kansen96l

League'96 1節〜8節


【1】開幕戦(vs アビスパ福岡 '96.3/16)

 いよいよ開幕しましたね。今年はホームで開幕とはうれしいです。開幕セレモニーと呼べるものはあったかな?ジュビちゃんとレプリカユニを着たおねえちゃんたちの踊りと君が代の演奏がそれかな。

 さて、ゲームですが、まぁ勝って良かったかなってところでしょうか。開始早々のゴンの惜しいシュートで始まりました。ゴンの右にトト助がフリーでいました。トト助が、何故オレにまわさないんだってジェスチャーしてました。(その後、これと全く逆にトトが持ち込んで、ゴンがフリーでいるのにシュートして外すってのがあったけど。)前半はジュビロ有利に展開したように思います。(ひいき目モード)ただ、攻撃はジェラからの長距離パスを両サイドに配給する、というパターンが多く単調でした。パスは通るんですが、その後が展開できずにイライラしました。それでも、古賀・武田の両WBが攻撃に絡んで、時折、良い形を作ってました。ただし、相手DFを崩しきることはできませんでした。もっとも、アビスパの攻撃もトログリオの個人技に頼るような攻撃が多く、ジュビロディフェンスを崩せません。ウーゴは勝矢がきちんと押さえていました。前半は0ー0で終了。ちっといや〜な雰囲気でハーフタイムを迎えました。

 後半、開始早々のゴンゴール!誰が上げたかちっとわからなかったんですが、(後で新聞を読んだらジェラとなっていました。)クロスボールを受けて、切り返してDFを振り切ってシュート。いや、見事でした。良い時間に点を取りました。その後、20分過ぎまでは概ねジュビロペース。そして、後半にさしかかるとアビスパの反撃を受けます。中盤で早いパス回しからサイドをつかれます。特に左サイドを(ジュビロの)何度となく突破され危ない場面を迎えます。アビスパの選手が左サイド(ジュビロの)をフリーで駆け上がり、さらにその外側にもう一枚フリーの選手がいるなんて信じられない光景も目にしました。DFが引き気味になって前線との間隔が開いてしまいます。疲れからか出足が遅く、チェックも甘くなってきました。中盤を支配され、ラスト15分はたじたじでした。失点を覚悟したのは、わたしだけではないでしょう。ただ、アビスパの詰めの甘さにも助けられてゴールを許しませんでした。逆に、ロスタイムに今日2つ目のゴンゴール。名波のフリーキックを久藤がヘッドで折り返し、ゴンがダイレクトボレー。鮮やかなゴールでした。スタンドは歓喜の渦。サックスブルーの旗・旗・旗。これだけのフラッグは久しぶりに見ました。キャンペーン効果てきめんですね。オフトも喜んでましたねー。その興奮冷めやらぬ中を、ワンツーで中央突破した俊哉がPエリアに侵入。一旦奪われたボールを奪い返し、もう一人のディフェンダーをかわして豪快に蹴り込みました。いやー、いつもはロスタイムで失点するジュビロが 2得点。途中はどうあれ、結末は最高でした。

 その他、気になった点は、やっぱりジェラルドが攻撃参加して上がった後のディフェンスが恐いです。両WBですが、攻撃は良かったと思いますが、守備が。。。さ、寒い。でも、武田はPSMのサンガ戦の時に比べるとずっと良かったと思います。途中交代で入った俊哉ですが、点は取りましたが今一つだったですね。(俊哉はトト助の代わりに入った。)トト助の動きもまだまだ。彼らのこれからに期待です。

 さて、開幕戦というのにスタジアムは入りが悪かったです。わたしはB席のかなりアウェーサイドにいたんですが、バックスタンドのアウェーサイドのウィング状になった部分(自由席)にはずいぶん空席がありましたし、メインスタンドにもちらほら空いた席が見えました。観客は1万3千強でした。当日券も発売されたとか。それでも、昨日の8試合のうちでは4番目なんですよね。ちょっと寂しいな。(チケットが手に入りやすくなったのはうれしいけど)

昨日は、サッカー漬けの一日で、スタジアムから帰ってオリンピック予選を見ました。引き分けは残念でしたが、秀人とマコが前半で下がってしまったがもっと残念でした。二人とも削られる格好で交代だったように見えましたが、大丈夫なんでしょうか?

《ジュビロ3ー1アビスパ》



【2】第4節(vs 浦和レッズ '96.3/30)


 雨の中を磐田スタジアムに行って来ました。勝たなければいけな い試合を落としたかな、と思います。

 前半の得点するまでと、後半の終了近くに俊哉が投入されたあたりがリズムが良かったように感じました。一番印象に残っているシーンは入ってスグの、85分ころでしょうか、ジェラがドリブルで持って上がり、相手の中盤の選手の2〜3人いる真ん中を抜くパス。それを俊哉が受けて、2タッチほどで最前線のゴンへスルーパス。点にはなりませんでしたが、久しぶりに俊哉のキレの良いパスを見ました。今日は、なかなかよかったと思いま す。復活も近いか?

 それに引き替えて、タケちゃんは良くなかったですね。くびを傾げるプレーばかり。もっと、オーバーラップしなきゃ。途中で交代してしまいました。さらに、ドゥンガも今一つだったし、今日の大神はなんか変だったなあ。

 一番目立っていたのはジェラかな。攻守に大車輪ってかんじでした。Redsの攻撃に迫力がないせいか、タケちゃんが上がらないせいか、攻撃参加するする。そして、今でもときどきある、タテの長いパス一辺倒に陥ることなく、中盤でパス交換して突破していく形をちゃんと作っていました。が、サイドからの攻めは今一。さらに、攻めに速さがなく、結局ゴールを割れませんでした。Redsの4番、ボリって噂に違わぬいい選手ですねえ。決定的になるか、ってところで彼に防がれるシーンを数多く見られました。

p.s PK戦は仕方ありませんね。

《ジュビロ1ー1(PK3-4)レッズ》


【3】第6節 (vs ヴェルディ川崎 '96.4/6)


 昨日はホントにうれしかったですねー。1年以上Verdyには勝っていなかったんですから。

 さて、観戦記ですが。。。

 前半は一進一退の攻防だったと思います。ただ、Jubiloは中途半端なパスが多くて途中でカットされることが多く冷や冷やしましたし、あんまり良い動きとは言えなかったと思います。チェックが甘く、中盤から前の動きが今一つなため、ディフェンスラインからなかなかボールを出せなくて、間合いを詰められるということが再三ありました。もっとも、Verdyも決して良くなかったのでは?

