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北へ!〜盛岡・青森・函館、点と線の旅〜

 今年の夏恒例の旅行は国内となった。盛岡冷麺が食べたい!三内丸山遺跡が見たい!というニョーボ。じゃあ、函館にも行こうとおいら。かくして、北東北・道南、点と線の旅とあいなった。さらに、オールスター戦が見たいというニョーボの意見を入れて横浜にも前泊する事に。
 オールスター戦の興奮さめやらぬ我々は取りあえず東京駅へ向かうのだが、通勤時間のまっただ中で、我々の出で立ちはちょっと浮いていた。満員なのに全く話し声の聞こえてこない電車で東京へ。
 盛岡までは思いのほか早い。三時間弱、昼前には着いてしまう。さっそく盛岡冷麺を食することにする。駅前の通りを東に歩いていくと橋を渡る。そのちょいと先に冷麺の看板が見えたので入ってみた。"三千里"という店だった。辛いのと甘いのがあるっていうことで辛いのを頼んだら麺の上に大量のキムチが乗っていた。朝鮮系の料理だったのか冷麺は。焼肉と一緒に食べている常連さんとおぼしき人もいた。が、ガイドブックに載っているのか一見してツーリストとわかる人たちも多い。
 盛岡は落ち着いた感じの町だ。人口は24万ほどか?そうすると清水位の規模か。それにしては落ち着いた町だ。町をぶらついた後、小岩井農場のまきば園に行く。バスで35分ほど。結構、まきば園は整備された施設でイメージと違っていた。天候が不純なためかちょっと涼しい。
 この日の泊まりはホテル東日本。レセプションの脇にはベルキャプテンなんかが居たりして格式が高いのである。夕食は、ホテル1Fのアリーブ。銀河高原ビールは美味であった。


 翌日、青森へ向かった。東北本線を走る特急で2時間半。地元に方々には申し訳ないが、この区間にホントにフル規格の新韓線が必要あるのか疑問を感じた。沿線の大きな町と言えば八戸くらいで、沿線人口があまりにも少なすぎる気がした。山形や秋田と同じ方式で充分ではないか。もし、フル規格で作ってしまうと、現在の東北本線の盛岡以北がどうなってしまうのかも心配だ。おそらく地元の人たちが普段使うためには非常に不便なものになるだろう。おりしも、新韓線八甲田トンネルの工事が始まったってゆーニュースが流れてきた。(天間林村〜青森市の間)
 青森に着いて取りあえず三内丸山遺跡に行った。青森駅からバスで30分ほど。三内丸山遺跡は、立派なものだった。吉野ケ里より充実している。見せ方に工夫もある。ボランティアの方々が説明してくれるのもいい。必見である。
 市内に戻りかつての青函連絡船八甲田丸を見に行く。わたしもその昔連絡船に乗ったことがあるが、それがまさに八甲田丸だった。乗り物好きには楽しいだろう。そのあと港の周りをぶらぶらと。この日も涼しかった。最高気温は27度ほどか?この時期はこんなものなのか?
 この日の泊まりはJAL CITY青森。夕食は"西むら"という和食屋でとった。やはり魚介類がうまい。ねぶたりんご酒(津軽ワイン)を飲んだが、ちょっとくせがあった。


 明けて三日目。(横浜を入れれば四日目)北海道に渡った。とはいえ、青函トンネルを通ればあっと言う間だ。快速海峡号に乗ったがドラえもん一色でビックリする。結構人気なんだそうだ。
 函館に着いた。気温21度。涼しい。半袖では寒いくらいだ。土産物屋のおいちゃんの話だといつもはこんなに涼しくないとのこと。五稜郭に行く。市バス・市電フリーパス(2日券\1,700)を買う。可愛いキーホルダー付きだ。五稜郭の周りが完全に住宅地になっていて驚く。敷地内にある市立函館博物館五稜郭分館で行われていた"北前船と蝦夷地"が面白かった。
 天候が崩れてきたが、立待岬に行くことにした。市電の終点から10分ほど歩いた。なんの変哲もない岬だ。何となくうら寂しい。冬はどんなだろう。
 ホントは函館山からの夜景が見たが、ガスがかかってしまって山が見えなかった。展望が望めないのでやめてしまった。
 宿泊はフィットネスホテル330函館。(浜松にもある!)夕食はホテルのレストラン、"いちばん"。洋風懐石とかいうもの。うまいのかどーなのか、よくわからない。西洋料理なのか、和食なのか。上品な味ではあった。
 さて、最終日。今日も快適。ただし、気温は25度弱。まず、元町地区を回った。函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、聖ヨハネ教会界隈をぐるぐる。次にロープウェーで函館山へ。夜景が見たかった。さぞ綺麗なことだろう。
 それから、旧函館区公会堂・旧イギリス領事館・北方民族資料館・函館文学館を見た。博物館系・資料館系が好きな我々は十分堪能した。とりわけ、北方民族資料館がおもしろかった。それと、旧イギリス領事館で飲んだお茶がgoodだった。本格的にリーフで入れてみようかと思い始めている。
 最後に赤レンガ倉庫街へ。函館で土産を買うならここだな。風が強くなってきた。雨も落ち始めた。低気圧が接近しているらしい。
 さて、函館空港へ。が、空港に行くなら市バスは使わないのがbetter。とんでもなく時間がかかる。39-1系統に乗ったが50分もかかった。ガイドブックにはバスで20分と書いてある。これは市バス以外の直行バスでのことだろう。
 夏休みと言うことで機内は子供で溢れていた。これがうるさい。ところが、映画"ピカチュウの夏休み"が始まると、ピタッと静かになった。見回してみると子どもたちは例外なく画面を食い入るように見つめていた。ポケモン恐るべし。
 この日は天気が良く諏訪湖・中央アルプス・木曽谷がよく見えた。名古屋空港に着く頃にはすっかり日が落ちて、我々を乗せた392便は宝石をちりばめたような光りの洪水の中へゆっくりと高度を下げていった。