ゆふいんの森号に乗る!? |
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この夏、おいらは珍しく忙しかった。その上、ニョーボとうまいことスケジュールが合わなくて、やっと空けた17日〜20日。で、九州まで行った。全県制覇のヤボウ達成のため、『ゆふいんの森号に乗る!』ため、そして博多の森に行くために(^^;;;。。。 時間を節約するために夜行寝台を利用した。はやぶさ・さくら号。かつてはブルートレインの名で人気を博した夜行寝台特急も今ではあんまり人気がないらしい。設備が陳腐な割に料金が高いってところなんだろうか。JRでは、サンライズとかカシオペアとかを投入してテコ入れをはかってはいるようだが。。。 さて、われわれは浜松市内某所で一杯やった後、はやぶさ・さくら号に乗り込んだ。今回はB寝台の下段。2人連れだとデュエットが連結されていると助かるが、最近はあんまり連結されている列車がないようだ。この日のこの列車の乗車率は60%ほどだっただろうか。多いのか少ないのか。。。 翌朝、目が覚めると山口県内を走っていた。博多到着は9時半頃。隣のホームに移ってゆふいんの森号の到着を待つ。入腺してきた列車はハイデッカータイプの気動車(ディーゼル車)4連。車体はモスグリーンに塗られている。ドアが開くと、客室乗務員(と、車内アナウンスで言っていた)の女性がホームに降りて迎えてくれる。最後尾では車掌さんが、にこやかに写真を撮る乗客の相手をしてくれている。席に着く。足もとのクリアランスがやや狭い気がする。座席にはカフェテリアでのメニューが置かれていて、客室乗務員が注文を取りに来る。で、席まで運んでくれるのがうれしい。車内にはミニギャラリー(写真右)もあって特別な列車に乗っているってイメージ作りはなかなかいい。車掌さんや客室乗務員のみなさんの車窓の案内もなかなか気が利いている。ただ、車体そのものは古い設計なのか、スタート時のショックがやや大きい。加速もよくない。ま、走行区間の多くは山間のコーナーの多い区間でスピードが出せるわけではないんで、アレで良いのかも知れない。 12時ちょいと前に由布院に到着。駅名は由布院で、町は湯布院と書くことに気づいた。駅頭に降りたつ。ニョーボ曰く、『軽井沢みたいな雰囲気ね。』取りあえず、湯布院民芸村をめざして駅前を北に向かって歩き始める。道中はごく普通の町並み。古い家並みがあるって話だったんだが。。。結局、そのような場所は見つけられず終い。さて、民芸村。こおゆうのが好きなんだな、わたしたち。ここは、単に昔の道具を展示しているだけではなくて、実演もあるし、体験もできる。実演は、独楽の作成、ガラス製品の製作、和紙すき。藍染めは体験が出来る。さらに敷地内にある陶器の展示館で古伊万里なんかを見た。 ここで遅い昼食を食べた後、金鱗湖まで散策。で、駅まで帰ろうとしたわけだが、迷った。素直に来た道を帰ればいいのに。。。なんか疲れてしまったので宿にはいることにした。今宵の宿は"庄屋の館"。ここは、宿泊棟がすべて離れになっている。棟といっても一つ一つが小さな住宅の様になっていて、もちろん、一組しか宿泊できない。わたしたちの泊まった"もものき"の間取りは次のよう。和室が二間。(14帖と8帖)キッチンにバス・トイレ。ところで、この風呂がスゴイ。なんと露天風呂なのだ(写真右)。もちろん、温泉。こおゆう風呂が全部の宿泊棟っていうか部屋についているらしい。もちろん、大風呂もあって100人風呂とか呼んでいる。これは広い。フロントや食堂がある母屋は明治年間建てられたものを移設したとかで古めかしい。料理は懐石料理。なかなか美味しかった。何が出たか忘れちゃったケド。。。ただ、まだ建設中って棟もあったり各宿泊棟の周囲が無粋。ちゃんとした庭になっているといいんだけどね。だから、パンフレットにある俯瞰写真なんか見ると、『え〜、何これ??』な感じなんだけど、行ってみるとなかなかのもんなんだな。。。帰りにはメルツェデスで駅まで送っていただいた。 さて、翌日は由布院美術館に行った。(左右の写真)展示品は湯布院で生涯を閉じた放浪の画家、佐藤渓の作品が主。ここの特徴は、喫茶室でスケッチが出来たり、工房で染め付けとか水彩画の作成が出来たりする点だ。さらに、手作りの露天風呂があったりする。 湯布院からの帰りもゆふいんの森号。列車に乗り込んで気づいたこと。来るときに乗った車両と違う。写真を見ると外観も違うことがわかるけど、シートがゆったりしている。加速がスムーズ。さらに、車両のつなぎ目がフラットになるようになっている。往路で乗った列車も帰路に乗った列車もハイデッカータイプなので床面が高い位置にある。このため、普通の気動車より余計に階段を登らなくては行けない。