tyotto
ちょっとそこまで
厳密に言うと国内旅行というカテゴリーに属するものの、旅行と言うには大げさすぎる近隣の情報まとめたページを新設しました。私たちが住む遠州地方界隈(静岡県西部)からの日帰り圏の情報がおもになると思います。
1.ガリバー王国
一時期、全国的に有名になった上九一色村に1997年にオープンしたテーマパーク。R139の静岡・山梨の県境を少し山梨県に入ったところから少し東に行ったあたりにある。R139上に看板があるので間違えることはないだろう。裏道もあるが、言葉で説明できるような代物ではないので、ここには書かない。
施設本体と駐車場がかなり離れている。わたしが行った9月の連休には、かなりの入り込みで一番遠い駐車場に入らねばならなかった。各駐車場とガリバー王国との間はシャトルバスが運行されているので歩かなくてもすむが、夕方帰ろうとすると相当のバス待ちを覚悟しなくてはならない。わたしたちは待つのがイヤで歩いた。15分ほどかかったが、歩いた方が早かった。
さて、施設本体は思ったほど広くはなかった。北欧をテーマに作ったということで、町並みはそれ風だ。(ちょっと作りがちゃちだが。。。)広場のレストランに入ったが、お味の方はまあ許せる範囲か。施設は、北欧風町並みの部分と人工島(ここにガリバーが地面に釘付けにされているモニュメントがある。)とその背後のボブスレーランド、さらにふれあい牧場に分かれている。まだ、未完成という印象が強く。実際、ボブスレーコースは建設中だった。この冬から営業を開始するハズだが、遊技用に開発された特別のそりに乗るらしいが、競技用のそりにも乗せてくれるらしい。また、室内リュージュのコースもあってこちらは営業していた。('98からボブスレーコースも営業を始めたようです。)
北欧村の広場でトルコの軍楽隊の演奏があった。珍しいものでそれなりに楽しめた。もっとも、これは期間限定であった。後、アイスランドに関する展示もあった。行ってみたくなったぞ、アイスランド。それはともかく、今の陣容ではリピーターをつけるのはけっこうきびしい感じがする。
ところで、素朴な疑問なんだが、ガリバー王国という施設で何故北欧なんだろうか。ガリバー旅行記の作者ジョナサン=スウィフトはアイルランドの出身。物語も北欧とは関係ないように思うんだが、わたしの知識不足なんだろうなあ。
(追記 2000.1)
未確認情報ですが、このガリバー王国、閉鎖したとか閉鎖するとかいう話があります。ま、直接連絡取ればウラは取れるんですが、ま、そこまでする気はないね。
(追記2 2000.6)
ウラ取ったワケではありませんが、今年の春、パパパパのロケで使ってました。(オンエアーされた)そして、最近、静岡県内でスポットCMを流していました。とゆうことは、滅んでなかった。閉鎖なんてガセネタ流してしまいました。申し訳ない。
(追記3 2005.1)
どーやらクローズになっているようです。何時閉園になったのかは分かりませんが、今や廃墟の状態であるとの由。
2.名古屋港水族館
念願の(笑)名古屋港水族館に行った。今さら何をって感もあるが。。。
わたしもニョーボも大のペンギン好き。今回もペンギンを見に行ったようなものである。水族館ってどこでも同じような作りなんですね。規模から言ったら大阪の海遊館の方が断然大きい。マンタもいるし。でも、三保(清水)の東海大学の水族館よりはいいか?