 失点シーンですが、中盤の右サイドからからドニゼッチがドリブルで持ち込んで、一度はパスをカットしたんですが、そのボールをまたドニゼッチに拾われてもう一度スルーパス。ディフェンスラインのど真ん中をこじ開けられてカズへ。キーパーをかわして難なくゴール。ドニゼッチのドリブルに引きずられてマークがずれてました。

 2分後の1点目は、福西から出たボールを前線でゴンが落としてトト助が受けます。2回の切り返しで完全にディフェンダーを振り切ってシュート。ディフェンダーに当たってコースが変わってゴールにコロコロと。公式記録ではオウンゴール。トトのシュートはワクにいってなくて、ディフェンスに当たらなければゴールラインを割っていたという判断だそうです。

 後半はJubiloペースだったと思います。ドニゼッチが再三再四オフサイドを取られて最後はきれてました。でも、結構紙一重のプレーで、偶然の産物もあったんではないかなあ。

トト助ですが、やっぱり今一つかなー。後半はバテてたし、ゴンちゃんとのコンビネーションも合わないことが多かったし。でも、わたしが見たAvispa戦よりReds戦、Reds戦よりVerdy戦と良くなっているとは思います。

 後半はサイドからの攻撃が機能するようになってきました。点にはなりませんでしたが、何度も良い形を作りました。

 2点目はコーナーキックからの得点。これはもう、どんぴしゃのヘッド。Jubiloのこんなきれいな点はわたしは、あんまり見たことないなあ。(^^;しかも、セットプレーからの得点もわたしはあんまり見てないです。(生で)

 さて、問題の試合終了間際ですが、この日は集中してました。2点目を取った後の方がむしろ動きが良いくらいで、中盤からきちんとプレスをかけて、高い位置でディフェンスしていて、安定感がありました。

 得点シーン以外に印象に残ったシーンです。

 後半5〜6分ころ、中盤のプレスからハーフウェーライン左サイドで久藤がボールをカット、そいつをゴンが拾ってヒールで久藤に戻す。久藤はトトとの1・2でPエリア近くに前進、左サイドに開いたトトにパス。トトのセンタリングはニアに。ゴンが胸で合わせましたが惜しくもキーパーにはじかれました。点にはならなかったですが、非常にリズミカルでこの日一番の展開じゃあなかったでしょうか。

 も一つ惜しかったのは、後半20ころ。ジェラが右サイドを深くえぐってセンタリング。トトがディフェンスと交錯しつつも倒れ込みながらヘッド。クロスバーに当たって跳ね返ったボールをゴンがコントロールし損なった形で再びトトへ。起きあがって再びヘッド。しかし、クロスバーの上をかすめてしまいました。

 

 いや、Verdy相手に堂々たる試合だったと思います。この勝利はでかい!

 この日の観客は16,000余。ということは、もちろん今季最多ですね。

《ジュビロ2ー1ヴェルディ》


【4】第7節 (vs JEF市原 '96.4/13)《TV観戦》


 今日は、伊東のニョーボの実家に来ています。寿司を摘み一杯やりながらの観戦でしたので、ちゃんと見てませんでしたが。。。。。

 まず、JEFディフェンスの退場。これが当然のように試合に大きな影響を与えました。この退場劇が演じられるまではJEFの攻勢で再三左サイド(Jubiloの)が破られていました。このレッドカードは、ゴール前でフリーになっていた久藤がキーパーもかわして、後はボールをゴールに流し込むだけってところで、倒されて出されたものでした。これでJubiloは数的優位に立ったわけですが、ボールを回すだけで崩せません。(よく陥る悪いパターンです)引いてカウンターをねらってくるJEFに何度も良い形を作られていました。大神のファインセーブで何度か助けられました。Jubiloが一人多いとは思えない展開です。11vs11だったら負けていたかも知れません。(もっとも、その場合久藤の先制ゴールもあったか)

 後半は、ボクシングに例えればノーガードの打ち合いってところでしょうか。後半に全得点が入って4-2ですから。1人多い分で勝てたかな?

 Jubiloの得点は全部非常にきれいな点でした。特に福西のジャンプヘッドとナナのシュート。ただし、JEFにも見事な点を与えてます。(^^;DFはぼろぼろ。ウラを取られる、マークがずれる。途中で、遠藤に代えてカッチーを入れましたが、あんまり効果なかったように思います。今日は、マコをリベロに置いて、ジェラを上がり目で使ってました。攻撃力は上がったかも知れませんが、DFは不安定だったように思います。マコちゃんはラインをうまく統率できていなかったようです。現状ではやはりジェラルドをリベロに置いた方がいいんじゃないかなあ。本人はイヤでしょうが。。。

 久藤を下げて武田を最前線に上げてましたね。これは諸刃の剣かな。攻撃力は上がったが、DFが。。。

  p.s. 福西が2点目をゲットした後、チームメイトの祝福の中で一番手荒な祝福は、マコちゃんからのそれでした。ありゃあ、ほとんどヘッドバットでしたね。

《ジェフ2ー4ジュビロ》


【5】第8節 (vs 鹿島アントラーズ '96.4/17)


 Antlers戦に行って来ました。ひじょーに疲れました。はぁ。

 トト・ドゥンガ・服部がいないからと言って、10人のAntlersとあんな試合をしてはいけません。前節のJEF戦といい、今回といい、昨シーズンのJubiloを見るような戦いぶりです。ボールを支配するものの崩せない。たまに良い展開があってもフィニッシュを外す。DFは敵の早い展開にバタバタ。

 試合開始直後にFKから失点。ま、これは仕方ない。今年のJubiloは先制されても安心していられます。2分後くらいでしょうか、ジェラのパスを右サイドの久藤が受けてセンタリング、ゴンがニアで合わせてファインゴール。遠目で見ていたのでヘッドなのか、足なのかわかりませんでしたが、きれいな得点でした。その後モーゼルの退場まではAntlersのペース。レオナルドと長谷川の動きにDFが翻弄されて、たびたび危ない場面が訪れます。が、室井が負傷して交代で出てきたモーゼルが交代後1〜2分後でしょうか、ゴンを倒して一発レッド。彼は出てきて一度でもボールに触ったでしょうか?

 ここから、数的優位に立ったのですがなかなか思うような展開ができません。Antlersは相変わらず中盤からチェックに来ますし、なかなか攻撃的です。なによりレオナルドにボールが渡ると恐い恐い。一進一退のまま後半へ。


 後半になると、一見Jubiloがボールを支配して押しているように見えるのですが、ただボールを回しているだけ。Antlersのチャンスの目も摘んだけど、Jubiloもチャンスが作れません。久藤・古賀が両サイドを駆け上がるんですが、センタリングの精度が低かったり、中に詰める人数が少なかったりで、有効な攻めができません。2点目の得点シーンは実はよく覚えていないんです。(^^;こぼれを武田が押し込んだことしか記憶になくって。。。

 レオナルドのFKは見事でしたね。敵ながら天晴れ、というかさすがはレオ様って感じでしょうか。(やな予感がしたのは、わたしだけじゃあないでしょう。)

 この失点でJubiloはちょっと浮足立った感じでした。前戦とDFの間があきすぎ、というか中盤が引きすぎてしまったのかな、相手にスペースを与えて苦しい展開の数分間。洒落にならない時間帯でした。

 延長に入ってからはわたしゃあ冷静に見ていられなくて、あんまり覚えてません。ただ、Jubiloが押していたのは事実。俊哉の投入も結果が出せませんでした。まわりとちょっとあってなかったかな<俊哉。

 PK戦になったとき負けを覚悟しました。なにせ、生観戦のPK戦で勝ったことがないわたしでしたから。。。結果は吉と出てよかったです。でも、いずれにせよ、90分でケリをつけなければいけない試合でした。

ほんっとに疲れました。

《ジュビロ2ー2(PK4-3)アントラーズ》

League'96 10節〜14節


  【6】第10節 (vs 静岡ダービーマッチ '96.4/27)



 静岡ダービーの観戦は3回目。うち2回は日本平です。スタンドはほぼ満席の2万2千人。昨日の試合の中では一番の入りでした。日本平では、今季初のチケット完売だったとか。ダービーマッチに人が入らなくなったらおしまいって気はしますが。。。

 なかなか面白いゲームだったように思いますね。前半はエスパのペース。エスパの選手たちの気迫が伝わってきます。一方のJubiloは、出足が遅く、中盤を形成できません。この日、リベロに入った(後半途中から上がり目)ジェラからのロングパスに頼る単調な攻めでなかなか崩せません。あるいは、いつものようなボールはキープできても前に運べない状況が続きます。中盤をもっとシンプルに突破できないと崩せません。トトも今一つ。逆にエスパのサイドアタックを許して(とりわけ古賀のサイド)いました。が、ジェラのカバーリングと大神の判断の良い飛び出しでピンチを防いでいました。エスパペースで前半終了。

