【1】第87回全日本サッカー選手権大会静岡県代表決定戦　vs　静岡産業大学 (2007.09/02)
スターターはこんな布陣。
　　　新田　　弘大
　土屋　　　　　柴田
　　　糸数　　安部
桶田　石井　　河住　田阪
　　　　　川口

立ち上がりからホンダのペース。素早く寄せと球際の厳しさで産大に形を作らせない。中盤の構成に不安があるためか、一発勝負を意識したためか長いボールをＤＦの裏に放り込む攻撃が目につく。ペースは掴んでいるがなかなかシュートまではいかない状態が続く。どうも狭い局面でのパス回しが多く、逆に振るような空いたスペースを衝く攻撃が出来ない。もう少しサイドを上手く使いたい。２列目に入った土屋が前線で動き回ってリズムを作っている。２７分にうまいサイドチェンジからフリーの新田がシュートを放つがＧＫに防がれてしまう。３０分過ぎから少し動きが落ちてきたが、産大もうまく組み立てられずに前半は終了。

　後半もホンダのペースで始まった。相変わらず中へ中へと入ってしまいピッチをワイドに使った攻撃が出来ない。カントクからも中へ絞りすぎるなと指示が飛んでいた。５０分（公式では４９分）柴田が左サイドを１・２で突破。エリア内に侵入。マイナス気味のクロスを新田が押し込んでやっと先制。その後もホンダのペースが続いたが決めきれず。逆に５８分（公式５７分）にＣＫからドンぴしゃのヘッドを叩き込まれ振り出しに。
　ところが直後の６０分（５９分）にＣＫの流れでこぼれてきたボールを弘大がシュート。これが相手ＤＦに当たってインゴールに。再びリード。この１点は大きかった。相変わらずの真ん中サッカーだがしだいに広く使えるようになってくる。産大は長身のＦＷを投入してパワープレーに来るが、空中戦は石井が対応。ところが、後半になってからこぼれ球が拾えず苦労する。新田に代えて大樹を投入したあたりから組み立てが出来なくなってくる。新田がいなくなったことが影響している。大樹はあれだけのがたいをしていて前戦でポストができないし、相手には競り負けるし、まだまだ新田が必要だよ。ポゼッションのホンダ、カウンターの産大ってゲームが続いた。
　追加タイムに入って１分３０秒ほどしたところで産大のＣＫ。ＧＫも上がる。で、なんとそのＧＫがシュート。枠を外れて急いでポジションに戻るＧＫにスタンドから拍手。で、直後にタイムアップ。厳しいゲームだったが何とか勝利した。