お目当てのペンギンは、やはりというか黒山の人だかり。前の人が去るのを待って一番前まで進む。そして、15分くらい居座った。(みなさんごめんなさい。)天井から雪みたいの降らせていた。やはり、寒くしてあるとペンちゃんたちは元気だ。最近はこおいった、寒くして飼育する方法が増えてきて、海遊館もそうだったし、豊橋にある二川動植物園もこの手の方法で飼っている。ここには、暖かいところに住んでいるフンボルトペンギンもいたような気がする。
水族館の周りも整備されていて、かつての南極観測船ふじが展示されていたりする。また、アミューズメントパークがあったり、グランパス屋もあったぞ。もっとも、海遊館の周り方が数段整備されてあか抜けているが。。。
そして、ここの目玉は何と言ってもウミガメでしょう。アオウミガメとアカウミガメを人工的に飼育しようって試みをしてます。館内のウミガメの飼育スペースに産卵できるように砂浜も造ってあります。水槽もでかいですね。
《追記》施設拡張が行われ、いるかのショーなんかも行われるようになりました。(2002年6月確認)
3.伊豆高原の美術・博物館群
最近、伊豆高原は美術・博物館ばやりである。わたしたちが行ったことのあるものだけで、老舗の20世紀美術館・一碧湖美術館(一碧湖畔だが)・ガラスと工芸美術館・切り絵美術館・伊豆蝋人形館・伊豆高原美術館・ペンギン博物館・ブライアンスミス美術館、メルヘンの森美術館、プッペンハウス・テディベアミュージアム。
この中でやっぱりいっぺん見といた方がいいかなあって思うのは、やはり20世紀美術館かな。東京の大きな美術館に比べればなんですけど、テーマのはっきりした美術館で、数は少ないですが常設展の絵画はほとんどが現代絵画です。特別展も美術館のコンセプトにそった展示なんですが、この間は、赤塚不二夫展なるものをやっていて、ちょっと驚きました。
それから、それなりの規模を持っているのは、伊豆高原美術館と一碧湖美術館かな。伊豆高原美は出来た当初はずいぶんお客さんを集めていましたが、このところ集客の落ち込んでいるようです。日本絵画が中心です。
それ以外のところは小規模です。とりわけ、切り絵美術館なんか、普通の民家の一室を展示室にしています。絵そのものは素朴で味わいのあるものがありますが。。。
さて、さいてーなのは蝋人形館。あんまり詳しく書きませんが、わたしゃ二度と行くつもりはありません。マダムタッソーあたりを見て作る気になったんでしょうが、質が低すぎます。それに人形が全部陳列ケースの中では興味半減。
《追記》上記美術・博物館のなかで、伊豆高原美術館・ペンギン博物館が閉館。ブライアンスミス美術館の営業が不明です。(2005年2月確認)
3ー1.も一度、伊豆高原の美術・博物館
最近、またちょいと伊豆高原の美術館やら博物館やらを回りました。(ニョーボの実家が伊豆高原なんで、その気になれば、結構行く機会はあるんですが、なかなかその気にならないのよん。)
で、ここでは"セキグチ・ドールガーデン"と"伊豆オルゴール館"を取り上げてみます。
まずは、セキグチ・ドールガーデン。名前が示すとおり、玩具メーカーのセキグチが運営する人形の博物館。西洋のアンチークなお人形から、現代の人形作家の作品まで展示されている。(和物はありません)キューピーちゃんのコーナーとか、自社製品の"モンチッチ"のコーナーもある。以前、なんでも鑑定団って番組でセキグチの社長さんだか出てきて、博物館に展示したいんで自社の初代のモンチッチを探して欲しいって依頼してました。その博物館ってのがここなんですね。ショップで売られているお人形は高いものからお安いものまで品揃えもよろしい。喫茶コーナーもなかなかよろしい。戸外には"モンチッチ神社"なんてのもあったりする。
続いて伊豆オルゴール館。
オルゴールって言うからちっちゃいものを想像してましたが、部屋のインテリアになりそうな大きなものまである。さらには自動演奏ピアノやピアノや管楽器、打楽器を一つの箱の中におさめて自動演奏させる装置やらが展示してあった。多くが19世紀の後半から20世紀の前半のものである。で、これらの演奏を聴かせてくれる。っていうか、聞かせて貰わないと行った意味がない。午前9時から午後3時までは毎時20分に演奏が開始されます。次々といろんな機械を演奏してくれて、20分〜30分程度の時間がかかります。最終回は午後4時からです。(演奏時間については2000年1月現在のものです。)
《追記》上記両館は営業しています。(2005年2月確認)
4.二川動植物園(のんほいパーク)
豊橋市二川にある。なかなか広いスペースに動物園ゾーン・植物園ゾーン・自然史博物館がある。入場料が安いのがいい。
動物園のゾーンは、昔ながらの檻の中で飼われている動物が多いが、サバンナを模した野外スペースに何種類かをいっぺんに放し飼いにしてあるっていう飼い方を、というか見せ方をしているところもあって面白い。おいらの好きなペンギンも充実していてうれしい。大混みの名古屋港水族館より空いていて落ち着いて見られるのも良い。