 後半、あたまから藤田を投入。(古賀がアウト、名波を古賀の位置に下げます。)これで、左サイドから攻撃がいきるようになりJubiloペースでゲームは進みます。が、カウンターを食ってディフェンスラインが混乱。ジェラのオウンゴールで先制を許します。(アウェー側ゴール裏2F席にいた私からは、どんな風に点を取られたかわかりませんでした。場内アナウンスでオウンゴールを知り、ニュースでジェラの頭に当たったことを確認しました。) 直後に、マッサーロが(喜びのあまり?)ボールをスタンドにケリ込んでイエロー。その後、またぞろエスパーペースに。ところが、秀人の密着マークに苛立っていたのか、マッサーロが倒された腹いせにプレーが停まった後にJubiloの選手を(誰かわからなかったが、福西か?)引き倒してしまいイエロー。二枚目でレッド。正直言ってこれで流れが一気にJubiloに傾きました。武田を下げて勝矢を投入。ジェラを中盤に上げます。後半残り十分くらいでしょうか。ジェラのFKにノーマークの秀人が下がりながらのヘッド。ゴール左隅に決まって同点。秀人はJ初ゴールです。しかし、エスパも必死に向かってきます。ケンタを投入するなどして、最後まで攻めの姿勢を崩しません。一人少ないと思えない展開です。そして、前後半を終了。

 延長戦はあっけなく決着です。はじまって二分程かな。名波からのクロスをゴンがおとして二列目から走り込んだ藤田がシュート。あたり損ねて前方にふわっとあがったボールにもう一度反応して再びシュート。これがゴールネットを揺るがしてVゴール。あっけない幕切れでした。

 やっぱ、ダービーマッチは成績とは関係なく白熱したゲーム展開になりますね。しかし、今シーズンは、よく相手チームが十人になりますねえ。次節はフリエとの対戦です。
Forza Jubilo!!

《エスパルス1ー2ジュビロ》


   【7】第11節 (vs 横浜フリューゲルス '96.5/1)


 試合開始直前から降り出した雨は、次第に本格的な雨となっていった。雨の観戦は余りいい思い出がない。しかも、今日一緒に観戦した友人は、東山サッカー場時代から生観戦で勝ったことがないという強者。ちょっとやな予感があった。案の定。。。

 ともあれ、今日の敗戦は、いろんな問題点が出た試合だった。

まず、マコ。今日は右のWBに入った彼でだったが、全く機能せず。オーバーラップできずにDFラインでうろうろするばかり。特に後半は何度となくフリエのWB三浦?の突破を許し、2失点目も半分はマコのミス。

福西も動きが悪くジーニョ?にやられた。

トップの二人も(トト、タケ)連携が悪く、1トップが二人いる印象。

 前半はそれでもそこそこの動きで2点とって、まずまずかなあって感じだったが、後半になると厳しくチェックしてくるフリエに中盤を制され、DFラインが引き気味となって再三ピンチを招く。中盤のこぼれをほとんど拾われてしまう。選手の運動量もがた落ちでフリーで、ボールをとっても周りの動きが少なくてパスが繋がらない。勢いジェラからのロングボールに頼る展開となる。(いわゆるタテポン)しかし、前の2人も相手DFに抑えられて仕事ができない。前半はさかんにオーバーラップした名波・久藤も半ばバテてしまいサイドからの攻撃はなりを潜めてしまう。

 一方のフリエは、左サイドを再三突破し良い形を作ってくる。そして、三浦の突破から服部(なんとフリーだった)にドンぴしゃ決められて同点。これで集中が切れたかな?Jubiloは。3点目は一瞬の隙を衝かれてゾノに1点献上。直後にタケ、マコを下げ、ゴン、勝矢を投入しリフレッシュを図る。投入が少し遅いか?フリエが退場者を出し、数的優位な状況になっても決定的なチャンスを作り出すことなくタイムアップ。

翌日の新聞各紙は、ここ一番に弱いJubiloっていう表現が目立ったが、選手たちは首位に立つことをそんなに意識していただろうか?この時期にそこまでナーバスになるのかなあ?この際、あんまり関係ないように思うんだが。。。

ここに来て、またぞろけが人が増えてきた。そっちの方がおいらは心配。

しかし、Jubiloは、雨に弱いぞ。何故だ。

《ジュビロ2ー3フリューゲルス》


  【8】第12節(vs サンフレッチェ広島 '96.5/4)


 今日もスタジアムに行って来ましたので、ボケ茄子観戦記を書かせてい ただきます。

 始めに、今日は今季最高の入りだそうで、16,600余の観客が入ったそうです。つーことは、Verdy戦よか入ったってことっすね。観客の出足が遅かったんで、あんまり入んないんじゃないかと心配しましたが、よかったです。

 さて、ゲームですが。。全体を通しての印象は、「あんまりぱっとせんなあ。」ってとこです。

 立ち上がりから動きが悪く、試合開始直後はSANFRECCEのペース。それでも、DFは良く頑張ってSANFRECCEの攻撃陣を無得点におさえたと思います。勝矢・秀人は、それぞれ高木・盧をマーク。仕事らしい仕事をほとんどさせませんでした。

 で、問題は中盤から前。SANFRECCEのチェックはそんなに厳しいとは思えなかったにも関わらず、中盤からパスを交換して前に進めません。

 ボールを持っていない選手の動きが今一つでなかなかパスコースが見つからない。ので、中盤で持ちすぎるため攻めが遅くなってしまいます。中盤のパスコースがないため、勢い後方からのロングパスに頼るようになってしまいます。いわゆる、中盤省略のタテポン。それでも、ジェラからのポンですから時折チャンスが生まれます。でも、攻めが単調〜〜。もっと、左右のサイドからの攻撃が欲しかったなあ。ハウストラや笛の背後の空いたスペースををもっと衝いてほしかったなあ。

 2トップのトト・タケのコンビネーションは相変わらず今一つでした。

 一方、SANFRECCEの攻撃も迫力が不足、タテパスを高木に当てて展開しようというものでしたが、高木・盧は仕事をさせて貰えず、サイドの笛・ハウストラのオーバーラップも少なく、Jubilo同様単調な攻撃に終始していました。

 ゲームの流れは、前半は一進一退が続いた後、得点した前後の時間帯以降はJubiloペース。前半終了間際に、福西のシュート?(ワクにいってなかった)にトトが反応してゴール、と思いきや、オフサイドの判定。微妙なプレーでした。

 後半も開始から20分くらいまではJubiloペース。ですが、この間に得点できなかったことが響いてきます。内藤の危ないヘッドがあったあたりからJubiloの選手の動きが悪くなってきます。DFが引き気味になり2トップが前線で孤立。中盤をSANFRECCEが制して苦しい展開が続きます。85分過ぎ動きの良くない武田に代えて奥を投入。ジェラの前にDFerを4人ならべる超守備的な布陣に、とわたしには見えました。終了間際のSANFRECCEの攻勢を凌いでタイムアップ。

 う〜ん、このところ良い試合ができませんねえ。まあ、内容が良くなくても勝ちを拾えるようになったっつうことで、自分を無理矢理納得させているおいらです。

《ジュビロ1ー0サンフレッチェ》


  【9】第13節(vs 京都パープルサンガ '96.5/11)


 行って参りましたサンガ戦。京都旅行のメニューに組み込んでの観戦でした。

 西京極陸上競技場。阪急電車を降りると競技場へ急ぐ人の波。スタンドの外から中を覗いてみる。なんだ全然入ってないじゃん。あれっ野球場かぁ。ボケかましてしまったおいらです。