往路の列車の場合は、車端で階段を下りて車両のつなぎ目を渡って次の車両の車端の階段を登って。。。ってふうになっていた。ところが、帰路のゆふいんの森は、この車端の階段がない。橋を渡すように通路が通っていて、これによって、車内販売のワゴンが行き来する事が出来るようになる。よって、帰路のゆふいんの森号には往路になかった車販が乗っていた。が、往路のように客室乗務員が注文を取って席まで届けてくれるサービスは行っていなかったのは残念。 久留米で降りてレンタカーに乗り換える。ところが、ニッポンレンタカーの営業所はJR久留米駅ではなく西鉄の久留米駅が最寄り。営業所までタクシーで行くという間抜けな仕儀と相成った。それでもともかくもクルマを借り吉野ヶ里遺跡へ向かう。ワタシは過去に2度ほど行ったことがあったが、ニョーボは初めて。でも、道がよくわからなかったので九州自動車道〜長崎自動車道に入って東背振インターチェンジで降りる。降りれば数分で吉野ヶ里遺跡に到着。駐車場は遺跡の数分東側にある。遺跡は基本的に無料で見学できるが、発掘のためのカンパをするとパンフとか資料とかをくれる。みなさんご存じの通り竪穴式住居数棟と写真の高床式の建物が復元されている。以前行ったときはすぐ近くで発掘作業が行われていたが、今回はすでに終わって埋め戻されていた。資料展示室は以前のまま。ニョーボに言わせると、青森県の山内丸山遺跡の方が面白かった、見せ方に工夫が足りないとの由。一帯は公園として整備が進んでいて、遺跡を含めた大きな公園になるみたいだ。 さて、この日は博多の森球技場でサッカーを見る予定になっていた。博多の森には観戦者が使える駐車場はない。従って、一度ホテルに入ってクルマを置いてから球技場に向かうことになる。この日の宿泊は、ホテルオークラ福岡。長崎・九州自動車道をひた走り、太宰府インターの先から都市高速に乗り換えて福岡市内へ。ホテルは繁華街にほど近い博多リバレインの中にあった。ホテルは流石に綺麗で格式を感じさせるものだった。汚ったないジーンズで入るところぢゃないね(当たり前か?)でも、わたしはどーも、こおゆうシチュエーションが多い。ヨーロッパならつまみ出されているかも。 博多の森球技場には地下鉄で行く。福岡空港駅で降りてシャトルバスに乗り換え。スタジアムはなかなかリッパ。球技専用なのでトラックが無くて見やすい。ところが、ジュビロは負けた。その上、後半途中から降り始めた雨は止むどころか雨足が強まるばかり。雷鳴も轟き散々な天候。ゲームが終わったら長浜の屋台に行って一杯やって。。なんて考えていたが、こんな天候だし、負けちゃってショックでデカイしで、結局、そのままホテルに直帰してふて寝。(もったいない。。。) さて、20日。前夜、ニョーボはスペースワールドに行きたい!などと言っていたが、寝坊してあっけなくパス。美術館なんかをまわることも考えたが、折角クルマがあるんで市内はパスして郊外へ。取りあえず、金印公園なんて所へ行ってしまう。以前行ったときには船で行ったが、今回はクルマで海の中道を走って。。。志賀島に渡る橋のあたりはすっかりマリンスポーツのメッカとなっていた。水上バイクとかの。金印公園はなんてことのない公園。志賀島をぐるっと一周。島の西側には集落があってかなりの人が住んでいそうでビックリした。 次はニョーボがどーしても行きたかった太宰府天満宮。福岡市内を抜け国道3号線を南へ。走りながら、前回来たとき(この時は仕事)に3号線沿線で盛んに道路工事をしていたことを思い出した。これって都市高速を作っていたんだね。。首都高みたく込んでなくて便利だ。本来の機能をきちんと果たしている。ん〜、福岡って都会だ!水城の後を過ぎ、太宰府政庁の後を過ぎると雨がぱらついてきた。実はわたしゃ太宰府は4回目。いつもの駐車場に車を止め参道を天満宮に向かう。途中で蕎麦と梅ヶ枝餅を食べながら。。。って、この梅ヶ枝餅が結構美味。暖かいのを頂けるんだな。お参りをした後、宝物館に入ってみる。大したこと無かったな。そして、最後に九州歴史資料館に行った。駐車場に浜松ナンバーの浮き輪を積んだ車が止まっていた。この資料館はなかなかのボリューム。特に古代史に関わる出土品が目白押し。ここが無料なんだが、お客さんはほとんど居ない。もったいない。 帰途は飛行機。1時間も前にチェックインしたのに席がバラバラになってしまった。皆さん、早いのね〜。帰ってから考えたんだけど、新幹線の沿線って飛行機の恩恵ってやっぱり少ないのね。今回の場合だと、1時間半くらい長くいられたに過ぎない。しかも、正規の運賃だと圧倒的に飛行機が高い。もっとも、今回は特割チケットを購入したんで飛行機の方が安く上がったんだけど。のぞみを使えば結構いい勝負になる、浜松ー福岡間ならね。 |
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