博物館は恐竜の模型とかが展示されていて、太古の地球をテーマにしている。3Gの映像も見られる。
5.天竜スーパー林道
静岡県は西部地方を遠州(遠江)と呼びます。そして、遠州の北の方の山深い地方を北遠と言います。この北遠の山の中に、遠州に住むものなら誰でも知っている秋葉山という山があり、秋葉神社という神社があります。ここはその昔は歩いて登る以外にはお参りする方法がなかったのですが、今では立派な舗装道路が、天竜市西雲名からお社のすぐ下まで延びています。そして、道はさらに北へと続き、竜頭山の直下を通って山住神社、さらに水窪ダム(みさくぼダム)へと延びています。この道を天竜スーパー林道と言い、林道としては異例の舗装化率50%を越えるという、まさにす〜ぱ〜な林道なのです。
わたしはこの道を数回走ったことがあります。大抵は北上して山住神社あるいは水窪ダムへと向かいました。が、今年のGWに初めて南下してみました。
ルートの半分はダートなんですが、道は悪くありません。道幅も広く、大きな4輪駆動者同士でも余裕ですれ違えます。深い轍もなく、大した急勾配もありませんので普通の2駆のクルマでも平気です。(ちょっと急なところは舗装してあります。)ただ、大きな4駆がガンガンとばしてきたりってことがありますので対向車には注意です。また、自分が4駆って人はオーバースピードに注意。オフロードバイク乗りも結構走ってます。
標高が高いので天候は変わりやすいです。(最高点は1,000mを軽く越えている。)里で雨が降っていたら間違いなく霧がかかっていると見るべきです。先日の南下の際には、不用意に雨の夕刻に入ってしまい、濃い霧の中を、真暗になるのと秋葉山につくのとどっちが先?なんてことをしてしまって、ちょっと怖い思いをしてしまいました。
全線で40km以上の距離になります。抜けるのには1時間半ほどはかかりましょうか?トイレがあって休憩ポイントになりそうなのは、秋葉神社の駐車場、竜頭山直下の何とか公園の駐車場、山住峠、終点の水窪ダム。ただ、日中でもひとけのあるのは山住峠くらいで、あとは走っているクルマの中以外には人はいないと考えた方がいいでしょう。 さて、この道への入り方ですが、R152を浜松方面から北上してきます。船明(ふなぎら)ダムを過ぎ、天竜市横山の集落を過ぎると最近出来たばかりの横山トンネルをくぐります。このトンネルを抜けるとスグに右手に大きな石灯籠と赤い橋が出てきます。この赤い橋を渡って、そのまままっすぐに山の方に入っていけばスーパー林道に入っていきます。途中でいやになったら、秋葉神社の駐車場の先から秋葉ダムへ降りる道があります。そのちょっと先に、春野町に降りる道があります。そこから先は、竜頭山直下の公園の先まで降りられる道はありません。このあたりが、林道核心部です。
山住峠は、水窪から門桁へ向かうルートと交差しています。これを水窪方面(秋葉山方面から北上してきたのであれば左折)にとれば、30分ほどで磐田郡水窪町の中心街に降りられます。門桁方面からも浜松へは帰れますが、門桁から春野町気多までは、ある意味でスーパー林道よりスゴイルートなんでお勧めしません。
終点の水窪ダムからは、20分ほどで水窪町の中心街です。このダム湖のほとりでほうけるのがおいらは好きです。ちなみにロックフィルダムという石を積み上げて作られたダムです。
なお、記憶に頼って書いている部分がありますので、実際に行かれるときには、地図(ロードマップや地形図)でルートをご確認ください。最後に、走行の安全につきましてはご自身の責任で行ってください。事故が起きましてもわたしは責任を負えません。
5−1.スーパー林道追記
今年の11月中旬(1999年)、またまたスーパー林道を走りました。(スキだね。)今度は紅葉を見に行ったんですね。今年の紅葉が早かったのか遅かったのか、それは解りませんが、林道核心部の紅葉はすでに終わりかけていました。綺麗だったのは、山住神社から水窪湖へ降りていく途中のあたりです。
で、その山住神社からほんのちょっと水窪湖にむかって進んだ所に、"かもしかと森の体験館"ってのが出来ていました。大した施設じゃないんですが、昔、われわれのまわりに普通にあった裏山やなにやかに居た野生動物(カモシカ・熊・狐・狸・野ウサギ等)や野鳥(ヤマガラ・アカゲラなど)についての生態について簡単にまとめてあります。カモシカがメインなんですけどね。。。(カモシカが裏山にはいないか)
さらに、展示館とは別に交流館ってのがあって、学校の教室の半分くらいかな〜、それくらいのオープンスペースがあって机とイスもありました。
で、大した展示物があるワケでも無いんだけど、なんかとってもイイ感じなんですね。のんびりしていてあったかくて。靴を脱いでスリッパに履き替えるのもイイ。この体験館は建物そのものが展望の利く尾根筋にあってとってもいい気持ちでした。(一旦荒れると大変そうですが。。。)
6.あかつかやま公園
久しぶりの更新です。昨年の5月以来か?