 本当の陸上競技場は、わぁお満員じゃん!これがラモス効果か?人工の滝越しにサックスブルーの一団がちょこっと見えました。んー、アウェーなのね。昨日はメインスタンドのSS席を奢ってしまいました。が、行ってみてがっかり。SSとは言えSA?席との境の席で磐田で言えばA席と変わりません。とはいえ、アウェー側であったためジュビロの選手がロッカールームに行くときスグ下を通っていくためにしっかりと写真が撮れました。(観光のために来てましたから、カメラを持ってました。あ、席は最前列。(T_T)

 さて、ゲームの内容です。開始早々は完全なジュビロペース。右サイドの古賀と久藤で良い形を作りますが、シュートまで持っていけません。決定的なチャンスは少ない展開でした。サンガも時折ロングパスから逆襲してきますが、パスの精度が低かったり、パスミスがあったりで、こちらも決定的なチャンスは作れません。ラモスには秀人がついてましたが、この勝負は秀人の勝ちでしょう。

 さて、問題の後半です。最初は相変わらずのジュビロペース。なんですが、どうもフィニッシュまで持っていけません。サンガはホントに気合いが入ってまして、これが12連敗中のチームかって感じでした。後半になってもしつこく、ねちっこいプレーでジュビロに得点を許しません。そして、迎えた後半7分。サンガのDFラインからのロングボールを遠藤がトラップミス。それをアレシャンドレにかっさらわれてシュート。ゴールを許します。いやぁ、西京極のスタンドが揺れました。これで勢いづいたサンガは、その直後またまたジュビロゴールに襲いかかります。左サイドを(ジュビの)突破されてセンタリング、1回目のシュートは左のポストに、跳ね返りを拾われて又シュート、これは右のポストに。さらにそのこぼれをヘッド。これはクロスバーの上。これは、命拾いです。ここで2点目を決められていたら、この試合はここで終わっていたでしょう。はっきりとジュビロは浮き足立っていました。

 このあたりで、ドゥンガは「顔を上げろ。5分だけ落ちつけ。そうすればチームは落ちつく。」と指示していたそうです。これ奏功したか、ジュビロは次第に落ちつきを取り戻し、サンガの攻勢をとめることができました。が、決定機をなかなか作れず、作ってもシュートがワクにに行かない病で、点が取れそうにありません。調子の今一つだった武田に代わって福西投入。久藤を前線に上げて、福西を上がり目に。その福西が左に流れて切れ込んだところを相手DFがPエリアで倒してしまい、PK。これをジェラが決めて(って最近これしかない。)同点。その後は一進一退の攻防が続きます。ケガをした遠藤に代わって勝矢を投入。そして、ドゥンガをリベロに下げて、ジェラを中盤に上げて点を取りに行きます。サンガも盛んにサイドアタックをしかけ、時折良い形をつくりますが、互いに譲らず延長戦へ。

 延長は、開始早々に決着してしまうことがおうおうにしてありがちなことです。開始1分。ジェラからのロングボールにトトが反応。DFと競り合いながらゴール前に、GKの森下が出てきてクリアしようとしますが、トトが1トラップでGKとDFをいっぺんにかわして、無人のゴールに流し込んでゲームセット。静まり返るスタンドにジュビロサポーターの歓喜だけがこだましていました。実はわたしの周りには何故かジュビロファンが多く、トトのVゴールの瞬間、何人かが立ち上がってガッツポーズをしていました。しかし、周囲はうつろな目をしたサンガのファンの方々が。

 ジュビロにとっては誉められたゲーム内容ではありませんでした。戦術や技術などの難しい話はよくわかりません。が、選手のゲームに対する気持ちは伝わってきます。サンガの気迫はすごいものがありました。ひたむきにボールを追い、攻めに徹する姿勢は非常に気持ちのいいものでした。この日のようなゲームをしていれば、お客さんは必ず戻ってきますし、必ず勝利の女神はサンガにほほえんでくれると信じます。ジュビロもその気迫に一度は押されながら、何とか盛り返して最後は勝利をもぎ取りました。決して誉められた内容ではありませんでしたが、気持ちで負けなかったことが勝利を呼んだと思います。わたしの周囲では、去年までのジュビロだったら負けていた、という声が多いです。こういう劣勢の試合でも負けないサッカーができるようになったんでしょうか?

西京極はもっともっとパープルに染まっているのかと思いきや。パープルの固まりはサックスブルーのそれとあんまり差がないような気がしました。にしても、トラックのあるスタジアムは見難いなぁ。


《パープルサンガ1ー2vジュビロ》


  【10】第14節(vs ベルマーレ平塚 '96.5/15)


 あまりの情けない試合に途中で席を立って帰ってしまいました。

 コメントする気力がわきません。申し訳ない。

《ジュビロ3ー4ベルマーレ》


League'96 17節〜23節


【11】第17節(vs 京都パープルサンガ '96.8/31)


 ま、結果が出せてよかったかな。ってところですか。スタメンは、GKディド、DFはマコ、古賀、奥、服部。MFは底にドゥンガ、福西、上がり目にジェラと名波。ゴンタケ2トップ。
 前半は完璧なジュビロペース。中盤でパスを繋いで前線へ送り込んで再三に渡りチャンスを作っていました。中央突破あり、サイドからの崩し有り。しかも、ここんとこしばらくお目にかかったことのなかった波状攻撃も見せていただきました。サンガのDFを翻弄する場面が見られて、なかなかワクワクさせてくれました。が、点になりません。でも、ナビスコ杯のころと違ってシュートはワクにいきます。(^^;
 ゴンちゃんの点は遠目だったんでよく分かりませんでした。ジェラのパスがフリーのゴンに出て決めたのかな。取りあえず先制。ジュビロはDFは比較的安定していて危険なシーンもほとんどありません。マコちゃんのリベロも破綻なくこなしてます。これは楽勝か?と思った頃、FKを直接放り込まれて同点。ジュビロDFに当たったような風に見えました。
 その後もほとんどサンガサイドでゲームは展開します。が、無得点。(T_T)

   後半。サンガにも攻めの姿勢が見えてきます。が、ロングボールを前線に放り込むパターンが多くそんなに恐さを感じません。といっても、ジュビロの方も運動量が落ちてロングボールに頼る場面が増えてきます。うちのトップはポストプレーができんなあ。
 攻めても攻めても点にならずいや〜なムードになってきます。後半途中、武田に代わって大倉、ドゥンガ代わってトシヤ投入。今日の武田なら大倉の方がよかったように思います。大倉の投入でリズムが戻ってきました。名波は最後までよく頑張ってました。で、ゴンがPKをもらって、PK請負人服部がゲット。辛くも勝利を得ます。
 今日は久しぶりにアグレッシブなジュビロを見ました。特に前半はジュビロらしい展開が随所の見られました。しかし、相変わらず決定力不足は続きます。やっぱ、ジェラは中盤の選手ですね。(当たり前ですけど)ジェラを起点に良い攻撃ができてました。

《ジュビロ2ー1パープルサンガ》


【12】第19節(vs 柏レイソル '96.9/14)


 昨日のReysol戦に行って来ました。悔しいVゴール負けでした。
2ー1になった時は今日はいけると思ったんですケド。

 負けた原因は、一言で言ってしまえば決定力不足。あるいは、中盤を支配しながらカウンターに散るいつものパターンということになるんでしょうけど、8月以降のわたしの見た中では一番良かったと思います。実際、どちらが勝ってもおかしくないゲームだったと思います。負け惜しみじゃありませんが、Jubilo、Reysolとも持ち味を出して戦ったと思います。同じ敗戦でも先日のベルマーレ戦とは雲泥の差があります。(ゲーム後のゴールウラからのコールも「よくやった」というトーンが感じられました。)

