sanin

忙しうて じつはのんびり 山陰路

 またまた、GW明けの週末に出かけることになった。
 実は、結婚この方、二人で全都道府県制覇をねらっている。(笑)ま、その県のどこの町でもイイんだけど、旅行でいって、全部の県にいったことにしようって企画。
 で、今年は島根・鳥取ということになった。このページをご覧の方はお分かり願えると思うが、実は島根にはすでに行っている。津和野は島根なのだ。今回は鳥取がメインとなる。ニョーボ曰く、「鳥取砂丘の風紋が見たい!」また曰く、「水木しげるロードをそぞろ歩きたい!!」はいはい、そーしましょう。
 今回は久々にブルートレイン(以下BTと記す)なるものに乗った。浜松は22時過ぎの停車となっている。時間まで浜松某所で飲んだ後に乗車。乗って驚いて、なんたって空いている!たぶん、乗車率は30%程度だろう。いかなGW明けとはいえ、そりゃあちょっとマズくない?ってくらい空いている。以前に最近、BTが不人気であると聞いてはいた。でも、こんなにお客さんいなくては。。。で、ちょっと考えた。そお言やあ、BTの車両ってずいぶん基本設計が古いね。たぶん、20年前には今のと同じのが走っていたんじゃあないかな。B寝台と言われる車両に寝たが、車体の老朽化と中の設備の陳腐化が目立っている。そして、プライベートスペースが心許なくてしかも狭いね。もっとも、こいつを改良して、デュエットとかカルテットとかいうプライベートスペースを確保したものもあるが、こいつは少数派。根本的な改良が必要なんじゃないのか?って思っていたら、今日の新聞に新しい寝台車両が紹介されていた。サンライズエキスプレスというそうだ。やっぱ、考えてたのね。失礼。

 さて、本論です。
 まず、松江。静かないい町だ。特にお城の北側の静かな雰囲気が気にいった。町の真ん中近くなのに閑静。小泉八雲のころはもっと静かだったに違いない。お城を見た後、八雲記念館・旧宅、武家屋敷とまわって、堀川を行く船に乗った。これまた、のんびりとした感じでよかった。(なぜか私たちの乗った便だけエラク空いていてさらによかった。)八雲旧宅がとても落ち着ける場所だった。蛙が盛んに鳴いていたが、八雲のこれを聞いたのか?もっとゆっくりしたかった。(ん〜、日本人だなあ。)八雲庵のそばも、ヘルンの小径のお団子も美味であった。
 さて、お次は境港。人口4万足らずの小さな町。水木しげるという漫画家の生地だそうで、駅から町の中心街にかけて、彼が描いた妖怪キャラクタ−の像が延々と並んでいる。ちなみに、水木しげるとは、ゲゲゲの鬼太郎の作者である。(関係ないけど、中学校時代のわたしのあだ名は鬼太郎だった。)ともかく、水木しげるロードは妖怪一色。通りの電気屋さんとかお米やさんとか酒屋さんとかの店頭にはこれでもかって位鬼太郎グッズが並んでいて、一見しただけでは一体何の店なのかわからない。(笑)土産は、ゲゲゲショップの手作りの携帯ストラップで決まり。
 続いて鳥取。土曜の夕方に駅前のメインストリートをタクシーで走った。道も空いているし、人通りもそう多くない。静かなのである。松江に比べて都会的な感じはしたが、人口は同じくらいらしい。(145,000人ほど)翌日、鳥取城趾から町を眺めたが、人口の割には大きな町だと感じた。さて、今回の旅行で何が一番心配だったかって言うと、この日のお宿。ホテル鳥取砂丘センター。名前がセンターだから、ものすごいところ(どおゆう所ぢゃ)を想像していったので、エラクふつーで安心した。ま、決して高級感溢れるホテルじゃないよ。旅行で行ってぎりぎり許せる範囲ってところ。部屋から見た漁り火はなかなか幻想的だった。
 で、お目当ての鳥取砂丘には翌朝に行った。朝6時に行けば誰もいないだろうって思ってたんだが、いえいえ、みなさん早起きだね〜。(ほとんどカップル。って寝てないのか?)砂丘そのものは、ま〜あんなもんかなって感じだね。風紋もなし。しかし、波打ち際まで流石に遠い。丘のような砂(って砂丘だからな)を越えて行くのはしんどかった。
 さて、今回の結論。山陰は、のどか。