さて、あかつかやま公園です。これは、豊川市の北郊の赤塚山の麓にあります。中日新聞に紹介されていた"ぎょぎょランド"っていう施設に興味を持って行ってみたら、実は、ぎょぎょランドを含む一体が"あかつかやま公園"だったというわけです。ま、ぢもとの人にとっては、何を今更?な場所なんでしょうが、おいらにとっては、穴場に近いものでした。
高速を使えば1時間ちょい。下道でも1時間半強で着いてしまいます。この所用時間は、静岡あたりに行く時間と大して変わらないんですが、どおもわたしは西には目が向いていなくて盲点になりがちなんですね。浜松界隈に住む人たちにとっては、豊橋・豊川など東三河って、特定の地域以外はアウトオブ眼中な場合が多いんですよね。。。
さて、あかつかやま公園なんですが、総ての施設は無料で入場できます。取りあえず、"ぎょぎょランド"へ。ここは、豊川水系に棲む魚類を下流順に分類して水槽に飼育しています。実に身近な魚たちばかりです。小学生なんかの学習にはいいのかも知れませんが、こんなん施設を作らないと、地域の自然について勉強できないのかなあ〜、最近の子供っちって。。。よくできた施設だけにちょっと複雑な心境。
公園は、ぎょぎょランドの裏手に梅園や菖蒲園がありました。今の時期は、いずれも時季はずれでしたが。。。そして、ぎょぎょランドの横に"アニアニまある"っていう小さな動物園みたいな施設がありました。飼育されていた動物は、山羊・羊・ポニー・キジ・チャボ・うさぎ・モルモット・リスなどの結構ありふれた動物ばかり。山羊と羊は園内の放牧地に放し飼いになっていて、日に1回30分間だけですが、お客さんを放牧地に入れてふれあう機会を作っていました。園内には動物に関する本や写真集を閲覧できるコーナーもあってこれもなかなか考えた施設になっていました。ん、あひると鴨もいたなあ。
いずれにしても、入場を無料にして誰でも気楽に利用できるようにしているのがいいですね。この手に施設はどおも愛知県の方が進んでいるような気がしてます。静岡は。。。
7.仁科峠
わたしが伊豆暮らしをしていた頃、一番のお気に入りでちょくちょく訪れていたところがここ。アクセスが不便であったために訪れる人も少なく喧噪から逃れられ、ある意味伊豆半島らしくない場所で余計に気に入っていました。
浜松暮らしを始めるようになって、行く機会がめっきり減ってしまいました。(ま、結婚したためもあるんですが。。。)その仁科峠に久しぶりに行ってきました。今回は西伊豆町仁科から県道59号を延々と辿りました。幅の狭いワインディングロードで同乗車がクルマに弱いヒトだとたぶん酔います。いーかげんイヤになった頃に突然視界が開け、道も広くなります。ルートは二つに別れ、そのまま登っていくとほどなく仁科峠のサミットに到着します。ルートを下にとると、宇久須高原の牧場に至ります。伊豆には珍しい牧場で眼下に海が見えるものの、伊豆にいることを忘れてしまうようなところです。すぐ下にキャンプ地があったと思います。(オートキャンプ場だったかも知れませんが、この点は不明。)
さて、サミットには駐車スペースがほとんどありません。(4〜5台ほどで一杯になってしまうほどの広さです。)わたしは、天気が良ければ、ここにクルマをとめて、すぐ南に見えるちょっとしたピークまで歩いくことにしています。時間にして数分の登りで大きな岩が2つほど転がっているピークに着きます。この岩の上に寝転がってトカゲを決め込むのが至上の喜びだったりします。(トカゲってのは山言葉で昼寝のことっす。)
さて、帰路。以前は狭い曲がりくねった細い道しかなかった仁科越えなんですが、今は北から西伊豆スカイラインが延びてきて峠につながっています。ですから、真っ直ぐ北に向かって走っていけば船原峠へと至ります。でも、この日、わたしは以前と同じように持越鉱山の脇に降り立つ道を通り、湯ヶ島へ下りました。ここから、込み合った国道を避け、県道59号を国士峠越えをして中伊豆町の八幡(はつま)へ抜けます。そして、伊豆高原のニョーボの実家へと帰ったのでありました。
なお、西伊豆町仁科から仁科峠への道の他に、賀茂村宇久須から一気に仁科峠に登る道があります。以前は(って10年以上も前の話ですが)ダートだったこの道も完全舗装されていますので、この方がアクセスしやすいかも知れません。
8.佐久間レールパーク
以前から気になっていた佐久間レールパークに先日行ってきました。