 やはり、トト助がいると違います。第一、ポストプレーをきちんとこなしてくれますし、サイドにはたくと見せて自分で持ち込んだりと、見せてもくれます。一点目のトトのゴールはまさに beautiful goal でした。昨日のトトはなかなか良い動きだったと思います。なのに、何故大倉とチェンジだったんでしょう?ケガの再発?
 名波も良い動きで、時折良いパスを供給していました。問題はサイドからの攻撃、特に前半の服部はほとんど上がらずじまい。>指示?確かに、Reysolはサイドサイドとひつように外から攻撃しようとしていましたから、不用意に上がれなかったのかもしれませんが。。。素早くサイドの空いたスペースを衝く、Reysolの攻撃はこの一点張りだったように思うんです。よく凌いでいたんですが、最後の最後にやられてしまいました。

 マコを久しぶりに見ました。彼自身の動きはさすがと思わせるものがありますが、連携、と言うことになるとどうでしょう?よく言われるようにマコちゃんの課題は如何に周りを動かすか、ということでしょうか。

 ところで、ドゥンガがヘンです。なんだかイライラしていました。オフサイドの判定に大きなアクションで副審に何か言ったり、(この時は、おいらたちも『さすがドゥンガ、副審に対しても細かいチェックと修正』とか笑ってたんですけど・・)コーナーキックの時やっぱり副審とごちゃごちゃしてました。ちょっと精神的に不安定なように思います。プレーにもキレがありません。どーしたドゥンガ!

 幸い9月は週1試合のペースです。きっちり修正して(特にマコを中心としてのディフェンス)次節に臨んで欲しいものです。Forza Jubilo!! 

《ジュビロ2ー3vレイソル》


【13】第20節(vs アビスパ福岡 '96.9/21))


 今日は、TV観戦記です。

 スタメンは、GKディド、DFは田中・秀人・勝矢、MFはドゥンガ・福西・服部ジェラルド、名波、FWはゴン・トト。サブメンバーは、藤田・武田・奥と後二人は書くに出来ませんでした。

 前半はアビスパペース。ジュビロは開始早々のPKをチャンスを外してリズムを崩します。アビスパは中盤で激しくプレッシャーをかけて、ジュビロに中盤を作らせません。加えて、ジュビロの中盤のコンビネーションが悪い。パスミスも多い。ジェラとドゥンガからの中距離パスがことごとくカットされて苦しい展開です。何よりイライラしたのは選手たちの戦う姿勢が希薄なこと。何か集中していない感じです。オフトの辞任報道の影響かなあ。そうは思いたくないけど。
 しかし、先制点はジュビロ。トトのシュートが相手DFにあたってオウンゴール。これで吹っ切れたかと思ったんですが、相変わらず攻守の切り換えが遅く、真ん中にこだわってサイドからの攻撃がありません。服部や奥にはもっとがんがんオーバーラップして欲しいんですけど。
 で、前半終了間際のアビスパのCK。やな予感がしました。案の定、セットプレーからの失点。(多すぎるぞ!)バエスを完全にフリーにしてしまいました。ハーフタイムでロッカールームに引き揚げる選手たちは負けたような顔をしています。今日もやばいかなぁ。

 後半が始まって10分くらいはアビスパペース。何回もピンチを迎えます。この時間帯に、先日レイソルがやったように徹底してWBの後ろのスペースを衝かれたら展開は逆になっていたかも知れません。
 ジュビロは中盤でダイレクトパスを多用して突破を図り始めます。で、これが、段々効いてきます。後半15分頃、左サイド名波から右サイドのジェラルドに絶妙のサイドチェンジ。これを受けたジェラがP付近を内側に切れ込んで、DFを一人かわした瞬間にシュート。ボールはキーパーの左横を抜け、ポストにあたってゴールへ。
 これで流れはジュビロに来ます。まだまだ真ん中にこだわりますが、時折、中盤を簡単に繋いで左右のスペースにはたく攻撃が出てきます。そして3点目。左サイドの名波からのクロスを右サイドに流れていたゴンがヘッドで折り返し、中央に飛び込んだジェラルドがゲット。流れるような展開でした。久しぶりに崩して取ったように思います。後半になると服部もオーバーラップするようになって、久々に彼がDFを奥深くえぐっていくところを見ました。(でも、フィニッシュが。。。)
 対するアビスパは攻撃が単調でなかなか有効な攻撃が出来なくなります。トップに当てて落とすってことより、一発でDFのウラへ放り込まれた方がイヤですね、ジュビロにとっては。(この単純な仕掛けで何回やられたことやら。)従って、マコちゃん始めとするDF陣はきちんと押さえるところを押さえていたと思います。
 この後、トトに代わって武田、ジェラルド代わって藤田が登場。しかし、最近のタケダくんはちょっとヘンです。この試合でも、先述の服部のえぐりからのセンタリング(どフリードンぴしゃなんですが)に合わせた彼のボレーはキーパーの正面へ。また、突破してきたゴンと交錯してみたり。(ゴンはキーパーをかわしていた)

 何にしても、勝ててよかったっすね。今のジュビロに欲しいのは何しろ勝ち点。ファインゴール連発より泥臭い1点。Forza! Jubilo!!

《アビスパ1ー3ジュビロ》


【14】第21節(vs 横浜マリノス '96.9/28))


 2週間ぶりの磐田スタジアム、デイマッチも久しぶりです。

 本日のスタメン。GKディド。DFは田中、鈴木秀人、勝矢。MF、福西、ドゥンガ、服部、ジェラルド、名波。FWがゴン・トト。何故か、先にホーム側に攻める。

 前半のジュビロは、ほとんど良いところなし。マリノスの激しいチェックに中盤が機能しません。パスミスや連携の悪さが目立つイライラする展開です。ジェラとドゥンガが引き気味なため、2トップが孤立。ところが、マリノスもパスが繋がらず、ゴール前に迫ってもシュートまで持っていけません。前半終了近くの名波のGKとの1対1は決めて欲しかった。かなり凡戦。

 後半。メンバーチェンジはなし。前半と違って、ジェラとドゥンガが前でプレーするようになり、ボールが繋がるようになってきます。(でも、最近のドゥンガ、守備しないねー。)中盤を簡単に繋いで左右にはたく、という展開も見られるようになってきた。最近のジュビロはサイドからえぐる攻撃がほとんど出来ていない。が、この後半になって、少しサイドからの攻撃が見られるようになった。前半はほとんど上がらなかった福西が(オフトの指示か?)時折いいオーバーラップを見せるようになり、左の服部もがんがん上がってきます。(もっとも、服部は時折中へ中へ入ってしまうプレーもかなりあった。)
 この日の席はかなりホームよりの低い位置だったせいで、遠いサイドばかりでゲームが進んだため、なんだかよく見えないことが多かった。えぐって崩して、何度もゴール前のに襲いかかるも、シュートがワクにいかない。いってもキーパー正面、あるいは弾かれてしまう。何故点にならない!と苛立つ。
 一方のマリノスも形が作れません。タテに放り込んでくるだけで、2列目からの飛び出しもなく、恐さを感じません。(とはいえ、勝矢がけっこうウラを取られていたか?)ただ、1度(40分過ぎ)にカウンターから決定的な形を作られましたが、アコスタのヘッドはわずかにポストの左へ。
 この日の勝負を決するゴールはやはりこの人、トトが決めました。誰もが延長突入と思ったロスタイム。ジェラからのロビングボールをマリノスDFがバックヘッド(クリアミスだと思う)。これを狙っていたトトが、キーパーと交錯する直前に右足のアウトでゴールへ流し込み先制。ってほとんどVゴール状態。長い長いロスタイム(気分的に)ののち試合終了。なんだかなぁって試合でしたが、勝てばよし。

