ったときにはいまのメンバーでは厳しい。とくに左サイドはアンに良いように引っかき回されて火だるま状態。ただ、救いはサイドを破られてもセンターでがっちり押さえていたこと。ところが、失点は右サイドから。鈴木にドリブル突破されそのままシュートを打たれて簡単に入ってしまった。
 これはちょっと厳しくなったか?と思った直後、うまくディフェンスラインを抜け出した中山がGk上野と1対1に。エリア内で倒されてPK。上野は退場に。PKは俊哉が決めて3−1。これでサンガの勢いが止まった、と思ったのもつかの間、開き直ったサンガがボールを支配して攻め込んでくる。ジュビロは受けに回って苦しい展開。中盤でうまく追い込めないのが苦戦の理由か?福西〜。
 ところが不思議なもので、83分に山西が退場になって10対10の同数にもどるとかえってリズムが良くなる。ってか、やっとホンキになったってのか?その後は、危なげなく乗り切ってしまった。

 長期離脱だったマコちゃんはもうダイジョブでしょう。ハットはまだまだって感じですが、この日の苦戦はボランチの出来が今一だったところから来ているように思うんで、彼には頑張ってもらわないと。ジレは切れてますね。好調を維持しています。俊哉クンは動いているわりにはもうひとつだったかな。高原も少しずつ運動量が戻ってきているように思う。  さて、気になるのはケガ人。浄が途中交代しましたが、その少し前に足を負傷していた。さらに、秀人が顔をケガして担架で運び出されてしまった。



ジュビロ 3ー1 サンガ
 

     
 

【4】6節 vs鹿島アントラーズ(2002.4/13)



 まあなんですね。内容よりも結果を!というゲーム。よしとしましょう。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:高田
  R:マリン
  AR:柳沢・扇谷
  S:
  会場:静岡スタジアムエコパ
  天気:晴
  気温:14度(推定)
  観衆:30,308人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・田中・大岩
  MF:西・福西・服部・名波・俊哉
  FW:中山・グラウ
  SUB:山本・山西・浄・前田・ノブお
  交代出場:西→前田(46min)
       名波→浄(78min)
       中山→ノブお(78min)
  得点:俊哉(45+min)・福西(84min)
  警告:福西(25min)、中山(33min)、グラウ(38min)、浄(81min)
  退場:なし
  シュート:8
  CK:6


 ☆Member (鹿島アントラーズ)
  GK:曽ヶ端
  DF:名良崎・秋田・ファビアーノ・アウグスト
  MF:熊谷・中田・小笠原・本山
  FW:鈴木・柳澤
  SUB:加藤・金古・内田・本田・平瀬
  交代出場:鈴木→平瀬(78min)
  得点:なし
  警告:熊谷(11min)、本山(12min)
  退場:なし
  シュート:8
  CK:7


 しかし、なんですな〜。中盤でガツガツ潰し合う激しいゲームでした。ジュビロは名波を基点にボールを左右に散らしてパスを繋ぐサッカーを展開。アントラーズもいつもどおりに前半は引き気味にカウンターを狙うサッカー。お互いにディフェンスが踏ん張ったためにシュートシーンの少ないゲームになりました。

 ジュビロは名波に頼りすぎ、すぐに名波に預けてしまいます。さらにサイドの西と俊哉が中に絞ってしまうので外側を使ったワイドな攻撃が出来ません。ただ、ディフェンス面ではバランスを考えたきちんとした守備が出来ていたと思います。攻守の切り替えも早く、プレスの効いたサッカーをしていました。(これだけちゃんとプレスが効いたのは今季初かも)そして、ドラマは前半終了間際に待っていました。

 45分。名波が、左サイドの服部からのボールを真ん中を上がってくる俊哉へワンタッチで渡すと、俊哉はダイレクトで前線の中山へ。中山からのリターンパスをもらった俊哉がバランスを崩しながらもディフェンスに競り勝ってシュート。これがゴール左隅に決まって鮮やかな先制。直後のアントラーズのセットプレーを凌いでハーフタイムへ。

 後半、動きの悪かった西に代えて前田を右のアウトサイドに。ところが、前田のプレーが中途半端でまるで機能しない。アントラーズが中盤を押し上げて点を取りに来た。熊谷や中田が高い位置に上がるようになってくる。ジュビロは少しずつ切り替えも遅くなってきたこともあって、中盤でボールを拾えず苦しい時間が続く。押し込まれてディフェンスラインも下がり気味になってくる。このままでは失点は時間の問題か?