JR飯田線の佐久間駅に隣接しています。入口は駅の改札を抜けて左に入ったところです、手前に入場券の売場があります。入場料は忘れてしまいましたが、エラク安かったと記憶しています。入場すると入口近くにジオラマがあって中を模型の電車が走るようになっています。奥に電車の先頭部分をカットしたもの(113系?)があって運転台がそのままになっています。席に座ると目の前にモニターがあってお金を入れると(10円)映像が流れるようになっています。たぶん飯田線のどこかだと思うんですが、場所までは特定できませんでした。さて、その奥に飯田線の歴史を示す展示物とパネルがたくさん飾られています。また、飯田線に限らずかつて国鉄やJRで使われいた様々な道具が陳列されています。これが第一展示室です。第2展示室はかつて使われていたものに違いはないんですが少々大きなものが、こちらは結構無造作に置かれていました。
さて、屋外ですが、こちらはかつて使われていた車両です。電気機関車、電車、ディーゼル動車、客車に貨車。古すぎてわからないものから、わたしの年でも懐かしいと感じるものまでたくさん並んでいました。ただ、生態保存なので大井川鉄道のように動かないのが残念です。
ってことで簡単に紹介を終わりますが、鉄分の高いヒトには充分に楽しめる場所だと思います。
【2001年6月25日 記】
9.大井川鐵道井川線
以前から何度か行ったことがあったんですが、レールパークの項を書いていて、ここも書かなきゃと思いつきました。
大井川鐵道はJR東海道線金谷駅から千頭駅までの本線と、千頭駅から井川駅までの井川線に分かれます。いずれもJRとおなじ線路幅です。本線には蒸気機関車が走ったり、かつて名車と呼ばれた電車が走っていたり、これまた鉄分の高いヒトには堪えられない鉄道だったりします。で、その大井川鐵道の千頭から先を今項の話題にします。
井川線は井川ダムを建設する際の資材運搬のために敷設された軌道だそうです。それに地元の要求から客扱いをする列車を走らせたのが初めとか。今では通学の児童生徒と観光客以外はほとんど利用しないのではないでしょうか?
井川線を走る車両は機関車も客車もずいぶん小振りです。ホームもほぼ地平面だし、車内は身長が180cm以上のヒトでは頭が使えてしまうんじゃないでしょうか。路線は大井川沿いにうねうねと続きます。まるで登山道のような雰囲気です。速度は30km/hほど。のんびりゆったりと進みます。トロッコ列車とか言われますが、ほとんどの車両はきちんと屋根と側壁のついたクローズドな車両です。最近、ほんもののトロッコ車両をハンドメイドで作って営業運転しているようです。千頭の次の駅、川根両国?に車両基地があります。30分ほどで奥泉。ここは駅の雰囲気がいいです。途中駅の中で一番乗降客が多い駅かと思います。寸又峡温泉への下車駅です。
奥泉を過ぎると大井川は一段と川幅を狭め、渓谷の色を増してきます。そして、一つ目のハイライトアプト区間が近づいてきます。ここは長島ダム建設に際して路線を変更した区間。要するに古い路線が湖底に沈んでしまうので付け替えたって事。で、付け替えで生じた急傾斜をアプト式で昇降しようってことにしたわけです。たぶんに観光目的ですね。アプト式とは、普通のレールの間に歯車をかませるような特殊なレールを引く方式の一つです。機関車の床下に歯車がついていて、かみ合わせて登ったり降りたりする。その昔、国鉄信越線の碓氷峠越えに使われていました。いまでは、信越線の碓氷峠そのものがなくなってしましたが。。。大井川鐵道の井川線は非電化鉄道なんですが、この区間だけは電化されています。アプトいちしろ駅でひときわ大きなアプト区間専用の機関車が千頭側に連結されます。つまり、登りでは後押し、下りでは先頭切ってブレーキ役ってことですね。アプト区間1駅間ですが、普通の鉄道では感じられないほどの傾斜が体感できて、それはそれで貴重な体験です。アプト区間が終わるとかつての線路より遙かに高い位置を進みます。眼下に長島ダムを見下ろし、湖上を渡ったりとなかなかいい雰囲気。
湖上駅の次が接阻峡温泉駅。ここで下車して折り返しの列車までの間に周囲を散策するのもイイかも知れません。何もない山間の集落ですが、それがよかったりするんだな〜。少なくとも井川駅の周囲よりはずっと気持ちのいい場所であることは確かです。
二つ目のハイライトはココからの渓谷美。いよいよ深山幽谷の世界に入っていきます。途中の関ノ沢橋梁はJR以外の私鉄各線の中では一番の高さを持つ鉄橋と記憶しています。列車は止まってしまうほどのスピードで走り、この鉄橋を堪能させてくれます。この鉄橋を過ぎてしまうと終着の井川駅まではそう時間はかかりません。