 名波の動きがどうも?って思っていたら、どうやら足首をケガしていたらしいです。ジェラも後半終了直前に、自ら、交代させてくれってサインを送ってましたけど。。ちょっと心配。MOMはドゥンガでしたが、今日は選ぶの大変だったんじゃないかな。対象者がいなくて。観衆14,688人、川口がケガしなければもっと入ったか?でも、中河はすばらしかったですよ。

《ジュビロ1ー0マリノス》


【15】第23節(vs 浦和レッズ '96.10/6))

 今日はTV観戦です。
 対戦相手のレッズは目下首位。ジュビロは4位。こおゆう時に勝てないのがジュビロです。しかも、駒場競技場。まさに究極のアウェー状態。

 先発は、GK、ディド。DF、田中マコ・勝矢・鈴木秀人。MF、福西・ドゥンガ・服部・藤田・名波。FW、はゴン・トト。サブメンバーは、遠藤・古賀・武田・奥・大神。主審は、モットラム氏。(^^)

 前半の立ち上がりから、お互いに激しくプレスをかけあって中盤が作れません。が、次第にレッズのペースになります。両WBの裏をついて時折いい形を作られますが、フィニッシュは何とか防ぐジュビロです。そのうち、ジュビロの時間帯がやってきます。中盤を支配して、こぼれをひろって前へ前へとつなぎます。特に左サイドの服部が前目に張ってチャンスを作りますが、レッズ同様フィニッシュまで持ち込めません。
 そしてチャンスがめぐってきます。ドゥンガからのロビングをブッフバルトがクリアしようとヘッド。これが彼と競っていたトトの足下に。すかさず左サイドのゴンへ送ると、ブッフバルトとボリが一瞬見合ってしまいます。この隙をついてゴンが倒れ込みながらシュート。中山らしい泥臭いゴールでした。
 ここからレッズの反撃が始まります。一番危なかったのは、得点直後。山田から出たスルーパスに福永が反応。Pエリアに切れ込んでゴール前につめるニールセンへ絶妙のセンタリング。どフリーのニールセンの放ったヘディングシュートはクロスバーの上。このときは完全に崩されて、スルーパスが出たときに失点を覚悟しました。(ニールセンの外側にも1枚フリーの選手がいたような気がします。)
 この後は一進一退の攻防。カウンター気味の攻撃が多いジュビロですが、今日のジュビロはパスの正確さに欠けます。攻撃のコンビネーションも合っていません。トトはブッフバルトに抑えられ有効な仕事をさせてもらえません。しかし、DFの踏ん張りで何とか前半を1ー0で折り返します。最近、上がり過ぎでバランスを崩しがちだったドゥンガが今日はディフェンスに徹しています。いいディフェンスでした。

 後半。メンバー変更はありません。
 開始5分あたりからゲームはレッズのペース。ジュビロは中盤での競り合いに負けてボールが拾えません。2トップは孤立して、攻めの形を全く作れません。しかし、今日のジュビロDF陣は集中しています。後半になると、秀人・勝矢・マコの奮闘で、レッズの2トップ、岡野・大柴に全く仕事をさせません。半ばころ、ジュビロもゴントトのいいコンビネーションで反撃しますが、得点には至りません。中盤を制しながら最後の崩しができないレッズの攻撃は、たてに放り込むだけの単調なものになってきます。ボールは支配されるものの決定的なチャンスは作らせません。って、なんかいつもと逆だなぁ。ボールを支配して崩せないジュビロは見慣れてるけど、相手に支配されながらも跳ね返してカウンターをねらう。こりゃジュビロのサッカーちゃうな。作戦なのか?結果的にそうなったのか?
 業を煮やしたブッフバルトが上がりっぱなしになってくる。これでカウンターから1点取れればいけるなぁ、と思っていると、後半37分。DFラインからのフィードをゴンが左サイドに流れていたトトへ。トトは中央を上がってきた名波にパス。名波はそのまま強引とも思える中央突破から一振り。ゴール右隅に決まって2点目。
 残り5分は、2点差があるとはいえ、先日のナビスコ杯決勝みたいなこともあるのでハラハラしました。しかし、このままタイムアップ。

 今日は、苦しい試合をものにしました。総体的には気合いの入った良いゲームだったと思います。終始押され続けて、しかし結果は残す。これは今後につながる勝利だと思います。特にDFは最後まで集中がとぎれないでよく守ったと思います。しかし、攻撃陣には不満が残りますね。今日は、相手DFを崩した場面がほとんど見られませんでした。いずれにせよ、首位に勝点差1の4位。面白くなってきました。ただし、次節のグランパス戦にトト助が警告累積で出られません。これは痛い。

《レッズ0ー2ジュビロ》


League'96 24節〜30節


【16】第24節(vs 名古屋グランパス '96.10/16)


 夜風が身にしみるスタジアムでした。未だにブルー入ってます。
今日のジュビロは、いいところなかったですね。

 先発は、GKディド。DF、田中・勝矢・秀人。MF、ディフェンシブにドゥンガ・WBの位置は福西と服部・上がり目に藤田・名波。FWはゴン・タケ。リザーブは、遠藤・古賀・久藤(^^)・大倉・大神。

 立ち上がりこそ双方ともに中盤から厳しくチェックにいきなかなかボールが繋がりませんでした。が、時間が経つにつれグランパスのペースになっていきます。ジュビロは、中盤がうまく機能していないようで、わたしには何をしたいのか、どんな攻撃がしたいのかわからないプレーが多かったように感じられました。とにかくバラバラなんだもん。
 ジェラの展開力とトトのポストプレー。彼らの存在の大きさを痛感する試合でした。とりわけ、トトとタケちゃんとの差が。。。
 時折、左サイドを服部が駆け上がるんですが、センタリングに精度がなかったり、うまく上がったと思っても空中戦に負けていました。後半は、彼の上がりも影を潜めてしまいました。(バテたか?)

 グランパスは中盤を簡単に繋いでスピードあふれる攻撃でジュビロゴールに襲いかかってきます。決定的な形を何度も作られていました。特に後半の後半(福西にかわって古賀が入ったあたりから)1・2を使って何度も突破されてピンチを招いていました。今日は、またまたドゥンガのディフェンス拒否症が発症。バランスを崩していたように思います。

 一方のジュビロの攻撃は。。。。。おそい。要するにボールを出すところがないんだな。それだけグランパスのディフェンスが的確ってことなんでしょうけど、打開しようと言う積極的な動きがなかった。それでも、時折惜しいシーンを作っていました。前半には決定的なチャンスもありましたが。。。(この言葉は、言いたかないけど、決定力不足。)さらに、相変わらずセットプレーから点を取れませんねえ。折角、コーナーキックを取っても正直って点になりそうな気がしません。
 ん〜、グランパスは強い。とゆーよりジュビロがお粗末だったのか?