 78分。ジュビロ、アントラーズとも選手を代える。ジュビロは名波→浄、中山→ノブお。アントラーズは鈴木→平瀬。名波の交代はともかく、ゴンを下げるか?監督気は確かか?そう思ったヒトは多かったのではないでしょうか。ところが、この交代で流れが変わりました。左サイドの俊哉がトップ下に、左サイドに浄。ノブおはトップに。中盤でのプレスが復活。アントラーズの前に出てくる勢いを止めてしまいました。そして、84分、左Ck。俊哉の蹴ったボールは弧を描いてニアサイドに飛び込む福西のあたまにドンピシャ。軽く触れてすらしたボールがファーサイドのネットを揺らせました。しかし、リプレーで見ると福西の頭には当たってないように見えます。福西と競ったファビアーニョの頭に当たって入っているように見えます。オウンゴールか?ともかく、これで勝負あり!後は戦意を喪失したアントラーズを前にゆっくりとパスを回すうちにタイムアップ。

 ジュビロ本来のパスサッカーを考えれば、内容的には納得の出来るものではありませんでしたが、調子が悪いとは言え天敵アントラーズが相手だし、ガチンコ勝負で相手の良いところを潰し合ったワケだし、結果が出せたと言うことでOKかな、と思っています。勝負強さはまだまだ健在。この日のゲームはディフェンスの勝利でした。

 78分のプレーだったワケですが、名波の出来はまだまだかな〜。前半こそ存在が目立っていたんですが、後半は守備では貢献したものの目立った活躍はなかった。この日切れまくっていたのは俊哉。左サイドで中央で、八面六臂の大活躍。1得点、1アシスト。そして、ディフェンス面で鬼神の如き活躍を見せたのは秀人。アントラーズの2トップにまるで仕事をさせませんでした。1対1の強さは、今やJ随一ではないでしょうか?グラウがフルタイム出場したんですが、運動量が多いです。攻撃にも守備にも惜しみなく動きます。ま、トップってより中盤の様な動きなのはご愛敬か?ただ、ちょっと持ちすぎの感が無きにしもあらず。



ジュビロ 2ー0 アントラーズ
 


 

【5】7節 vs横浜Fマリノス(2002.4/20)


 久々に力負けするゲームを見ました。

  例によって、記録は手元の集計によりますので公式記録と異なる場合があります。なお、タイム表示は国際式によっています。


  MC:村松
  R:太田
  AR:牧野・中原
  S:野田
  会場:ジュビロ磐田スタジアム
  天気:曇
  気温:16度(推定)
  観衆:16,765人

 ☆Member(Jubilo)
  GK:アルノ
  DF:秀人・田中・大岩
  MF:前田・福西・金澤・俊哉・名波
  FW:グラウ・中山
  SUB:山本・山西・浄・ノブお・前田
  交代出場:グラウ→前田(80min)
       西→ノブお(76min)
  得点:俊哉(47min)
  警告:グラウ(11min)・服部(50min)・大岩(59min)・前田(94min)
  退場:なし
  シュート:8
  CK:4


 ☆Member (横浜Fマリノス)
  GK:榎本
  DF:中澤・松田・ナザ
  MF:波戸・上野・奥・ドゥトラ・中村
  FW:ウィル・清水
  SUB:下川・?・?・久永・坂田
  交代出場:ウィル→久永(89min)
       清水→坂田(94min)
  得点:ウィル(3min,88min)、中澤(56min)
  警告:ドゥトラ(27min)、奥(49min)、清水(62min)、波戸(71min)
     ナザ(79min)
  退場:なし
  シュート:8
  CK:6
 このゲームの勝敗を分けたものをちょっと列挙してみようと思います。さて、負けゲームは簡単に(笑)。

 わたしがスタジアムで見ていて一番気になったのは、戦術とか選手の出来とか言う前に、なんでこう集中力の欠けたプレーが多いんだってことでした。だいたい、ウィルの先制点からそうでした。みんなボールウォッチャーになっていました。さらにセットプレーからの失点もそう。対するマリノスは最高のモティベーションで臨んできていました。それが、中盤での早い寄せと最後まで途切れなかったディフェンスラインの集中力に現れていました。ジュビロは相変わらず中盤でのプレーが軽い。アントラーズ戦とは段違いに集中できていませんでした。

 次には中盤の出来が悪かったことです。前半はそれでもそこそこパスが回って崩すシーンが見られましたが後半は全く×。名波と服部は未だ普段の半分もできていないと感じました。W杯前でなければ、名波を下げて浄を入れ、俊哉をトップ下にして普通の3−5−2にすべきところだったのでは?

 さらに攻撃面なんですが、この試合に限らず、今シーズンのジュビロはサイドからの攻撃が少ないです。もっとワイドに使って欲しいものです。この日も西の上がりが少なくて、しかも中に絞るシーンばかりが目立って。。。(そう言う指示なのか?)ただ、ディフェンス面では良くやっていたと思います>西。交代で入ったノブおに関しても、彼を活かすパスが出ませんでした。これはマリノスがよく研究していたということでもあるんですが、スペースを消されてはノブは生きない。左サイドに関してはそこそこ出来ていましたが、クロスの精度が低くてほとんど跳ね返されていました。

 ま、でもなんといっても今回の敗戦の最大の理由は、相手の方が一枚上だったってコトですね。中盤でのプレスがよく効いていました。特に奥が効いていました。ディフェンスのカバーリングも完璧でした。昨年、ジュビロがやっていたことをマリノスがきちんとやってきました。俊輔のプレスキックの精度は流石。ただ、それ以外はそんなに怖いとは思いませんでしたね。

 最後に。中山の元気がありません。プレーに精彩がないんですよね。ちょっと心配です。

 しかし、セットプレーで失点して競り負けるってパターンはかつてさんざん見せられた負けのモデル。。。セットプレーで競り勝つのがここ2〜3年のジュビロだったんですが。。。時代は変わったのか?



ジュビロ 1ー3 マリノス
 

agatha@inh.co.jp