先ほど述べましたが、井川駅の周りにはほとんど見るべきものはありません。井川ダムがありますが、これって大したことありませんから。井川本村の集落は駅からクルマで10分ほど走った大井川のさらに上流にあります。ここはまさしく山村の風情豊かでとっても良いところです。ところで、この井川線の項、残念ながら写真がありません。。。
【2001年6月26日 記】
10.テクノスーパーライナー希望
今回は観光スポットぢゃないんですが。。。
テクノスーパーライナーって船があります。次世代の船の実験船として作られたものです。飛翔って名だったと思いますが、これを静岡県が買い取って改造。防災船として使うことにしました。これだけではもったいないって事なのか、駿河湾の定期船(フェリーボート)としても使っています。このテクノスーパーライナーって船、難しいことは分かりませんが、とにかく速いです。最高速は時速80km/hまで出るとかで、わたしが乗った日も79.2km/hをマークしていました。ホバークラフトのような航行状態で進むんだそうです。そのためか、波浪注意報が出て白波の立つ伊豆半島の南端を回り込むときに揺れ方は、普通の船とはちょっと違っているような気がしました。飛行機に乗っていて揺れたときの感じに似ていました。2,800トンほどの船ですが、そのワリには客室は狭く250名分の座席しかありません。
さて、この航路は清水←→下田間の1日1往復。わたしたちは復路の下田発16:00の船に乗りました。乗船は40分ほども前から。小さな待合室がありました。乗船したお客さんは60人ほどでしょうか。クルマは自家用車が10台ちょっと。
エンジンがディーゼルエンジンとガスタービンエンジンの併用とかで出航の際にキーンっていう金属音がしていました。港を出るで伊豆半島の南の端をまわりこんで駿河湾に入って行くんですが、南端を回り込むときに少々揺れました。波勝崎、雲見崎の沖合を抜けると進路を北北西にとって湾の奥へと進んでいきます。1時間20分ほどすると、突然前方に由比や蒲原あたりの海岸線が見えてきて、ほどなく清水港に入っていきます。入港後桟橋に横付けされるまでは甲板が開放され、オープンエアが楽しめます。(高速航行中は甲板への立入禁止)桟橋は、ドリームプラザや浪漫館の先にありました。所要時間は、予定より10分早く1時間30分ほどでした。なかなか快適な海の旅でしたが、伊東から清水以西に帰るんなら、ふつーに道で帰った方が早いでしょう。(沼津・三島が順調に抜けられれば)乗船待ちの時間が結構ムダなんですよね。そして、運賃がお高い。あまりお客さんが乗っていないのもむべなるかな。
【2001年7月5日 記】
《追記》どーやら県はこの船の売却を考えているらしいのですが、交渉は不調の模様。その場合は廃船になるとか。(2006年5月)
11.修善寺虹の郷
今更って感じがしますが、修善寺の虹の郷。
場所は、修善寺温泉に入ってスグを右に折れて、ダルマ山から戸田へ抜ける道に入って暫く走ったあたり。当日は日曜だったが、駐車場はそんなに混んではいなかった。
招待券で入場したので入園料を払っていないが、1,200円だったように思う。園内は思ったより広い。ゆるく起伏する3本の枝稜線とそれにはさまれた浅い谷にいろんな木や草花が植えられている。園内は大ざっぱに「イギリス村」「カナダ村」「匠の村」「伊豆の村」「日本庭園」「ファミリーガーデン」の6つのエリアに分かれている。入場ゲートのあるあたりは「イギリス村」と呼ばれブリティッシュ風の建物が建てられているここからロムニー鉄道に乗って「カナダ村」へ。ここには本物のSLが走っている。少々サイズが小さいが立派な鉄道だ。動態保存機を入れて4台のSL、2台DLがある。私たちが行った当日はSL1台とDL1台が動いていた。鉄分の高いヒトは必見です。レールウェーミュージアムもある。園内の移動には、バスも利用できる。
「カナダ村」は開拓時代を思わせる風情。ここから「匠の村」まで歩く。2月下旬という時期が悪かったせいか花が少ない。季節が変わればまた別の趣になるだろう。「匠の村」は古い日本の家屋を利用し、それぞれが工房になっている。竹細工とか和紙の制作とか。。。なぜか、富永一朗忍者漫画館などというものがある。そこから「日本庭園」を通って「伊豆の村」へ。ここは食事どころやショップ中心のエリアだ。坂道を上ると程なく「イギリス村」のロムニー駅のウラに出る。滞在時間は、食事の時間も入れて3時間位だったでしょうか。
あれですね、花やガーデニングに興味が無いヒトはリピーターにはならないでしょう。私たちが行った時期は花の少ない時期でお客さんが少なかったです。やはり、春から秋にかけてが良いんじゃないでしょうか?もう一度行くかかどうかは、びみょーですね。