 今日は、何故か隣の席のおばちゃんと気があってしまって、馬鹿話しながらの観戦でしたので最後まで見ましたが、普段なら2点目をぶち込まれたところで帰ってますね。

《ジュビ0ー2名古屋グランパス》


【17】第26節(vs JEFユナイテッド市原 '96.10/26)


 取りあえず勝ちました。内容はともかく今は結果が欲しい状況です。

 先発は、GK/ディド、DF/田中・鈴木ヒデ・勝矢、MF/ドゥンガ・古賀・服部・藤田・名波、FW/ゴン・トト。

 ゲームは最初ジュビロペースで進みます。中盤のパス交換からサイドにはたく展開でゴール前に迫ります。が、なかなかシュートまではいけません。そのうち、ジェフもペースをつかんできてジュビロゴールに迫る場面が増えてきます。が、基本的に中盤でのつぶし合いが続き(というか、プレッシャーをかけられてのミスのしあいって感じか?)16分、トトのミドルシュートが炸裂。右サイドPエリア外側からジェフDFの上を越えたシュートはまるで糸を引くようにゴールマウスに吸い込まれ先制。いやぁ、お見事!技ありの一発でした。トトも相当喜んでましたね。
 その後、一進一退が続いた23分頃、ディドがはじいたところをハシェックに押し込まれて同点に。スタジアムが一瞬静まり返ってしまいました。(アウェーサイドにいた私にはよく見えなかった。)前半はこのまま終了。スタジアムの時計が40分を指したところでしばらく止まってしまい、混乱していている人もいた。

 後半になると、俄然ジュビロが攻勢に出ます。試合開始時のような簡単なつなぎから左右に展開してゴールに迫ります。が、フィニッシュが。。。シュートがワクに飛びません。(T_T)さらに、中盤でのパスカットから速攻、フリーでシュート。キーパーセーブ!!ってな感じが多数。何度となくいい形を作っているのに、攻めきれないいつものジュビロです。なんとなくいや〜なムードになってきます。ここで、珍しくオフトが早めに動きます。前線に対するフォローの足りない藤田に代わって、怪我から復帰のファネンブルクを投入。
 これに対するジェフの攻撃は、DFラインからのロングボールを城にあてて展開しようとするものが多く、ちょっと単調。隣で見ていたOL風のおねえちゃんにも「ジェフって中盤がないのね」とか言われてました。DF陣の単純なミスからピンチを招くこと場面が出てきたあたりで、ジュビロペースもおわりです。が、ジェフはポスト役の城が厳しいマークにあって仕事をさせてもらえず(逆サイドにフリーの選手がいるのにボールを回しません。)、攻撃に迫力がありません。
 このあたりからずいぶん選手がエキサイトしてきます。何回か小競り合いからイエローをもらいました。残念なことです。レフェリーの上手なコントロールを望みます。
 34分、古賀?からのロングボールがゴール前に、キーパーと競って飛んだゴンの首のうしろあたり(と見えました)に当たったボールはそのままゴールのなかへ。直前のドンピシャのヘッドをキーパーにはじかれて、こんなのんが入ってしまうなんて、いかにも中山らしいぞ。これで、勝ちを確信しました。その後、ジェラに代わって久藤を入れます。そしてそのままタイムアップ。

 前線はシュートを外しまくっていましたが、中盤から後ろはよかったと思います。点は取られましたが基本的に安定していたと思います。特に服部が、DFと前とのつなぎに入ったり、オーバーラップしたりといい動きをしていました。ドゥンガ先生もディフェンシブに徹していましたし。(しかし、ドゥンガ先生は今日もスゴイ顔して叱りとばしてましたね、古賀君とかを。)
 最後に、「セットプレーから点取ろうよ。」

 今日のスタジアムでの笑い話。

 小学校低学年くらいの男の子がお父さんに聞いています。
子供「ねぇねぇおとうさん。城って何番。」
父 「9番だよ。」
子供「えっ9番?、10番?」
父 「9番だよ。9番。選手ボード見てごらん。」
子供「9番なの。でも"しろ"って書いてあるよ。」

《ジュビロ2ー1ジェフ市原》


【17】第28節(vs セレッソ大阪 '96.11/2)


 雨上がりの磐田スタジアムは11月とは思えないほどの暖かさ。汗ばむほどの陽気でした。スタンドにいる分には風が心地よく感じられました。

 今日の先発は、GK/ディド、DF/田中マコ・鈴木秀人・勝矢、MF/ドゥンガ・福西・服部・藤田・名波、FW/ゴン・トト。

 前半開始早々はジュビロペース。中盤を簡単に繋いで、左右のオープンスペースに展開しようという意図が見られます。右サイドを藤田、左を服部が何度となく駆け上がってチャンスを作ります。しかし、ゴールを割れません。セレッソは中盤を省略した放り込みに終始。2トップを秀人と勝矢でおさえて仕事をさせません。
 しかし、何度となく訪れるチャンスを潰すうちにリズムが崩れてきます。集中力を欠くプレーが相次いでパスが繋がらなくなってきます。パスを出すところがなくやむなくキープするうち間合いを詰められて苦し紛れの放り込みが目立ってくる。ドゥンガが怒る怒る。で、セレッソがボールを繋いでゴール前に迫るようになってきます。しかし、落ちついたディフェンスで事なきを得ます。安定した守備で結構安心して見ていられました。このまま前半終了か、と思われたロスタイム。ゴール前に飛び出したゴンとDFが重なり合うようになって、相手ディフェンダーに当たってオウンゴール。

 後半になるとリズムを取り戻し、前半開始早々にやっていたような攻撃が出来るようになってきます。いつも見られがちなのんびりした攻撃でなく、素早いビルドアップから左右のオープンスペースに流し込んで、折り返す。あるいは、左右にはたくと見せかけて真ん中をタテに通してみたりと、いい攻撃が続きます。
 そして、65分。トトからのパスをゴンがヒールで返し、これを受けてゴール前に切れ込んだトトが、狙いすまして蹴ったボールはゴール右隅へこれで勝利を確信しました。さらに、75分。ドゥンガの素早いリスタートを藤田が受けて、落ちついてシュート。ジルマールの股間を抜けたボールがゴールネットを揺すってだめ押し。今日は久しぶりに藤田の気合いの入ったいいプレーを見ました。運動量も豊富でよくディフェンスもしていました。そして、点も取りました。MOMは服部が取ったんですが、藤田にやってもよかったかなって思います。もっとも、服部もサイドの崩し、中盤での繋ぎ、ディフェンスとよく動いてましたけど。ドゥンガも前半からよく動いて相手の中盤を潰したり、いいパス出もし、よく繋ぎに入ってました。もっとも、終盤になってガクッと運動量が落ちて、上がったっきりで帰ってこなくなってしまった。で、まるで藤田とポジションチェンジしたような形になっていました。

 後半、66分、ゴンに代わって武田を投入。でも、ちょっと精彩なかったかな。そして、80分ころ接触プレーで倒れて担架で出された名波に代わって久藤を投入。藤田の位置に入って、藤田が左サイドに回りました。短い時間だったので残念、もっと長く使って欲しかった。

 これで、首の皮一枚で優勝戦線に踏みとどまりました。次節はフリエ。負ければ問題外。勝つのが絶対条件。もし、勝ってもアントラーズが勝ってしまえば、優勝の目は消えてしまいます。

 試合終了直前の、"勝利は続くぅ〜よぉ・・・"って歌声はよかったですね。

《ジュビロ3ー0セレッソ大阪》


【18】第29節(vs 横浜フリューゲルス '96.11/6)


 平日というのに三ツ沢遠征の暴挙。帰りは新幹線の浜松行き最終電車。結果的には行って良かったけど。。。

 今日は風が非常に強かったです。ホームサイドからアウェーサイドに向かってかなり強い風が吹いていました。この風がゲームのなりゆきに微妙に影響しそうな気がしました。三ツ沢には始めていきましたが、なかなか良い球技場ですね。なんかこじんまりとした感じがしますが、って磐田もか?
 今日は、ゴール裏に陣取りました。濃い〜サックスブルーな人たちのスグ後ろ。後半からは爆裂応援モードに突入したこともあって、今日の観戦記は少し冷静さを欠いているかも知れません。ゴール裏からでは見難いこともありますが。。。

