第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会
【4回戦】 vs 柏レイソル (2006.11/04)
互いに慎重な立ち上がり。思った通り柏は引き気味。ちなみに柏のメンバーは鳴かば以上がサテライトの1.7軍状態。
立ち上がりは前線での動きもあり、前からプレスを掛ける。そして、10分。相手DFのミスからボールをかっさらってゴール前に持ち込み前田があっさり決めた。その後しばらくはジュビロのペースとなり追加点を取ってげーうを決めてしまうと思いきや、運動量が落ちて動き出しもなくなってくる。おまけに凡ミスを連発してリズムを失い、次第に柏に勢いが出てくる。終了間際にはカウンターを食ってあたふたして、ゴール前のど真ん中をあけてしまいそこにピンポイントでクロスを送られる大ピンチ。シュートが能活の正面に飛んで事なきを得たが、いやな感じでハーフタイムに。
相変わらずのぐだぐだしたサッカー。おまけにディフェンスラインの集中力を欠いたプレーから失点。
選手交替も微妙だった。カレンを下げて服部を投入し前田の1トップにした訳だが、FWを1枚にして機能をしたの見たことが無い。カレンを下げてしまうと前線から追いかける選手がいなくなってしまうのも問題だ。上田を1つ前に上げ、2列目に3人置くような感じだ。ところが、というべきかやっぱりというべきか前線の動きが悪くポゼッションは高いが有効な崩しが出来ない。
そこで2人目の交替。動きの少ない福西に代えて中山隊長を投入。これで少しリズムが出た。中山の動き出しとポジショニングは流石だ。ところが、チャンスに決め切れず時間だけが流れて行く。切り替えが遅く得意のカウンターが機能しない。さらに田中にアクシデント。大井と交替。これで西を投入する目が消えたか。延長へ。
延長前半はこのゲームで一番はっきりしたジュビロペース。何度も決定機を作るもののシュートが枠に行かなかったり、枠にいけばGKに弾き出されたりとどーしても点が取れない。
延長後半になってもジュビロのペースは変わらず。中盤が省略されゴールからゴールへという展開が増えてくる。互いにいくつかの決定機を外して結局ゲームはドロー。終了間際のカードの出たプレー。止めないで欲しかった。警告2枚で退場の場面だったから流せなかったのかも知れないが。
PK戦
11人蹴って9ー8 能活も蹴った
柏が1人退場。1人ケガで9人同士で実施した。
相手に合わせるサッカーの限界
勝ってる時の鯵サンのいつも守備投入采配が不発。ま、あの失点は守備的にいったからどーこーぢゃないけど。
モチベーションの差が明らかだったな。浦和戦時の磐田がこの日の柏だった。どんな相手にも同じように厳しく行かれないと強くはなれない。
戦術的には、前田がポスト役で、カレンが近くに陣取り、太田が右に左に動き回って、中盤と前線のつないでいたが、太田の出来が今一つだった。
鰤塩と福西が中盤でボールを保持しながら、
菊地が右サイドで仕事しいた。犬塚が太田の開けたスペースにドリブルで切れ込む。犬塚はもっともっとドリブルで勝負してよかったと思う。がっちり守られてせめて攻め手が無かった時間帯にこそ彼の仕掛けが欲しかった。
この日はディフェンスラインに集中力が無かった。よく1点で済んだよ。この日の大井は危なっかしくて見ていられなかった。
ジュビロ 1-1(PK9-8) 柏太陽王
第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会5回戦
【5回戦】 vs 大宮アルディージャ(2006.12/09)
スターター
前田
船谷 船谷 太田
鰤塩 菊地
上田 大井 秀人 犬塚
洋平
R:八田・俊・服部・西・中村・西野・中山
正直、勝てたのが不思議なゲームだった。ジュビロのシュートは得点になった西の1本だけなんだから。コメントするのもヤになっちゃうようなゲームだったよ。もっと気合い入れて戦えよ。
開始早々から、大宮野で脚の良さだけが目についた。磐田はマーキングがルーズ、サイドにスペースを与えて過ぎて、良いように使われていた。攻撃に移ったときの切り替えが遅くパスは足元ばかり。もっとサポートを早く、動いてボールを貰わないと形は作れまい。前田におさまらないのも痛い。1トップでは苦しいかも。前田には必ず2人ついてポストをさせない。研究されている感じだ。土屋が効いていたね。DFの前で回すばかりでは何にも怖くない。だいたい繋ぎのパスがミスだらけで話にならない。
大宮はたぶんプラン通り。少し引き気味にラインを取ってスペースを与えないでおいて、中盤で厳しいプレス。奪ったらカウンター気味に早い攻撃を仕掛ける。磐田が逆サイドをがら明きにしてしまい3度は決定機を作った。が、シュートは枠に行かなかったり洋平の正面だったり。33分にはゴール前であり得ないシュートミス。外す方が難しかっただろう。鰺さんが言うとおり、今日はサッカーの神様に感謝しなくちゃイケナイ試合だった。磐田、前半のシュートはゼロ。太田はやはりアウトサイドに置いて縦に勝負させたい。犬塚と上田は壁に当たっている感じだ。コンディションも悪いのかパフォーマンスが低下している。
後半。頭から船谷に代えて西を投入。ま、当然と言えば当然かな。西が前戦で動き回ってスペースを作ることができてきたので多少はリズムが出た。57分、前田の強引な突破がディフェンスにかかってこぼれたところを西が拾って突っかけてシュート。これが決まって先制。
その後はパスが回るようになって形が作れるようになってくる。が、相変わらず動きは少ない。業を煮やした秀人がサイドを駆け上がるシーンも見られたりした。そー言えば秀人は怒っていたなあ。
大宮が前にかかってくるようになったためにカウンターがねらえるようになってかえってチャンスは増えた。が、惜しい!ってシーンは1回だけ。終盤はスペースができてボールも回るようになるがシュートまで行かない。76分に福西に代えて服部を入れる。服部は左SB。康太を一枚あげる。守りきる気らしい。ちょっと早すぎる気もしたが、大宮の攻撃も淡泊になってきていたし、磐田のCB二人が集中して良いディフェンスをして大宮のFWに決定的な仕事をさせなかった。前半はともかく、後半はきちんと修正して守りきった。特に秀人は鬼神のごとき活躍で何度もピンチを救っていた。と、言うわけでわたしの選ぶMOMは秀人。
ジュビロ 1−0 橙栗鼠隊