【2002年3月20日 記】
12.富山村へ〜三遠南信県境ドライブ〜
みなさんは、富山村というところをご存じだろうか?かつて、人口が日本一少ないことで有名を馳せた村である。愛知県北設楽郡富山村。愛知県の北の端、長野県、静岡県に境を接するこの村は、本州中部にありながら人口が219人(2002年)しかいない。かつて、日本一小さかったと書いたのは今年東京都の青ヶ島村の人口が200人となり、こちらが日本最小となってしまったのだ。そこで、富山村は本土で最少と言い始めている。(ちょっと苦しいか)いずれにしても、200人強で一つの自治体なのである。小中学校だって、全校の児童や生徒が200人といったら、これは小さい。ちなみに、この村の学齢に達した子どもたちは35人ほどいるらしい。
実はこの村にもかつては1,000人を越える人々が住んでいた。ところが、佐久間ダムの建設に伴って村の中心となる集落が水没。村民の1/3が離村するという事態となった。その後、高度経済成長期を通じて人口の流失が続き、平成を迎える頃には人口が200人を切り名実ともに日本で一番小さい村となった。その後は、やや持ち直し、結果として一番小さいという称号は青ヶ島村に奪われてしまった。が、青ヶ島は名前が示す通り太平洋上の島であり、富山村は本土にある自治体としては一番小さい。
さて、この村に行こうとして改めて地図を見た。直線距離こそ、それほど遠くはないが、大きく迂回せねばならず時間がかかりそうである。遠州地方から一番早くアクセスするためには、天竜川筋を北上し、佐久間ダムを越えて、ダム湖のほとりをひたすら走るのがいいだろう。が、この道はダムを過ぎると何の変化もなく単調な上に、人家も途絶えて寂しい。そのくせなぜかダンプだけは走り回っているというあまり快適な道とは言えない。そこで、今回はまず静岡県水窪町に入り、兵越峠(ひょーこしとうげ)を越えて長野県南信濃村に。そこから同県天竜村を経て、北から富山村に向かうことにした。
当日は4月のはじめとは思えないくらいの陽気となり、まるで5月半ばのドライブのような感じだった。水窪まではなじみの道。そこから国道152号を北上する。ところが152号線は青崩峠の手前で道路が登山道の様な道になってしまう。長野県側も同様で峠の手前で道路は途絶えてしまう。峠付近の地層が崩れやすく道路が造れないでいるらしい。そこで、長野県側に抜けるには、三遠南信道路の一部として先行開通している草木トンネルを抜けて山一つ東側のルートへ迂回する形をとる。これが兵越越えのルートである。古くは武田信玄が軍勢を率いて越えたということからついた名前らしい。この峠では年に一度、峠をはさんだ水窪町と南信濃村との間の綱引き大会が行われいていて結構盛り上がっているらしい。
峠道をおりると再び国道152号と合流するが、これが国道とは思えないシロモノだ。道幅が狭く急傾斜。舗装状態も劣悪。ほどなく南信濃村の中心街におりつく。遠山郷の中心地。遠山郷というとずいぶん山深く辺鄙なところというすり込みが行われてしまっているわたしだが、これが結構立派な集落である。天竜川の本流沿いにもどるべく西にむけて走る。以前走ったときもっと道が悪かったという記憶だが、ずいぶん良くなっている。ま、もう10年以上も前の話だが。。。天竜という名の自治体は静岡県にもあるが(天竜市)、長野県のは天竜村である。かつては天龍村と書いたように思うが、今回走ってみて天竜村となっていた。ここは鉄道も通っていて、JR飯田線の平岡駅がこの村の玄関である。ここから天竜川に沿って南下。突然現れる対向車のダンプにビビリながら走ることになる。とーぜんのようにドコモも圏外。
長野愛知の県境を越えて暫く走ると、対岸に渡る橋が現れる。橋の向こうにJR飯田線の大嵐(おおぞれ)駅がありここが富山村の玄関口。なのだが、橋の向こうは静岡県水窪町。しばらくすると富山村下栃の集落が現れる。山間にある何の変哲もない小集落なのだが、ここが富山村の中心集落。役場や消防署、駐在など寄り添っている。村でたった一つという商店、千歳商店はちゃんと営業していた。集落は1分程度で走り抜けてしまう。