 スタメンは、GK/ディド、DF/田中マコ・鈴木秀人・勝矢、MF/ドゥンガ・福西・服部・藤田・名波、FW/ゴン・トト。この辺はここんところ固定ですね。サブは、遠藤・古賀・久藤・武田・大神。

 前半は風下のジュビロ。とにかく0ー0で前半を切り抜けて、そして後半勝負。フリエは風上を利して、長いボールをジュビロディフェンスの背後に放ってきます。カウンターを嫌って両WBは全然上がろうとしません。福西なんかは中にしぼってプレーを続け、福西の位置に藤田がいます。これってこおゆう指示?しかし、最終ラインは引きすぎることなくラインを保ったため、かなりコンパクトなサッカーになりました。したがって、両チームとも中盤でのプレッシャーがきつく、相手に中盤を作らせずない代わりに、ジュビロも中盤が構成できません。(フリエは、中盤を作るべき選手を警告累積で欠いていましたが。)そんなワケで、ジュビロの攻撃は、わりと長めのパスを前線に放り込んで、ゴン・トトに当てて何とかしようという単調なものでした。ただ、そのパスも風に翻弄されて正確さを欠くきらいがありました。1本、藤田からのクロスにゴンの頭にあって、あわやというのがありました。

 さて、問題の後半です。スタジアムの別の場所で観戦している人に会いに行って帰る途中でもう後半が始まっています。大歓声がこだまして、すわ得点か?と思う瞬間有り。で、席についたとたんに前園の先制点。スローインからのこぼれを押し込まれました。スタジアムを包む歓声が、遠雷のように聞こえます。
 と、フリエが俄然元気になります。両サイドにうまく散らしたり、ドリブルで切り込んだり、ジュビロディフェンスは防戦一方。しかし、今日は不思議と負ける気がしません。幾度となくピンチを切り抜けるうちにジュビロに流れが来ます。前半同様、ゴン・トトに当てる、ディフェンスの裏へ放る攻撃です。しかし、ゴン・トトへのマークが厳しくなかなかフィニッシュできません。
 そして、63分、左45度あたりから30mはあろうかというFKを直接放り込んで同点。それはみごとなゴールでした。まるでスローモーションでも見るようにゴール右隅に突き刺さりました。ゴール裏は歓喜がはじけて全開状態です。でも、紙吹雪はいかんなあ、紙吹雪は。
 これでジュビロは勢いづきます。ショートパスが繋がるようになり、ドゥンガからの配給で再三ゴールを脅かします。25分過ぎからの激しい攻防も、30分ころ、久藤を投入したあたりからジュビロの攻勢、ペースを握って分厚い攻撃が続きます。寄せが早い、フォローもきちんとついてます。こんな時、ありがちなのがカウンターを食っての失点。しかし、最近のジュビロはカウンターからの失点が減りました。全員がきちんと守備の意識を持ってプレーしているということでしょうか?特に今日服部の守備がいいです。藤田に代わって入った久藤も右サイドで良い動きをしています。
 これは、延長戦かと思った矢先に決定的なピンチを招きましたが、田中のクリアで事なきを得ました。そして、ロスタイムに入ってのCK。ドゥンガの蹴ったボールは楢崎の手に当たってファーサイドに流れます。ラインを割りそうになったボールをトトがオーバーヘッドで戻し、そこに走り込んだ服部の一振りが(右足)決勝点になりました。ゴール裏は狂喜乱舞。雄叫びを上げる人、繰り返し拳を突き上げて何やらわめいている人、狂ったように手をたたいている人、もう優勝したかのような大騒ぎです。そして、今日一番の大きな声で服部コールを送ります。
 その興奮の冷めやらぬ中でタイムアップ。終電の気になるわたしは、観戦仲間との挨拶もそこそこに、後ろ髪を引かれる想いで駅への道を急ぎました。

 今日は、互いに気迫のこもった、最後まで集中を切らさない素晴らしいゲームでした。忘れられないゲームになりそうです。無理をして来て良かったと勝利を噛みしめながら駅への道を歩きました。しみじみ、ジュビロも強くなったなあと感じました。アントラーズが勝ったことで優勝は消えましたが、ここまでに育ててくれたオフト監督に感謝です。優勝は消えましたが、是非サントリーカップ出場を勝ち取って欲しいものです。Forza!!

《横浜フリューゲルス1ー2ジュビロ》


【19】最終節(vs 清水エスパルス '96.11/9)


 いよいよ最終節です。それが、静岡ダービーなんですから。。。しかし、本来ダービーマッチってのは同じ町をホームタウンとする2チームのもので、厳密に言うと日本には横浜しかない。三ツ沢球技場は、マリノス・フリエ両方のホームスタジアムで、いずれのチームも相手チームのホームゲームの時、普通のチームではあり得ないだろう、ホームスタジアムのアウェーサイドで応援するんですね。こおゆうのも面白いかも知れません。

 さて、この日は仕事の都合で前半だけの観戦でした。この日は、今季最終節にして初めてのチケット完売。久しぶりにスゴイ人でした。自由席なんか、定員以上のチケを売ったんじゃないかって話もあります。
 ゲームは開始早々はエスパペース。ダイレクトパスを回してジュビロのDFの裏を衝いてきます。ジュビロは、田中が警告累積で出場停止。GK/ディド、DF/鈴木ヒデ・勝矢・服部・古賀の4バック?MFは福西・ドゥンガ・藤田・名波、そして、ゴン・トト。急増のDFラインはちょっと不安定。今更ながらにマコの存在感を感じます。しかし、15分過ぎからペースを掴んでリズムよくゴール前まで運びますが、例によって決定力が。。。この日のジュビロは何か動きが重く、ボールへの寄せ、チェックが遅い。その上、パスの精度も低い。特にゴン。そして、名波。ドゥンガが孤軍奮闘して中盤を作り再三に渡って良いパスを配給するんですが、トップが不発。で、ドゥンガがキレちゃいました。彼がボールを追わなくなってバランスが崩れます。そして、40分過ぎカウンターから失点。そのまま前半終了。

 後半は、見ていないので、断片的に聞いたラジオ、その他TVや新聞の報道によります。この時のラジオ放送の試みは面白かったかも知れません。つまり、アナウンサーを二人おいて、一方がジュビロサイドに、他方がエスパサイドに立って放送するんです。具体的には、それぞれ自軍の攻撃している様を実況することになります。ぢゃあ守備は?ってことになるんですが、これはこれでいやが上にも盛り上がります。
 後半のジュビロは今シーズンの典型的な負けパターン。つまり、ボールを支配してカウンターに沈む。エスパにしてみれば、相手に支配させて機を見てカウンター。作戦が見事に的中したということになりますか。ジュビロにしてもバランスを崩して強引に攻めたのかも知れません。2ラインが修正できなかったとか中盤の穴を埋められなかったという試合後の選手のコメントが報道されてました。トトの個人技で同点にはしましたが、結局、パスカットから速攻を食らって失点。後半44分の事ですから、これはほとんどVゴール状態。そして、今シーズンのレギュラーシーズンが終わりました。

 試合後、セレモニーがあって、選手たちがフィールドを一周したようです。その選手たちに対して、エスパサポーターからジュビロコールが起こったそうです。なかなかいいですね、こういう話は。

 これで、今シーズンのリーグ戦がおわり、結局4位となりました。チャンピオンファイナルへの出場は逃しました。4位という成績にはそれほど不満はないのですが、ここぞ!という試合にことごとく負けてしまった(除く28節)ことが悔しいです。
 さて、次の日曜は天皇杯の3回戦。気持ち切り替えて次の目標に向かって欲しいです。つまり、来年の元旦に国立霞ヶ丘競技場のフィールドに立つという。オフトに花道を!

《ジュビロ1ー2清水エスパルス》