引き返してみると、これまた村でただ一つの喫茶店兼食堂の栃の木から、わらわらと10人ほどのヒトが降りてくる(道路から一段高いところに店がある。)村役場の人たちだろうか?と思いながら再びUターン。ところが、件の人たちは役場の前を通り越してブラブラと歩いている。その先にあるものは。。。学校?どーやら富山小中学校のセンセたちだったらしい。たぶん、地元出身のヒトはいないだろうな。『おいおいおい、こんなところに転勤になっちゃったよ。』って思いながら歩いてたヒトもいたかもね〜。ところで、ぢもとの中学生は卒業したらどーするんでしょうね。一番近い高校はたぶん静岡県の佐久間高校ぢゃないか。たぶん、県境を越えて入学できるようになってるんでしょうね。さて、帰路は南に走り東栄町へ抜けて帰りました。桜咲く山里はあくまでものどかで山育ちのわたしには心和むドライブであった。
【2002年4月6日 記】
13.岐阜県岩村町
岐阜県に岩村町というところがある。恵那市の南、明智町の北。静かな山里である。山里と言うには開けすぎてるか?人づてに風情のあるところだと聞いた。つげ義春の世界だとも。で、行く気になった。
自宅からはクルマで2時間強。愛知県の北部を通り抜けて岐阜県に入る。途中の道の駅がなかなかよさげだった。モンゴル村とかもあった。岩村に入る。何かフツーの田舎町である。メインストリートが昔の街道に名残りがあるらしい。とりあえず、博物館に行ってみる。岩村城とその城主たちに関わる展示品や岩村藩とそれにかかわる人物の品々が展示されている。地元の岩村小学校の生徒たちの作った簡単なリーフレットが置いてあって微笑ましい。(これはこの後立ち寄った様々な場所に置かれていた。)隣の民族資料館とやらに寄ってみるが、これが倉庫に毛の生えたようなもので何の整理も為されていない。混沌が支配する珍しい資料館であった。あ、わたしゃ嫌いじゃなね、こおゆうカオスな世界。
町並みを見るために町役場の駐車場に車を止める。ナマコ壁のある小径とかがそれなりに風情はある。が、なんかふつーの町である。公開されている旧家を見学する。元紺屋と元御用商人のお宅。古いわりにはちゃんとしていて、まだ普通に暮らして行けそうな家である。(さすがに使いづらいだろうが)でも落ち着くんだよな〜。御用商人の家の最上階の部屋(茶室らしい)なんか爽やかで良かったな。部屋から見えるいらかの波もよし。
ただ、町並みはそれほどのものを感じなかかった。ひなびた町ではあるが、つげの世界ほどでもない。もっと古い家並みが続くものを思っていたのでちょっと残念だった。ただ、すべての家に同じ色、同じデザインののれんが掛かっていたのはよかった。
帰り道、日本一の農村風景に認定されたという岩村界隈を一望できるポイントに行ってみたが。。。これとて、そんなもんかいって感じであった。
【2002年5月9日 記】
14.トヨタ博物館
久しぶりの更新です。今回はちょっと遠目ですが、名古屋市に隣接した長久手町にトヨタ博物館というがあります。トヨタはあの車メーカーのトヨタです。ですからこの博物館は、TOYOTA AUTOMOBILE MUSEUMという英語名の方が実態を的確に表しています。いやもう、これはクルマ好きには堪えられない博物館です。この手の他の博物館には行ったことがないので比較することは出来ませんが、クルマの発達史に沿った展示が行われていました。最初の自動車といわれるダイムラーの車から1970年代まで、自動車発達史の中でエポックメイキングなクルマを中心に展示されていて、順路に従って巡っていけばクルマの歴史が(技術的なことから社会的背景まで)理解できるようになっています。さすがにトヨタが作った博物館だけあって真面目に作られています。展示を説明してくれるスタッフがいて、ポイントを絞って回ってくれます。これが一番びっくりしたのですが、すべての展示車は走ることが可能なのだそうです。つまりSLの保存なんかでよくある動態保存をしているわけです。
さて、展示の様子ですが、本館の2Fに欧米車が展示されています。ダイムラーの最初の車から第2次対戦直前の車まで。戦後の外国車は展示がありません。これは、たぶん車の技術的な機構が戦前にほぼ完成していたということに起因しているものと思われます。3Fは日本の車。戦前の車から1970年代の車まで。そして、新館には日本のモータリゼーションの歩みと生活文化の変遷が展示されています。ここはクルマだけではなく、そのクルマが売られてた当時の様々な品々が一緒に展示されていて、その時代の雰囲気を伝えてくれます。展示としてはこちらの方がおもしろいと感じる人もいるのではないかと思います。この新館の3Fには図書館があって、クルマに関する様々な書籍が集められています。この1Fにミュージアムショップがあります。(その並びにあるカフェテリアが空いています。本館のレストランが一杯でもこちらはガラガラ。)
【2003年8月17日 記】